テゼレット/Tezzeret

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
14行: 14行:
  
 
===無限連合/Infinite Consortium===
 
===無限連合/Infinite Consortium===
テゼレットはかつて、[[無限連合/Infinite Consortium|無限連合]]と呼ばれる陰謀団を[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]より詐取した。主に[[ラヴニカ/Ravnica]]支部にて率いており、多次元間の物騒な商業活動に従事していた。その支配は冷酷なものだったが、ボーラスの介入によって彼に対抗する事となった新加入者[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン/Jace beleren]]の手によって終わった。
+
テゼレットはかつて、[[無限連合/Infinite Consortium|無限連合]]と呼ばれる陰謀団を[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]より詐取した。主に[[ラヴニカ/Ravnica]]支部にて率いており、多次元間の物騒な商業活動に従事していた。その支配は冷酷なものであり、彼の不興を買ったものは粛清されるかまだ彼に役に立つと判断された場合は容赦なく罰された。しかしそれはボーラスの介入によって彼に対抗する事となった新加入者[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)|ジェイス・ベレレン/Jace beleren]]の手によって終わった。
  
 
==経歴==
 
==経歴==
23行: 23行:
  
 
===求道者の転落/The Seeker's Fall===
 
===求道者の転落/The Seeker's Fall===
求道者アカデミーの学生となったテゼレットは、求道者になってエスパーのエーテリウム不足を解決するという理想を持っていたが、あまり良くない成績と被差別地区の潰し屋の父を持つという出自から退学させられそうになっていた。退学勧告をしたアカデミーの教師を殺害したが、発覚することはなかった。数年後にはカルモット求道団/Seekers of Carmotに潜り込むものの、そこでもアカデミーの同窓生であった俊才[[アラーラの断片サイクルのその他のキャラクター#サイラス・レン/Silas Renn|サイラス・レン/Silas Renn]]の後塵を拝することとなった。
+
求道者アカデミーの学生となったテゼレットは、求道者になってエスパーのエーテリウム不足を解決するという理想を持っていたが、あまり良くない成績と被差別地区の潰し屋の父を持つという出自から退学させられそうになっていた。彼はアカデミーに留まるために退学勧告をした教師を殺害したが、発覚することはなかった。数年後にはカルモット求道団/Seekers of Carmotに潜り込むものの、そこでもアカデミーの同窓生であった俊才[[プレインズウォーカー・シリーズのその他のキャラクター#サイラス・レン/Silas Renn|サイラス・レン/Silas Renn]]の後塵を拝することとなった。
  
 
求道団への不満を募らせていたテゼレットはついに求道団の聖域に侵入し、エーテリウム生産の秘儀が記されているというエーテリウム写本/The Codexを手に入れようとする。しかし、そこには何も無かった。[[輝く根本原理/Brilliant Ultimatum|求道団の真実を知った]]<ref>[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0310 Card of the Day] - 2010年3月10日</ref>テゼレットは駆けつけた護衛に攻撃されて重傷を負う。その生命の危機をきっかけに彼の[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]は点り、[[グリクシス/Grixis]]へとプレインズウォークする。そこで彼はニコル・ボーラスと出会い、従属を求められる。
 
求道団への不満を募らせていたテゼレットはついに求道団の聖域に侵入し、エーテリウム生産の秘儀が記されているというエーテリウム写本/The Codexを手に入れようとする。しかし、そこには何も無かった。[[輝く根本原理/Brilliant Ultimatum|求道団の真実を知った]]<ref>[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0310 Card of the Day] - 2010年3月10日</ref>テゼレットは駆けつけた護衛に攻撃されて重傷を負う。その生命の危機をきっかけに彼の[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]は点り、[[グリクシス/Grixis]]へとプレインズウォークする。そこで彼はニコル・ボーラスと出会い、従属を求められる。
  
 
===Agents of Artifice===
 
===Agents of Artifice===
無限連合の首領となったテゼレットは己の野望とボーラスに対抗するための手駒とするべく、ボーラスと同じく稀少な精神感応者であるプレインズウォーカーのジェイス・ベレレンを組織に勧誘し、訓練する。テゼレットの期待と莫大な投資を裏切って連合より脱走したジェイスを追跡させるものの、逆にテゼレットが最も素晴らしい支部と考えていたラヴニカ支部を襲撃され、破壊される。テゼレットはその報復としてジェイスの友人たちを暗殺させた。
+
無限連合を詐取しその首領となったテゼレットは、己の野望とボーラスに対抗するための手駒とするべく、ボーラスと同じく稀少な精神感応者であるプレインズウォーカーのジェイス・ベレレンを組織に勧誘し、訓練する。テゼレットの期待と莫大な投資を裏切って連合より脱走したジェイスを追跡させるものの、彼の刺客が暗殺したのはジェイスではなくその親友にして相棒の[[プレインズウォーカー・シリーズのその他のキャラクター#Kallist Rhoka|Kallist Rhoka]]であった。報復として逆にテゼレットが最も素晴らしい支部と考えていたラヴニカ支部をジェイスに襲撃され、破壊される。テゼレットはその報復としてジェイスの友人たちを暗殺させた。
  
