ブロック (総称)
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− | ブロックの大型エキスパンションには必ず、[[基本土地]]や各種基本的な[[効果]]を持つ[[カード]](一例としては[[帰化/Naturalize]]やその亜種)が収録される。これにより、「[[エンチャント]]を[[破壊]]するカードが1枚も存在しない」などの理由で戦略が制限されることは起こりにくい。1つのブロックに含まれるカードのみで[[デッキ]]を構築する「[[ブロック構築]]」という[[フォーマット]] | + | ブロックの大型エキスパンションには必ず、[[基本土地]]や各種基本的な[[効果]]を持つ[[カード]](一例としては[[帰化/Naturalize]]やその亜種)が収録される。これにより、「[[エンチャント]]を[[破壊]]するカードが1枚も存在しない」などの理由で戦略が制限されることは起こりにくい。1つのブロックに含まれるカードのみで[[デッキ]]を構築する「[[ブロック構築]]」という[[フォーマット]]が成立していたほか、[[スタンダード]]に代表される[[ローテーション]]を行う[[構築]]フォーマットもブロックと強い関係がある。 |
*また[[非公式フォーマット]]として、各々が好きなブロックを1~2種類選ぶ[[ブロック・パーティ]]、[[2サイクル]]、[[BYOB]]、[[Choose Your Own Standard]]などがプレイされている。 | *また[[非公式フォーマット]]として、各々が好きなブロックを1~2種類選ぶ[[ブロック・パーティ]]、[[2サイクル]]、[[BYOB]]、[[Choose Your Own Standard]]などがプレイされている。 | ||
+ | *マジックの[[俗説]]の一つに[[俗説#ブロックの最後のエキスパンションは強い|ブロックの最後のエキスパンションは強い]]というものがあった。 | ||
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− | 2015年の[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]以降は大+小の2セット1ブロック形式になり、それに伴い[[マジック・オリジン]]を最後に[[基本セット]] | + | 2015年の[[戦乱のゼンディカー・ブロック]]以降は大+小の2セット1ブロック形式になり、それに伴い[[マジック・オリジン]]を最後に[[基本セット]]は廃止、1年間に2ブロック4エキスパンションを発売する'''2ブロック制'''に変更された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mm/metamorphosis Metamorphosis]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0011148/ 変身]</ref>。 |
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+ | [[2018年]]春から、スタンダードで使用可能な[[カード・セット]]がすべて大型セットとなり、ブロックという概念は廃止となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/metamorphosis-2-0-2017-06-12 Metamorphosis 2.0]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019021/ 変身2.0]</ref>。これに伴いブロック構築も廃止となった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/april-magic-tournament-rules-release-notes-2018-04-23 April Magic Tournament Rules Release Notes]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0030515/ 4月マジックイベント規定リリースノート]</ref>。 | ||
==ブロック一覧== | ==ブロック一覧== | ||
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#'''[[1995年|1995]]~[[1996年]] [[アイスエイジ・ブロック]](アイスエイジ・サイクル)''' ([[アイスエイジ]]、<s>ホームランド、</s>[[アライアンス]]、[[コールドスナップ]]) | #'''[[1995年|1995]]~[[1996年]] [[アイスエイジ・ブロック]](アイスエイジ・サイクル)''' ([[アイスエイジ]]、<s>ホームランド、</s>[[アライアンス]]、[[コールドスナップ]]) | ||
