統率者2020
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|セット枚数=322 | |セット枚数=322 | ||
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− | '''マジック:ザ・ギャザリング 統率者(2020年版)'''/''Magic: The Gathering Commander 2020 Edition''は[[統率者戦]]用の[[カード・セット]] | + | '''マジック:ザ・ギャザリング 統率者(2020年版)'''/''Magic: The Gathering Commander 2020 Edition''、あるいは'''Ikoria: Commander'''は[[統率者戦]]用の[[カード・セット]]。2020年5月15日発売(ただし日本を含む一部地域は4月17日、理由は後述)。英語版以外でも発売される。キャッチコピーは「'''巨獣とともに戦え'''/''Battle with the Behemoths''」。 |
==概要== | ==概要== | ||
− | 5種類の製品が発売され、各セットには新規[[カード]]および従来のカードからなる100枚の[[構築済みデッキ]]と、[[統率者]]用の大型サイズの[[プレミアム・カード]]([[統率者カード]] | + | 5種類の製品が発売され、各セットには新規[[カード]]および従来のカードからなる100枚の[[構築済みデッキ]]と、[[統率者]]用の大型サイズの[[プレミアム・カード]]([[統率者カード]])1枚、[[トークン・カード]]、紙製ダイヤル式[[ライフカウンター]]が同梱されている。 |
総数71種類の新規カードが収録されている。新規カードは[[ヴィンテージ]]か[[レガシー]]でのみ使用可能であり、その他のカードは同名のカードが該当[[フォーマット]]に存在する場合に限り使用する事ができる。 | 総数71種類の新規カードが収録されている。新規カードは[[ヴィンテージ]]か[[レガシー]]でのみ使用可能であり、その他のカードは同名のカードが該当[[フォーマット]]に存在する場合に限り使用する事ができる。 | ||
− | [[スタンダード]]用ブースター・セットと連携して展開される初の統率者戦用セット。発売日は'''[[イコリア:巨獣の棲処]]'''と同日で、イコリア:巨獣の棲処の[[プレリリース]]・イベントでも発売に先駆けて体験することができる予定であった。[[伝説のクリーチャー]]を含む新規カードはイコリア:巨獣の棲処と同じく[[イコリア/Ikoria]]を舞台としたカードとなっており、[[楔]]3[[色]]や[[変容]]、[[キーワード・カウンター]] | + | [[スタンダード]]用ブースター・セットと連携して展開される初の統率者戦用セット。発売日は'''[[イコリア:巨獣の棲処]]'''と同日で、イコリア:巨獣の棲処の[[プレリリース]]・イベントでも発売に先駆けて体験することができる予定であった。[[伝説のクリーチャー]]を含む新規カードはイコリア:巨獣の棲処と同じく[[イコリア/Ikoria]]を舞台としたカードとなっており、[[楔]]3[[色]]や[[変容]]、[[キーワード・カウンター]]などテーマもイコリア:巨獣の棲処と一部重ねている。さらに新規カードはイコリア:巨獣の棲処の[[コレクターブースター]]からも手に入れることができる。ただしイコリア:巨獣の棲処とは別個の独立したセットであり、前述のとおり収録カードはスタンダード用セットに同名のカードが含まれていない限りスタンダードでは使用できない。また、[[Magic: The Gathering Arena]]や[[Magic Online]]にも対応していない。 |
変容、キーワード・カウンター、[[サイクリング]]の他に、[[プロテクション]]([[プレイヤー]])、[[探査]]、[[有色アーティファクト]]、[[貪食]]、[[奮励]]、[[活用]]、[[怪物化]]、[[経験カウンター]]、[[使嗾]]、[[共闘]]、[[宝物]]を使った新規カードが登場している。 | 変容、キーワード・カウンター、[[サイクリング]]の他に、[[プロテクション]]([[プレイヤー]])、[[探査]]、[[有色アーティファクト]]、[[貪食]]、[[奮励]]、[[活用]]、[[怪物化]]、[[経験カウンター]]、[[使嗾]]、[[共闘]]、[[宝物]]を使った新規カードが登場している。 | ||
+ | *[[Wikipedia:ja:2019新型コロナウイルス|2019新型コロナウイルス]]による影響により地域ごとに発売日・ヴィンテージとレガシーのリーガル日が異なり、日本含む一部地域は4月17日。米国含む他地域は2020年5月15日である。 | ||
*[[開発部]]は統率者戦はカード資産の問題や多種多様な[[カード]]が複雑な相互作用を生み出すゲームとして入門者には適さないと考えてきたが、実際は[[多人数戦]]であることやカジュアルさから初心者の助けになり、またコミュニティへの参加を促すことから、これを[[プレインズウォーカーデッキ]]に代わる入門者用製品として販売することとした。またスタンダード用セットと連携させることで、セットに入りきらない伝説のキャラクターや、セットの新メカニズムをテーマとした[[統率者]]を登場させることができることも着目された。 | *[[開発部]]は統率者戦はカード資産の問題や多種多様な[[カード]]が複雑な相互作用を生み出すゲームとして入門者には適さないと考えてきたが、実際は[[多人数戦]]であることやカジュアルさから初心者の助けになり、またコミュニティへの参加を促すことから、これを[[プレインズウォーカーデッキ]]に代わる入門者用製品として販売することとした。またスタンダード用セットと連携させることで、セットに入りきらない伝説のキャラクターや、セットの新メカニズムをテーマとした[[統率者]]を登場させることができることも着目された。 | ||
