畏怖
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'''畏怖'''(いふ)/''Fear''は、[[オンスロート]]で制定された[[キーワード能力]]。これは[[常在型能力]]([[回避能力]])である。 | '''畏怖'''(いふ)/''Fear''は、[[オンスロート]]で制定された[[キーワード能力]]。これは[[常在型能力]]([[回避能力]])である。 | ||
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− | 以前から存在していた「黒でもアーティファクトでもないクリーチャーにブロックされない」[[能力]]をキーワード化したものである。名前は、[[クリーチャー]]にこの能力を付加する[[オーラ]]、[[畏怖/Fear]] | + | 以前から存在していた「黒でもアーティファクトでもないクリーチャーにブロックされない」[[能力]]をキーワード化したものである。名前は、[[クリーチャー]]にこの能力を付加する[[オーラ]]、[[畏怖/Fear]]に由来する。これと同じ能力は[[オラクル]]更新によりすべて畏怖に変更された。この変更に伴い、「黒」の部分を[[文章変更効果]]で書き換えることはできなくなった。 |
− | + | 多くの[[エキスパンション]]に渡って登場する[[常磐木]]能力のひとつであり、[[基本セット]]でも[[第10版]]まで[[畏怖/Fear]]は[[皆勤賞]]であった。その後[[基本セット2010]]発売に伴う[[総合ルール]]変更の際に、似た機能を持つキーワード能力の[[威嚇]]に置き換えられる形で常磐木能力から削除された。基本セット2010以降は、畏怖を持つ新規カードは収録されていなかったが、過去を舞台とした[[兄弟戦争統率者デッキ]]で久々に登場した。 | |
− | *[[無色]]の[[クリーチャー]]であることは[[アーティファクト・クリーチャー]] | + | *[[無色]]の[[クリーチャー]]であることは[[アーティファクト・クリーチャー]]であることと同義ではない。アーティファクトでない無色のクリーチャー([[ウギンの末裔/Scion of Ugin]]や[[裏向き]]のクリーチャーなど)は畏怖を持つクリーチャーをブロックできない。 |
*回避能力は本来どれも強力なものだが、アーティファクト・クリーチャーが非常に多い[[ミラディン・ブロック]]では活躍の場が制限された。[[神河物語]]で畏怖の強さを再認識した[[プレイヤー]]も多いだろう。 | *回避能力は本来どれも強力なものだが、アーティファクト・クリーチャーが非常に多い[[ミラディン・ブロック]]では活躍の場が制限された。[[神河物語]]で畏怖の強さを再認識した[[プレイヤー]]も多いだろう。 | ||
− | *[[畏怖/Fear]]と[[飛行/Flight]]、[[威嚇/Intimidation]]と[[空中浮遊/Levitation]]とで[[ | + | *[[畏怖/Fear]]と[[飛行/Flight]]、[[威嚇/Intimidation]]と[[空中浮遊/Levitation]]とで[[マナ・コスト]]を比較すると、どうやら畏怖は[[飛行]]よりも強力な回避能力という位置づけらしい。 |
− | + | **しかし存在する全クリーチャーまで視野を広げると、実は飛行よりブロックできるクリーチャー数は多い。もちろん実際には[[フォーマット]]や[[環境]]の流れに大きく左右されるわけだが、とりあえず「“数値上は”そういう能力である」ということは覚えておいて損はない。 | |
*畏怖と同様の能力で、黒の代わりに[[白]]を参照するもの([[アムローの求道者/Amrou Seekers]]など)と、[[赤]]を参照するもの([[スカークのシャーマン/Skirk Shaman]]など)が存在する。これらは少数であり、キーワード能力にもなっていない。 | *畏怖と同様の能力で、黒の代わりに[[白]]を参照するもの([[アムローの求道者/Amrou Seekers]]など)と、[[赤]]を参照するもの([[スカークのシャーマン/Skirk Shaman]]など)が存在する。これらは少数であり、キーワード能力にもなっていない。 | ||
+ | *常磐木能力から退場した理由は、畏怖には二つの問題点があったためである。一つ目は言葉の問題であり、[[ルール文章]]の「creature gain fear(クリーチャーは畏怖を[[得る]])」という書き方は「クリーチャーが相手に恐怖心を与える」メカニズムとは逆に「クリーチャー自身が恐怖心を抱く」という意味を含んでしまう。二つ目はデザイン上の問題で、畏怖は黒のクリーチャーにおいてのみ意味があるもののため、黒に次ぐ第二[[色]]に広げるには制約があり過ぎたと述べられている。後継としてデザインされた威嚇はこれらの問題を解決している([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/evergreen-eggs-ham-2015-06-08 参考]/[http://magic.wizards.com/ja/ja_mm_20150608 翻訳])とされていたが、結局威嚇も後に常盤木から外された。 | ||
