アキリ/Akiri

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==解説==
 
==解説==
[[ゼンディカー/Zendikar]][[コー/Kor]]。女性({{Gatherer|id=420643}})。
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[[ゼンディカー/Zendikar]]に住む[[コー/Kor#ゼンディカー|コー/Kor]]の[[戦士]]。女性。右側の髪は剃り上げ、左側の髪は長く伸ばしている({{Gatherer|id=422398|イラスト1}}、{{Gatherer|id=495878|イラスト2}})。
  
アキリはかつてコーの一団を導いていたが、[[エルドラージ/Eldrazi]]の襲撃で仲間たちを失ってからは、独自の道を歩み始めた。彼女は今、鉤付きロープを投擲して空中を渡る綱投げの技を使い、旅人を[[ウラモグ/Ulamog]]から守っている。油断による死がアキリを襲うことはない――事前準備と自助努力が厳しい世界で生き残るカギであると彼女は信じており、実際それによってこれまで生き延びてきた。
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アキリは、鉤縄を投擲して空中を渡る綱投げの達人だ。彼女は間違いなくゼンディカー最高の綱投げであり、新たな道を切り拓き、他の者なら死んでいたであろう落下を生き延びてきた。油断による死がアキリを襲うことはない――事前準備と自助努力が厳しい世界で生き残るカギであると彼女は信じており、実際それによってこれまで生かされてきた。
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アキリはかつてコーの一団の案内人を務めていたが、[[エルドラージ/Eldrazi]]の襲撃で仲間たちが命を落としたとき、彼女はそれを無力に見ていることしかできなかった。この出来事は彼女の態度を硬化させ、彼女はそれ以来独りで生きていくことを誓った。彼女は綱投げの技を用いて旅人を[[ウラモグ/Ulamog]]から守り、[[海門/Sea Gate (ストーリー)|海門/Sea Gate]]の奪還作戦にも加わった。
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エルドラージが打倒されると、他にすべきこともなく、いつしかアキリは海門の再建に関わっていた。彼女は、都市を完成させるのに必要な稀少素材を探して遠征する冒険者の[[パーティー]]と出会い、一緒になった。[[ザレス・サン/Zareth San]]や他の冒険者との繋がりが、もう一度彼女の心を開かせる助けとなった。そして独りで生きていくという彼女の望みは次第に、親しい者たちを守りたいという望みに変わっていった。海門は完成し、彼女は今、[[海門/Sea Gate (ストーリー)#海門探検協会/The Sea Gate Expeditionary House|海門探検協会/The Sea Gate Expeditionary House]]と空中遺跡[[スカイクレイブ/Skyclave]]の間を行き来して日々を過ごしている。家族と見なした仲間たちとともに。
  