 
ボーラスによる介入もあって、二人のプレインズウォーカーは対峙する。最終的に、テゼレットは[[神河/Kamigawa]]にてジェイスにエーテリウムの腕を切り落とされて、その精神をほぼ全て破壊された。
 
ボーラスによる介入もあって、二人のプレインズウォーカーは対峙する。最終的に、テゼレットは[[神河/Kamigawa]]にてジェイスにエーテリウムの腕を切り落とされて、その精神をほぼ全て破壊された。
43行: 43行:
 
かつては工作員を派遣する側だったテゼレットは、今度は自らがボーラスの工作員として[[ミラディン/Mirrodin]]の[[ファイレクシア/Phyrexia]]陣営に潜入し、ミラディンにおける戦争を観察しつつもファイレクシアが主導権を握らないように監視する命を受ける。水銀海/Quicksilver Seaの[[知識槽/Knowledge Pool]]の更に底に奥深く、[[ミラディンの核/Mirrodin's Core]]にて[[ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias]]と出会ったテゼレットは[[機械の始祖/Father of Machines]]として祀り上げられている[[カーン/Karn]]に引見する。
 
かつては工作員を派遣する側だったテゼレットは、今度は自らがボーラスの工作員として[[ミラディン/Mirrodin]]の[[ファイレクシア/Phyrexia]]陣営に潜入し、ミラディンにおける戦争を観察しつつもファイレクシアが主導権を握らないように監視する命を受ける。水銀海/Quicksilver Seaの[[知識槽/Knowledge Pool]]の更に底に奥深く、[[ミラディンの核/Mirrodin's Core]]にて[[ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias]]と出会ったテゼレットは[[機械の始祖/Father of Machines]]として祀り上げられている[[カーン/Karn]]に引見する。
  
そして、テゼレットはファイレクシアの階級の中で己の地位を固めながら、力を得る機会を伺うこととなる。
+
===Scars of Mirrodin: The Quest for Karn===
 +
テゼレットはファイレクシアの階級の中で己の地位を固めながら、力を得る機会を伺うこととなる。
  
 
==登場==
 
==登場==

2011年6月24日 (金) 11:18時点における版

テゼレット/Tezzeretアラーラの断片ブロック、およびにエルドラージ覚醒ミラディンの傷跡ブロックのキャラクター。カードとしてはアラーラの断片求道者テゼレット/Tezzeret the Seekerが初出。

目次

解説

アラーラ/Alara断片/Shardの一つであるエスパー/Esper出身の工匠/Artificerプレインズウォーカー/Planeswalker。男性。イラスト

恵まれない出自のためか野心が強く、自分のおかれている立場に満足せずさらなる力を求める性格である。自他の失敗に耐えられず、他罰的な傾向にある。

エーテリウム/Etherium

エスパーの魔道師たちは霊気を封じ込めた神秘の金属であるエーテリウムを体に埋め込み、より高次な存在になろうという思想を持っている。テゼレットはエーテリウム製の右腕を持っており、それによって常人よりも高い膂力や耐久力を持ち、マナの乏しい環境でも彼の魔法を補強する。小説にはエーテリウムの腕を失ったテゼレットがマナを集めるのに苦労する描写がある。

アーティファクト/Artifact

テぜレットは工匠であり、様々なアーティファクトを製作した。その中には、他者の脳の一部を制御する装置や、神経中枢に作用して魔法を使うと気が狂いそうになるほどの激痛を与える装置など、他魔道士の支配を目的としたものがある。カードとしての能力もアーティファクト関連のものばかりである。

無限連合/Infinite Consortium

テゼレットはかつて、無限連合と呼ばれる陰謀団をニコル・ボーラス/Nicol Bolasより詐取した。主にラヴニカ/Ravnica支部にて率いており、多次元間の物騒な商業活動に従事していた。その支配は冷酷なものであり、彼の不興を買ったものは粛清されるかまだ彼に役に立つと判断された場合は容赦なく罰された。しかしそれはボーラスの介入によって彼に対抗する事となった新加入者ジェイス・ベレレン/Jace belerenの手によって終わった。