#*2006年8月に[[ホームランド]]が離脱しコールドスナップと置き換わった。 | #*2006年8月に[[ホームランド]]が離脱しコールドスナップと置き換わった。 | ||
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#*※ブロックの第1セットではない、変則的な大型エキスパンション。 | #*※ブロックの第1セットではない、変則的な大型エキスパンション。 | ||
#'''2015秋~[[2016年]]春 [[戦乱のゼンディカー・ブロック]]''' ([[戦乱のゼンディカー]]、[[ゲートウォッチの誓い]]) | #'''2015秋~[[2016年]]春 [[戦乱のゼンディカー・ブロック]]''' ([[戦乱のゼンディカー]]、[[ゲートウォッチの誓い]]) | ||
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+ | #'''2016秋~[[2017年]]春 [[カラデシュ・ブロック]]''' ([[カラデシュ]]、[[霊気紛争]]) | ||
+ | #'''2017春~2017年秋 [[アモンケット・ブロック]]''' ([[アモンケット]]、[[破滅の刻]]) | ||
+ | #'''2017秋~[[2018年]]春 [[イクサラン・ブロック]]''' ([[イクサラン]]、[[イクサランの相克]]) | ||
+ | アイスエイジ以前のエキスパンション([[アラビアンナイト]]~[[フォールン・エンパイア]])と、アイスエイジ・ブロックから離脱したホームランドには、ブロックという概念は無い。このような古いエキスパンションを総称して俗に「'''オールドエキスパンション'''」と呼ぶ。 | ||
== 参考 == | == 参考 == | ||
+ | <references /> | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/playing-blocks-2009-12-07 Playing With Blocks]/[http://web.archive.org/web/20180123190051/http://archive.mtg-jp.com/reading/translated/002103/ ブロックで遊ぼう(Internet Archive)](文:[[Mark Rosewater]]) | ||
+ | *[[ブロック構築]] | ||
+ | *[[ローテーション]] | ||
*[[サイクル#ブロック|サイクル]] | *[[サイクル#ブロック|サイクル]] | ||
*[[カードセット一覧]] | *[[カードセット一覧]] | ||
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2022年8月12日 (金) 03:23時点における最新版
ブロック(Block)は、1年間または半年間のあいだに発売される共通のテーマやストーリーを持ったエキスパンション群の総称。
目次 |
[編集] 概要
新たなブロックの第1セットは大型エキスパンションである。そのエキスパンションの名前(またはその一部)を取って「~ブロック」と呼ぶ。
- かつてはサイクルとも呼ばれ、ブロックごとにそのストーリーやイメージにちなんだ名称が与えられていた。
そこに続編・拡張セットである小型エキスパンションが加わり、2セット(タルキール覇王譚ブロック以前は3セット)で1つのブロックが構成される。
ブロックの大型エキスパンションには必ず、基本土地や各種基本的な効果を持つカード(一例としては帰化/Naturalizeやその亜種)が収録される。これにより、「エンチャントを破壊するカードが1枚も存在しない」などの理由で戦略が制限されることは起こりにくい。1つのブロックに含まれるカードのみでデッキを構築する「ブロック構築」というフォーマットが成立していたほか、スタンダードに代表されるローテーションを行う構築フォーマットもブロックと強い関係がある。
- また非公式フォーマットとして、各々が好きなブロックを1~2種類選ぶブロック・パーティ、2サイクル、BYOB、Choose Your Own Standardなどがプレイされている。
- マジックの俗説の一つにブロックの最後のエキスパンションは強いというものがあった。
[編集] 変遷