 
==経歴==
 
==経歴==
===ゼンディカーの夜明け===
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===赤の経路/Red Route===
エルドラージとの戦争終結後。[[ナヒリ/Nahiri]]はアキリ、[[ザレス・サン/Zareth San]][[パーティー]]を組み、空中遺跡[[スカイクレイブ/Skyclave]]でとある[[アーティファクト]]を手に入れた。崩れゆく遺跡からの脱出のさなか、ナヒリはそのアーティファクトの力を用いて岩石の[[エレメンタル]]を倒したが、同時にザレスが石化してしまう。アーティファクトとナヒリの危険性に気づいたアキリはそれを奪い、地上へ捨てようとするも、[[面晶体/Hedron]]の力によって動きを封じられ、遥か上空から突き落とされた。
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落ちた[[面晶体/Hedron]]の噂を追い、アキリはザレスとともに[[タジーム/Tazeem#ウマーラ河峡谷/Umara River Gorge|ウマーラ河峡谷/Umara River Gorge]]へと向かった。道中、ザレスは別れも告げずに海門を去ったことを謝罪した。実際怒ってもよいはずだったが、アキリは彼を許した。戻ってきてくれたことが嬉しいのだと。結局噂は空振りに終わったが、二人に後悔はなかった。
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海門への帰路の途中、アキリは[[タジーム/Tazeem#珊瑚兜/Coralhelm|珊瑚兜/Coralhelm]]まで隊商を送り届ける仕事を引き受けたと言った(ザレスはその報酬をアキリからくすねたが、彼女はそれを見逃さなかった)。それから夜も更け、二人は海門に戻った後の話をした。[[ムラーサ/Murasa]]大陸のスカイクレイブの探検だ。そこにはゼンディカーを癒す何かがあるという、そしてアキリはその賭けに乗るつもりだった。ザレスは懐疑的だったが、改めて宣言した。共に行くと。
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===マゴーシの階段/The Magosi Steps===
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翌日、二人とともに崖を下る[[マーフォーク/Merfolk#ゼンディカー|マーフォーク/Merfolk]]の隊商は、突如としてパニックに陥った。[[タジーム/Tazeem#マゴーシ滝/Magosi Waterfallと連水陸路/Portage|マゴーシ滝/Magosi Waterfall]]から、[[海蛇|大蛇]][[ヴェラゾール/Verazol]]が姿を現したのだ。アキリはザレスに隊商を任せ、綱投げの技を用いてヴェラゾールと戦おうとしたが、この強大なる怪物の前に彼女はあまりに無力だった。マーフォークが次々と喰らわれる中、ザレスは覚悟を決め、宙へと跳んだ。
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落下するザレスを目にしたアキリは咄嗟に飛び降り、彼を空中で掴み、崖にぶら下がった。だがそこは遥か下方で、もはや恐ろしい暴食のさまは見えなかった。ザレスは言った、こうするしかなかったと。それは真実だった――あのままだと二人とも死んでいただろう。ザレスはアキリに自分を救わせることで、アキリの命を救ったのだ。
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アキリとザレスはマゴーシの底で一日待ったが、誰も来ることはなかった。二人は海門へと戻った。
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===ムラーサのスカイクレイブを目指して/Race to the Murasa Skyclave===
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アキリ、ザレス、[[カーザ/Kaza]]、[[オラー/Orah]]のパーティーは、[[ナヒリ/Nahiri]]の依頼を受けた。曰く、石成の核/The Lithoform Coreという名の、この世界を癒す宝がムラーサのスカイクレイブにあると。ザレスはナヒリを全く信用していなかったが、アキリは警戒しながらも、彼女は心からゼンディカーを救いたがっていると感じていた。
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ムラーサのスカイクレイブを前に、ナヒリは石成の核の鍵の力を使い、ザレスを獣から救った。獣は石化し、砂と崩れた。そしてアキリだけが目撃した――その場から黒い触手のようなものが生え、樹に絡みつき萎れさせるのを。
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===危険な登攀、長い落下/The Dangerous Climb, the Long Fall===
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スカイクレイブの深奥に辿り着いた一行は、ついに石成の核を手に入れた。崩れゆく遺跡からの脱出のさなか、ナヒリは石成の核の力を用いて溶岩の[[エレメンタル]]を倒したが、同時にザレスが石化してしまう。石成の核とナヒリの危険性に気づいたアキリはそれを奪い、地上へ捨てようとするも、面晶体の力によって動きを封じられ、遥か上空から突き落とされた。
  
 
==登場==
 
==登場==
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*[https://www.youtube.com/watch?v=4RtsXnvVIk8 Zendikar Rising Official Trailer – Magic: The Gathering]/[https://www.youtube.com/watch?v=2lISh-KqQB8 <nowiki>[Trailer]</nowiki> マジック:ザ・ギャザリング――『ゼンディカーの夜明け』公式トレーラー](YouTube [[2020年]]9月1日)
 