経歴

Test of Metal(1)

テゼレットはエスパーのヴェクティス市/Vectis Cityの貧民街、潮の虚ろ/Tidehollowの、潰し屋/Scrapper(動物や人間の死体からエーテリウムを回収して再利用する不可触民)の両親の下に生まれる。この生まれのため名字はない。アカデミーの教師などは便宜上「潮の虚ろのテゼレット」と呼んでいる。「テゼレット」という名前も潮の虚ろの言葉で「小刀」を意味する単語で、親に名付けられた名前ではない。

ある日、彼の人生を大きく動かす悲劇が訪れる…。

求道者の転落/The Seeker's Fall

求道者アカデミーの学生となったテゼレットは、求道者になってエスパーのエーテリウム不足を解決するという理想を持っていたが、あまり良くない成績と被差別地区の潰し屋の父を持つという出自から退学させられそうになっていた。彼はアカデミーに留まるために退学勧告をした教師を殺害したが、発覚することはなかった。数年後にはカルモット求道団/Seekers of Carmotに潜り込むものの、そこでもアカデミーの同窓生であった俊才サイラス・レン/Silas Rennの後塵を拝することとなった。

求道団への不満を募らせていたテゼレットはついに求道団の聖域に侵入し、エーテリウム生産の秘儀が記されているというエーテリウム写本/The Codexを手に入れようとする。しかし、そこには何も無かった。求道団の真実を知った[1]テゼレットは駆けつけた護衛に攻撃されて重傷を負う。その生命の危機をきっかけに彼のプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkは点り、グリクシス/Grixisへとプレインズウォークする。そこで彼はニコル・ボーラスと出会い、従属を求められる。

Agents of Artifice

無限連合を詐取しその首領となったテゼレットは、己の野望とボーラスに対抗するための手駒とするべく、ボーラスと同じく稀少な精神感応者であるプレインズウォーカーのジェイス・ベレレンを組織に勧誘し、訓練する。テゼレットの期待と莫大な投資を裏切って連合より脱走したジェイスを追跡させるものの、彼の刺客が暗殺したのはジェイスではなくその親友にして相棒のKallist Rhokaであった。報復として逆にテゼレットが最も素晴らしい支部と考えていたラヴニカ支部をジェイスに襲撃され、破壊される。テゼレットはその報復としてジェイスの友人たちを暗殺させた。

ボーラスによる介入もあって、二人のプレインズウォーカーは対峙する。最終的に、テゼレットは神河/Kamigawaにてジェイスにエーテリウムの腕を切り落とされて、その精神をほぼ全て破壊された。

その抜け殻となった体はボーラスによって回収された。

Enter the Eldrazi

テゼレットの体はボーラスの瞑想領土/Bolas's Meditation Planeにて再生されおり、ボーラスの手による復活を予告された。

Test of Metal(2)

ボーラスの手によって修復され復活したテゼレットは、復讐とエーテリウム探求の旅に出る。

Dark Discoveries

かつては工作員を派遣する側だったテゼレットは、今度は自らがボーラスの工作員としてミラディン/Mirrodinファイレクシア/Phyrexia陣営に潜入し、ミラディンにおける戦争を観察しつつもファイレクシアが主導権を握らないように監視する命を受ける。水銀海/Quicksilver Seaの知識槽/Knowledge Poolの更に底に奥深く、ミラディンの核/Mirrodin's Coreにてジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxiasと出会ったテゼレットは機械の始祖/Father of Machinesとして祀り上げられているカーン/Karnに引見する。

Scars of Mirrodin: The Quest for Karn

テゼレットはファイレクシアの階級の中で己の地位を固めながら、力を得る機会を伺うこととなる。

登場

登場カード

デュエルデッキ

カード名に登場

新たなるファイレクシア
テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit

フレイバー・テキストに登場

アラーラの断片
輝く根本原理/Brilliant Ultimatum塔のガーゴイル/Tower Gargoyle
コンフラックス
軽蔑するエーテリッチ/Scornful AEther-Lich
アラーラ再誕
飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry
ミラディン包囲戦
水銀の噴出/Quicksilver Geyser
新たなるファイレクシア
心理の障壁/Psychic Barrier脊柱の飛行機械/Spined Thopter倦怠の宝珠/Torpor Orb

イラストに登場

From the Vault:Exiled
修繕/Tinker
エルズペスvsテゼレット
知識の渇望/Thirst for Knowledge
アラーラの断片
輝く根本原理/Brilliant Ultimatum
新たなるファイレクシア
テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit

登場作品・登場記事

脚注

  1. Card of the Day - 2010年3月10日

参考

MOBILE