ブロック制の前夜には大型独立セット1つ+拡張小型セット1つという形式が計画され、実際にアイスエイジ+アライアンス、ミラージュ+ビジョンズはこの方式でデザインされた。しかしミラージュの発売に前後して3セット1ブロック制に決まり、ミラージュ・ブロックの最終エキスパンションとしてウェザーライトが付け加えられ、アイスエイジ・ブロックにはホームランドが編入された。
その後は長らく「大(10月)→小(翌年2月)→小(翌年6月)」の1+2エキスパンションで構成される基本が守られてきたが、1年間に1ブロック3セット+基本セットを発売する構造にはストーリー展開の遅れ、第3セットの設計の難しさなどの問題も指摘されており、ローウィン=シャドウムーア・ブロック以降は「大→小→/大→小」の2+2形式や大→小→大の2+1形式も変則型も実験された。
特に2006年と2008年は発売されるエキスパンションが4つであったため、
2015年の戦乱のゼンディカー・ブロック以降は大+小の2セット1ブロック形式になり、それに伴いマジック・オリジンを最後に基本セットは廃止、1年間に2ブロック4エキスパンションを発売する2ブロック制に変更された[1]。
2018年春から、スタンダードで使用可能なカード・セットがすべて大型セットとなり、ブロックという概念は廃止となった[2]。これに伴いブロック構築も廃止となった[3]。
[編集] ブロック一覧
2017年9月現在、以下のブロックが存在する。
- 1995~1996年 アイスエイジ・ブロック(アイスエイジ・サイクル) (アイスエイジ、
ホームランド、アライアンス、コールドスナップ)- 2006年8月にホームランドが離脱しコールドスナップと置き換わった。
- 1996~1997年 ミラージュ・ブロック(ミラージュ・サイクル) (ミラージュ、ビジョンズ、ウェザーライト)
- 1997~1998年 テンペスト・ブロック(ラース・サイクル) (テンペスト、ストロングホールド、エクソダス)
- 1998~1999年 ウルザ・ブロック(アーティファクト・サイクル) (ウルザズ・サーガ、ウルザズ・レガシー、ウルザズ・デスティニー)
- 1999~2000年 マスクス・ブロック(マスカレイド・サイクル) (メルカディアン・マスクス、ネメシス、プロフェシー)
- 2000~2001年 インベイジョン・ブロック (インベイジョン、プレーンシフト、アポカリプス)
- 2001~2002年 オデッセイ・ブロック (オデッセイ、トーメント、ジャッジメント)
- 2002~2003年 オンスロート・ブロック (オンスロート、レギオン、スカージ)
- 2003~2004年 ミラディン・ブロック (ミラディン、ダークスティール、フィフス・ドーン)
- 2004~2005年 神河ブロック (神河物語、神河謀叛、神河救済)
- 2005~2006年 ラヴニカ・ブロック (ラヴニカ:ギルドの都、ギルドパクト、ディセンション)
- 2006~2007年 時のらせんブロック (時のらせん、次元の混乱、未来予知)
- 2007~2008年 ローウィン=シャドウムーア・ブロック
- 2008~2009年 アラーラの断片ブロック (アラーラの断片、コンフラックス、アラーラ再誕)
- 2009~2010年 ゼンディカー・ブロック (ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒※)
- 2010~2011年 ミラディンの傷跡ブロック (ミラディンの傷跡、ミラディン包囲戦、新たなるファイレクシア)
- 2011~2012年 イニストラード・ブロック (イニストラード、闇の隆盛、アヴァシンの帰還※)
- 2012~2013年 ラヴニカへの回帰ブロック (ラヴニカへの回帰、ギルド門侵犯※、ドラゴンの迷路)
- 2013~2014年 テーロス・ブロック (テーロス、神々の軍勢、ニクスへの旅)
- 2014~2015年 タルキール覇王譚ブロック (タルキール覇王譚、運命再編、タルキール龍紀伝※)
- ※ブロックの第1セットではない、変則的な大型エキスパンション。
- 2015秋~2016年春 戦乱のゼンディカー・ブロック (戦乱のゼンディカー、ゲートウォッチの誓い)
- 2016春~2016年秋 イニストラードを覆う影ブロック (イニストラードを覆う影、異界月)
- 2016秋~2017年春 カラデシュ・ブロック (カラデシュ、霊気紛争)
- 2017春~2017年秋 アモンケット・ブロック (アモンケット、破滅の刻)
- 2017秋~2018年春 イクサラン・ブロック (イクサラン、イクサランの相克)
アイスエイジ以前のエキスパンション(アラビアンナイト~フォールン・エンパイア)と、アイスエイジ・ブロックから離脱したホームランドには、ブロックという概念は無い。このような古いエキスパンションを総称して俗に「オールドエキスパンション」と呼ぶ。