*[https://www.youtube.com/watch?v=4RtsXnvVIk8 Zendikar Rising Official Trailer – Magic: The Gathering]/[https://www.youtube.com/watch?v=2lISh-KqQB8 <nowiki>[Trailer]</nowiki> マジック:ザ・ギャザリング――『ゼンディカーの夜明け』公式トレーラー](YouTube [[2020年]]9月1日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/red-route-2020-09-04 Red Route]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/ZNR/0034323/ サイドストーリー第1話:赤の経路](Magic Story 2020年9月4日 [[Miguel Lopez]]著)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/red-route-2020-09-04 Red Route]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/ZNR/0034323/ サイドストーリー第1話:赤の経路](Magic Story 2020年9月4日 [[Miguel Lopez]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-2-race-murasa-skyclave-2020-09-09 Episode 2: Race to the Murasa Skyclave]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/ZNR/0034370/ メインストーリー第2話:ムラーサのスカイクレイブを目指して](Magic Story 2020年9月9日 [[A. T. Greenblatt]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/magosi-steps-2020-09-10 The Magosi Steps]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/ZNR/0034373/ サイドストーリー第2話:マゴーシの階段](Magic Story 2020年9月10日 Miguel Lopez著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/legends-zendikar-rising-2020-09-15 The Legends of Zendikar Rising]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0034380/ 『ゼンディカーの夜明け』の伝説たち](Feature 2020年9月15日 [[Ari Zirulnik]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-3-dangerous-climb-long-fall-2020-09-16 Episode 3: The Dangerous Climb, the Long Fall]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/ZNR/0034384/ メインストーリー第3話:危険な登攀、長い落下](Magic Story 2020年9月16日 A. T. Greenblatt著)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-4-haunting-songs-and-whispered-warnings-2020-09-23 Episode 4: Of Haunting Songs and Whispered Warnings]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/ZNR/0034403/ メインストーリー第4話:苛む歌と囁く警告](Magic Story 2020年9月23日 A. T. Greenblatt著)
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]

2022年5月28日 (土) 18:56時点における最新版

アキリ/Akiri戦乱のゼンディカー・ブロックおよびゼンディカーの夜明けのキャラクター。カードとしては統率者2016綱投げ、アキリ/Akiri, Line-Slingerが初出。

目次

[編集] 解説

ゼンディカー/Zendikarに住むコー/Kor戦士。女性。右側の髪は剃り上げ、左側の髪は長く伸ばしている(イラスト1イラスト2)。

アキリは、鉤縄を投擲して空中を渡る綱投げの達人だ。彼女は間違いなくゼンディカー最高の綱投げであり、新たな道を切り拓き、他の者なら死んでいたであろう落下を生き延びてきた。油断による死がアキリを襲うことはない――事前準備と自助努力が厳しい世界で生き残るカギであると彼女は信じており、実際それによってこれまで生かされてきた。

アキリはかつてコーの一団の案内人を務めていたが、エルドラージ/Eldraziの襲撃で仲間たちが命を落としたとき、彼女はそれを無力に見ていることしかできなかった。この出来事は彼女の態度を硬化させ、彼女はそれ以来独りで生きていくことを誓った。彼女は綱投げの技を用いて旅人をウラモグ/Ulamogから守り、海門/Sea Gateの奪還作戦にも加わった。

エルドラージが打倒されると、他にすべきこともなく、いつしかアキリは海門の再建に関わっていた。彼女は、都市を完成させるのに必要な稀少素材を探して遠征する冒険者のパーティーと出会い、一緒になった。ザレス・サン/Zareth Sanや他の冒険者との繋がりが、もう一度彼女の心を開かせる助けとなった。そして独りで生きていくという彼女の望みは次第に、親しい者たちを守りたいという望みに変わっていった。海門は完成し、彼女は今、海門探検協会/The Sea Gate Expeditionary Houseと空中遺跡スカイクレイブ/Skyclaveの間を行き来して日々を過ごしている。家族と見なした仲間たちとともに。