+ | *[[コレクター番号]]の並びはこれまでの統率者戦用セットとも異なり、新規の統率者、新規カード、再録カードの順になっている。また、イコリア:巨獣の棲処からの収録カードは[[エキスパンション・シンボル]]や[[コレクター番号]]は変わらずイコリア:巨獣の棲処のカードのまま収録されている。 | ||
+ | *製品の呼称について、統率者(2020年版)/Commander (2020 Edition)とイコリア:統率者/Ikoria: Commanderが混在している。製品パッケージはこれまでと変わらず統率者/Commanderの表記のみだが、[[WPN]]の製品ページやリリース・ノート(英語版)ではCommander (2020 Edition)、[[Gatherer]]ではIkoria: Commanderで登録され、公式の記事でも両方の呼称が併用される。 | ||
===製品5種=== | ===製品5種=== | ||
{|class="wikitable" | {|class="wikitable" | ||
!製品名!![[デッキカラー]]!!メイン統率者(大判カード入)!!colspan="3"|その他の統率者||デッキテーマ | !製品名!![[デッキカラー]]!!メイン統率者(大判カード入)!!colspan="3"|その他の統率者||デッキテーマ | ||
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+ | |[[無慈悲な連隊/Ruthless Regiment]]||[[赤白黒]]||[[ジリーナ・クードロ/Jirina Kudro]]||[[疫病をもたらす者、ケルシン/Kelsien, the Plague]]||[[自由の勇者、トリン/Trynn, Champion of Freedom]]と<br>[[自由を貪るもの、シルヴァー/Silvar, Devourer of the Free]]の[[共闘]]||[[死に微笑むもの、アリーシャ/Alesha, Who Smiles at Death]]||[[人間]] | ||
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+ | |[[秘儀の大渦/Arcane Maelstrom]]||[[緑青赤]]||[[嵐呼びのカラマックス/Kalamax, the Stormsire]]||[[のたうつ嵐、ザイリス/Xyris, the Writhing Storm]]||[[熱心な秘儀術師、ハルダン/Haldan, Avid Arcanist]]と<br>[[秘儀を運ぶもの、パコ/Pako, Arcane Retriever]]の[[共闘]]||||[[インスタント]] | ||
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|[[共生体の群れ/Symbiotic Swarm]]||[[白黒緑]]||[[様相ねじり、カスリル/Kathril, Aspect Warper]]||[[光明の不可思議、タヤム/Tayam, Luminous Enigma]]||[[巣穴あさり、ニカーラ/Nikara, Lair Scavenger]]と<br>[[物あさりの見張り役、ヤーンニック/Yannik, Scavenging Sentinel]]の[[共闘]]||||[[キーワード・カウンター]] | |[[共生体の群れ/Symbiotic Swarm]]||[[白黒緑]]||[[様相ねじり、カスリル/Kathril, Aspect Warper]]||[[光明の不可思議、タヤム/Tayam, Luminous Enigma]]||[[巣穴あさり、ニカーラ/Nikara, Lair Scavenger]]と<br>[[物あさりの見張り役、ヤーンニック/Yannik, Scavenging Sentinel]]の[[共闘]]||||[[キーワード・カウンター]] | ||
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|[[時を超えた知恵/Timeless Wisdom]]||[[青赤白]]||[[巣守り、ガヴィ/Gavi, Nest Warden]]||[[飛翔する風、アキーム/Akim, the Soaring Wind]]||[[空鮫の乗り手、ブラーリン/Brallin, Skyshark Rider]]と<br>[[空鮫、シャーブラズ/Shabraz, the Skyshark]]との[[共闘]]||||[[サイクリング]] | |[[時を超えた知恵/Timeless Wisdom]]||[[青赤白]]||[[巣守り、ガヴィ/Gavi, Nest Warden]]||[[飛翔する風、アキーム/Akim, the Soaring Wind]]||[[空鮫の乗り手、ブラーリン/Brallin, Skyshark Rider]]と<br>[[空鮫、シャーブラズ/Shabraz, the Skyshark]]との[[共闘]]||||[[サイクリング]] | ||
