殺戮の波/Killing Wave
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(6人の利用者による、間の6版が非表示) | |||
3行: | 3行: | ||
各[[クリーチャー]]について[[ライフ]]か[[生け贄に捧げる|生け贄]]を要求する[[X]][[呪文]]。 | 各[[クリーチャー]]について[[ライフ]]か[[生け贄に捧げる|生け贄]]を要求する[[X]][[呪文]]。 | ||
− | 選択を迫る範囲が圧倒的に広く、また代償も「1体につきX点のライフ」と高価。とはいえ、[[懲罰者カード]]や[[リスティック]]のような[[山分けカード#相手に選択権のあるカードは弱い理由|相手に選択権のあるカード]] | + | 選択を迫る範囲が圧倒的に広く、また代償も「1体につきX点のライフ」と高価。とはいえ、[[懲罰者カード]]や[[リスティック]]のような[[山分けカード#相手に選択権のあるカードは弱い理由|相手に選択権のあるカード]]の例に漏れず、[[除去]]の確実性が欠けるのは[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]としては痛い。特にコントロールの序盤は[[対戦相手]]のライフを[[削る|削れ]]ていないことが多いので、多少ライフを削ってもそのまま押し切られてしまう可能性が高い。 |
− | + | 使うならこの手の[[カード]]のセオリーとして、どちらを選ばれても損をしない構成を狙いたい。その意味ではむしろ[[ブロッカー]]が減るも良し、ライフが減るも良しな[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]向けの[[全体除去]]という変わり種。当然自分のクリーチャーについても選択を迫られるわけだが、ここでは選択がライフを捨てればクリーチャーを維持できるというメリットとしても機能する。当然、[[PIG]][[能力]]持ち・[[不死]]・[[墓地]]からの再利用能力などが豊富な[[ゾンビ (デッキ)|ゾンビ・デッキ]]で、味方を巻き添えにするのも構わない(もしくは積極的に[[死亡]]させる手段として活用する)構成にしてもよい。特に同じ[[アヴァシンの帰還]]で登場した[[血の芸術家/Blood Artist]]は、相手がどのような選択をしようが大量のライフを奪うことができ、かつ自分のクリーチャーまでもドレイン源とすることができ、効果的な組み合わせと言える。 | |
− | [[ウィニー]]や[[トークン]][[デッキ]]のような、クリーチャーを並べる[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]] | + | [[ウィニー]]や[[トークン]][[デッキ]]のような、クリーチャーを並べる[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]に対して効果が高いのは通常の全体除去と同様。登場時の[[環境]]がそのようなデッキが中心なのは追い風だろう。一方、1~2体分ならさほど負担にならずライフを[[支払う]]ことができるため、単体で強力な[[フィニッシャー]]を使うコントロールには効果が薄い。 |
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
+ | *このカードに限った事ではないが、ライフの支払いや生け贄に捧げるクリーチャーを先に決めるのは[[アクティブ・プレイヤー]]である([[APNAP順]]ルール)。このカードを使われた場合、相手が何を残し、何を生け贄に捧げるかを見てから自分は何を残すかを選択出来る。 | ||
+ | *一見すると相手の[[鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons]]との[[友情コンボ]]が期待できそうだが実際にはその逆で、「Aしない限り、Bする/B Unless A」という選択肢の場合Bが実行不可能でも選択できるため、対戦相手だけライフを支払わずクリーチャーも失わないというオチになる。 | ||
+ | *[[アヴァシンの帰還]]の[[ゲームデー]]のトップ8賞品として[[プロモーション・カード]]が配布された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/avacyn-restored-promo-cards-2012-04-10 Avacyn Restored Promo Cards](Arcana [[2012年]]4月10日 [[Monty Ashley]]著)</ref>。 | ||
+ | ==脚注== | ||
+ | <references /> | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[[マナ・コストにXを含むカード一覧]] | ||
*[[カード個別評価:アヴァシンの帰還]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:アヴァシンの帰還]] - [[レア]] |
2022年1月11日 (火) 02:14時点における最新版
選択を迫る範囲が圧倒的に広く、また代償も「1体につきX点のライフ」と高価。とはいえ、懲罰者カードやリスティックのような相手に選択権のあるカードの例に漏れず、除去の確実性が欠けるのはコントロールデッキとしては痛い。特にコントロールの序盤は対戦相手のライフを削れていないことが多いので、多少ライフを削ってもそのまま押し切られてしまう可能性が高い。
使うならこの手のカードのセオリーとして、どちらを選ばれても損をしない構成を狙いたい。その意味ではむしろブロッカーが減るも良し、ライフが減るも良しなビートダウン向けの全体除去という変わり種。当然自分のクリーチャーについても選択を迫られるわけだが、ここでは選択がライフを捨てればクリーチャーを維持できるというメリットとしても機能する。当然、PIG能力持ち・不死・墓地からの再利用能力などが豊富なゾンビ・デッキで、味方を巻き添えにするのも構わない(もしくは積極的に死亡させる手段として活用する)構成にしてもよい。特に同じアヴァシンの帰還で登場した血の芸術家/Blood Artistは、相手がどのような選択をしようが大量のライフを奪うことができ、かつ自分のクリーチャーまでもドレイン源とすることができ、効果的な組み合わせと言える。
ウィニーやトークンデッキのような、クリーチャーを並べるビートダウンに対して効果が高いのは通常の全体除去と同様。登場時の環境がそのようなデッキが中心なのは追い風だろう。一方、1~2体分ならさほど負担にならずライフを支払うことができるため、単体で強力なフィニッシャーを使うコントロールには効果が薄い。
- このカードに限った事ではないが、ライフの支払いや生け贄に捧げるクリーチャーを先に決めるのはアクティブ・プレイヤーである(APNAP順ルール)。このカードを使われた場合、相手が何を残し、何を生け贄に捧げるかを見てから自分は何を残すかを選択出来る。
- 一見すると相手の鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Heronsとの友情コンボが期待できそうだが実際にはその逆で、「Aしない限り、Bする/B Unless A」という選択肢の場合Bが実行不可能でも選択できるため、対戦相手だけライフを支払わずクリーチャーも失わないというオチになる。
- アヴァシンの帰還のゲームデーのトップ8賞品としてプロモーション・カードが配布された[1]。
[編集] 脚注
- ↑ Avacyn Restored Promo Cards(Arcana 2012年4月10日 Monty Ashley著)