[編集] 経歴

[編集] 赤の経路/Red Route

落ちた面晶体/Hedronの噂を追い、アキリはザレスとともにウマーラ河峡谷/Umara River Gorgeへと向かった。道中、ザレスは別れも告げずに海門を去ったことを謝罪した。実際怒ってもよいはずだったが、アキリは彼を許した。戻ってきてくれたことが嬉しいのだと。結局噂は空振りに終わったが、二人に後悔はなかった。

海門への帰路の途中、アキリは珊瑚兜/Coralhelmまで隊商を送り届ける仕事を引き受けたと言った(ザレスはその報酬をアキリからくすねたが、彼女はそれを見逃さなかった)。それから夜も更け、二人は海門に戻った後の話をした。ムラーサ/Murasa大陸のスカイクレイブの探検だ。そこにはゼンディカーを癒す何かがあるという、そしてアキリはその賭けに乗るつもりだった。ザレスは懐疑的だったが、改めて宣言した。共に行くと。

[編集] マゴーシの階段/The Magosi Steps

翌日、二人とともに崖を下るマーフォーク/Merfolkの隊商は、突如としてパニックに陥った。マゴーシ滝/Magosi Waterfallから、大蛇ヴェラゾール/Verazolが姿を現したのだ。アキリはザレスに隊商を任せ、綱投げの技を用いてヴェラゾールと戦おうとしたが、この強大なる怪物の前に彼女はあまりに無力だった。マーフォークが次々と喰らわれる中、ザレスは覚悟を決め、宙へと跳んだ。

落下するザレスを目にしたアキリは咄嗟に飛び降り、彼を空中で掴み、崖にぶら下がった。だがそこは遥か下方で、もはや恐ろしい暴食のさまは見えなかった。ザレスは言った、こうするしかなかったと。それは真実だった――あのままだと二人とも死んでいただろう。ザレスはアキリに自分を救わせることで、アキリの命を救ったのだ。

アキリとザレスはマゴーシの底で一日待ったが、誰も来ることはなかった。二人は海門へと戻った。

[編集] ムラーサのスカイクレイブを目指して/Race to the Murasa Skyclave

アキリ、ザレス、カーザ/Kazaオラー/Orahのパーティーは、ナヒリ/Nahiriの依頼を受けた。曰く、石成の核/The Lithoform Coreという名の、この世界を癒す宝がムラーサのスカイクレイブにあると。ザレスはナヒリを全く信用していなかったが、アキリは警戒しながらも、彼女は心からゼンディカーを救いたがっていると感じていた。

ムラーサのスカイクレイブを前に、ナヒリは石成の核の鍵の力を使い、ザレスを獣から救った。獣は石化し、砂と崩れた。そしてアキリだけが目撃した――その場から黒い触手のようなものが生え、樹に絡みつき萎れさせるのを。

[編集] 危険な登攀、長い落下/The Dangerous Climb, the Long Fall

スカイクレイブの深奥に辿り着いた一行は、ついに石成の核を手に入れた。崩れゆく遺跡からの脱出のさなか、ナヒリは石成の核の力を用いて溶岩のエレメンタルを倒したが、同時にザレスが石化してしまう。石成の核とナヒリの危険性に気づいたアキリはそれを奪い、地上へ捨てようとするも、面晶体の力によって動きを封じられ、遥か上空から突き落とされた。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] フレイバー・テキストに登場

戦乱のゼンディカー
コーの懲罰者/Kor Castigator音無く飛ぶもの/Silent Skimmer
ゲートウォッチの誓い
コジレックの先駆者/Kozilek's Pathfinder
ゼンディカーの夜明け
スカイクレイブの影猫/Skyclave Shadowcat、恐れなき探査者、アキリ/Akiri, Fearless Voyager、針縁の小道/Needleverge Pathway - 柱縁の小道/Pillarverge Pathway

[編集] 登場作品・登場記事

[編集] 参考

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