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− | |[[ | + | |[[強化された進化/Enhanced Evolution]]||[[黒緑青]]||[[永遠の陽気もの、オツリーミ/Otrimi, the Ever-Playful]]||[[警告となるもの、ザクサラ/Zaxara, the Exemplary]]||[[無情な追跡者、カズル/Cazur, Ruthless Stalker]]と<br>[[追跡する影、ウキーマ/Ukkima, Stalking Shadow]]の[[共闘]]||||[[変容]] |
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==主な開発スタッフ== | ==主な開発スタッフ== | ||
− | *[[ | + | *[[Mark Rosewater]]([[展望デザイン・チーム]]リーダー) |
− | *[[ | + | *[[Dave Humpherys]]([[セット・デザイン・チーム]]リーダー) |
− | + | その他のスタッフについてはクレジット<ref>[https://magic.wizards.com/en/products/Ikoria/credits Ikoria: Lair of Behemoths & Commander 2020 Set Credits](マジック英語公式サイト)</ref>を参照。 | |
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==公式特集ページ== | ==公式特集ページ== | ||
===製品情報=== | ===製品情報=== | ||
*[https://magic.wizards.com/ja/products/commander2020 『統率者(2020年版)』](マジック英語公式サイト日本語版) | *[https://magic.wizards.com/ja/products/commander2020 『統率者(2020年版)』](マジック英語公式サイト日本語版) | ||
− | *[https://magic.wizards.com/ja/ | + | *[https://magic.wizards.com/ja/news/card-image-gallery/commander-2020-edition 『統率者(2020年版)』カードイメージギャラリー](マジック英語公式サイト日本語版) |
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/symbiotic-swarm-2020-04-06 Symbiotic Swarm]([[Daily MTG]] 2020年4月6日) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/timeless-wisdom-2020-04-06 Timeless Wisdom]([[Daily MTG]] 2020年4月6日) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/enhanced-evolution-2020-04-06 Enhanced Evolution]([[Daily MTG]] 2020年4月6日) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/ruthless-regiment-2020-04-06 Ruthless Regiment]([[Daily MTG]] 2020年4月6日) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/arcane-maelstrom-2020-04-06 Arcane Maelstrom]([[Daily MTG]] 2020年4月6日) | ||
+ | *[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033936/ 『イコリア:巨獣の棲処』と『統率者(2020年版)』のトークン]([[Daily MTG]] 2020年4月9日) | ||
+ | *[https://mtg-jp.com/gameplay/rules/docs/0033948/ 『イコリア:巨獣の棲処』リリースノート]([[Daily MTG]] 2020年4月10日) - 統率者2020のカード別注釈も含んでいる | ||
===開発コラム=== | ===開発コラム=== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
− | < | + | <references /> |
+ | *[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Commander2020/ カードリスト](Wisdom Guild) | ||
*[[カード個別評価:統率者2020]] | *[[カード個別評価:統率者2020]] | ||
*[[カードセット一覧]] | *[[カードセット一覧]] | ||
**[[統率者戦用セット]] | **[[統率者戦用セット]] |
2024年6月9日 (日) 15:33時点における最新版
統率者(2020年版)/Commander 2020 | |
シンボル | 盾 |