*全世界の[[関連書籍]]の執筆者たちが紙面節約・記述簡略化のためにキーワード化を[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]に嘆願した、というまことしやかな噂がある。 | *全世界の[[関連書籍]]の執筆者たちが紙面節約・記述簡略化のためにキーワード化を[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]に嘆願した、というまことしやかな噂がある。 | ||
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*{{WHISPER検索/カードテキスト|畏怖}} | *{{WHISPER検索/カードテキスト|畏怖}} | ||
*[[回避能力]] | *[[回避能力]] |
2022年11月27日 (日) 22:16時点における最新版
畏怖/Fear | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | 多数 |
CR | CR:702.36 |
畏怖(いふ)/Fearは、オンスロートで制定されたキーワード能力。これは常在型能力(回避能力)である。
Severed Legion / 切り刻まれた軍勢 (1)(黒)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
畏怖(このクリーチャーは、アーティファクト・クリーチャーや黒のクリーチャーによってしかブロックされない。)
2/2Fear / 畏怖 (黒)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)(あなたがこれを唱えるに際し、クリーチャー1体を対象とする。このカードはそのクリーチャーにつけられた状態で戦場に出る。)
エンチャントされているクリーチャーは畏怖を持つ。(それは黒でもアーティファクトでもないクリーチャーによってはブロックされない。)
[編集] 定義
畏怖/Fearは回避能力である。
畏怖を持つクリーチャーは、黒でもアーティファクトでもないクリーチャーによってブロックされない。
[編集] 解説
以前から存在していた「黒でもアーティファクトでもないクリーチャーにブロックされない」能力をキーワード化したものである。名前は、クリーチャーにこの能力を付加するオーラ、畏怖/Fearに由来する。これと同じ能力はオラクル更新によりすべて畏怖に変更された。この変更に伴い、「黒」の部分を文章変更効果で書き換えることはできなくなった。
多くのエキスパンションに渡って登場する常磐木能力のひとつであり、基本セットでも第10版まで畏怖/Fearは皆勤賞であった。その後基本セット2010発売に伴う総合ルール変更の際に、似た機能を持つキーワード能力の威嚇に置き換えられる形で常磐木能力から削除された。基本セット2010以降は、畏怖を持つ新規カードは収録されていなかったが、過去を舞台とした兄弟戦争統率者デッキで久々に登場した。
- 無色のクリーチャーであることはアーティファクト・クリーチャーであることと同義ではない。アーティファクトでない無色のクリーチャー(ウギンの末裔/Scion of Uginや裏向きのクリーチャーなど)は畏怖を持つクリーチャーをブロックできない。
- 回避能力は本来どれも強力なものだが、アーティファクト・クリーチャーが非常に多いミラディン・ブロックでは活躍の場が制限された。神河物語で畏怖の強さを再認識したプレイヤーも多いだろう。
- 畏怖/Fearと飛行/Flight、威嚇/Intimidationと空中浮遊/Levitationとでマナ・コストを比較すると、どうやら畏怖は飛行よりも強力な回避能力という位置づけらしい。
- 畏怖と同様の能力で、黒の代わりに白を参照するもの(アムローの求道者/Amrou Seekersなど)と、赤を参照するもの(スカークのシャーマン/Skirk Shamanなど)が存在する。これらは少数であり、キーワード能力にもなっていない。
- 常磐木能力から退場した理由は、畏怖には二つの問題点があったためである。一つ目は言葉の問題であり、ルール文章の「creature gain fear(クリーチャーは畏怖を得る)」という書き方は「クリーチャーが相手に恐怖心を与える」メカニズムとは逆に「クリーチャー自身が恐怖心を抱く」という意味を含んでしまう。二つ目はデザイン上の問題で、畏怖は黒のクリーチャーにおいてのみ意味があるもののため、黒に次ぐ第二色に広げるには制約があり過ぎたと述べられている。後継としてデザインされた威嚇はこれらの問題を解決している(参考/翻訳)とされていたが、結局威嚇も後に常盤木から外された。
- 全世界の関連書籍の執筆者たちが紙面節約・記述簡略化のためにキーワード化をWotCに嘆願した、というまことしやかな噂がある。