略号 | C20 |
発売日 | 2020年4月17日/5月15日 |
セット枚数 | 322 |
マジック:ザ・ギャザリング 統率者(2020年版)/Magic: The Gathering Commander 2020 Edition、あるいはIkoria: Commanderは統率者戦用のカード・セット。2020年5月15日発売(ただし日本を含む一部地域は4月17日、理由は後述)。英語版以外でも発売される。キャッチコピーは「巨獣とともに戦え/Battle with the Behemoths」。
目次 |
[編集] 概要
5種類の製品が発売され、各セットには新規カードおよび従来のカードからなる100枚の構築済みデッキと、統率者用の大型サイズのプレミアム・カード(統率者カード)1枚、トークン・カード、紙製ダイヤル式ライフカウンターが同梱されている。
総数71種類の新規カードが収録されている。新規カードはヴィンテージかレガシーでのみ使用可能であり、その他のカードは同名のカードが該当フォーマットに存在する場合に限り使用する事ができる。
スタンダード用ブースター・セットと連携して展開される初の統率者戦用セット。発売日はイコリア:巨獣の棲処と同日で、イコリア:巨獣の棲処のプレリリース・イベントでも発売に先駆けて体験することができる予定であった。伝説のクリーチャーを含む新規カードはイコリア:巨獣の棲処と同じくイコリア/Ikoriaを舞台としたカードとなっており、楔3色や変容、キーワード・カウンターなどテーマもイコリア:巨獣の棲処と一部重ねている。さらに新規カードはイコリア:巨獣の棲処のコレクターブースターからも手に入れることができる。ただしイコリア:巨獣の棲処とは別個の独立したセットであり、前述のとおり収録カードはスタンダード用セットに同名のカードが含まれていない限りスタンダードでは使用できない。また、Magic: The Gathering ArenaやMagic Onlineにも対応していない。
変容、キーワード・カウンター、サイクリングの他に、プロテクション(プレイヤー)、探査、有色アーティファクト、貪食、奮励、活用、怪物化、経験カウンター、使嗾、共闘、宝物を使った新規カードが登場している。
- 2019新型コロナウイルスによる影響により地域ごとに発売日・ヴィンテージとレガシーのリーガル日が異なり、日本含む一部地域は4月17日。米国含む他地域は2020年5月15日である。
- 開発部は統率者戦はカード資産の問題や多種多様なカードが複雑な相互作用を生み出すゲームとして入門者には適さないと考えてきたが、実際は多人数戦であることやカジュアルさから初心者の助けになり、またコミュニティへの参加を促すことから、これをプレインズウォーカーデッキに代わる入門者用製品として販売することとした。またスタンダード用セットと連携させることで、セットに入りきらない伝説のキャラクターや、セットの新メカニズムをテーマとした統率者を登場させることができることも着目された。
- コレクター番号の並びはこれまでの統率者戦用セットとも異なり、新規の統率者、新規カード、再録カードの順になっている。また、イコリア:巨獣の棲処からの収録カードはエキスパンション・シンボルやコレクター番号は変わらずイコリア:巨獣の棲処のカードのまま収録されている。
- 製品の呼称について、統率者(2020年版)/Commander (2020 Edition)とイコリア:統率者/Ikoria: Commanderが混在している。製品パッケージはこれまでと変わらず統率者/Commanderの表記のみだが、WPNの製品ページやリリース・ノート(英語版)ではCommander (2020 Edition)、GathererではIkoria: Commanderで登録され、公式の記事でも両方の呼称が併用される。
[編集] 製品5種
[編集] 主な開発スタッフ
- Mark Rosewater(展望デザイン・チームリーダー)
- Dave Humpherys(セット・デザイン・チームリーダー)
その他のスタッフについてはクレジット[1]を参照。
[編集] 公式特集ページ
[編集] 製品情報
- 『統率者(2020年版)』(マジック英語公式サイト日本語版)
- 『統率者(2020年版)』カードイメージギャラリー(マジック英語公式サイト日本語版)
- Symbiotic Swarm(Daily MTG 2020年4月6日)
- Timeless Wisdom(Daily MTG 2020年4月6日)
- Enhanced Evolution(Daily MTG 2020年4月6日)
- Ruthless Regiment(Daily MTG 2020年4月6日)
- Arcane Maelstrom(Daily MTG 2020年4月6日)
- 『イコリア:巨獣の棲処』と『統率者(2020年版)』のトークン(Daily MTG 2020年4月9日)
- 『イコリア:巨獣の棲処』リリースノート(Daily MTG 2020年4月10日) - 統率者2020のカード別注釈も含んでいる
[編集] 開発コラム
- 2020年の統率者戦にやってくる大きなもの(Daily MTG 2019年10月30日)
- イコリア統率者(Daily MTG 2020年4月3日)
[編集] 参考
- ↑ Ikoria: Lair of Behemoths & Commander 2020 Set Credits(マジック英語公式サイト)
- カードリスト(Wisdom Guild)
- カード個別評価:統率者2020
- カードセット一覧