Ancestral Recall

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
1行: 1行:
 
{{#card:Ancestral Recall}}
 
{{#card:Ancestral Recall}}
Ancestral Recallは、[[アンリミテッド]]に登場したマジック最強の[[ドロー]][[カード]]。
 
  
== 概要 ==
+
[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で最初の[[青]]の[[引く|ドロー]][[カード]]の1つであり、マジックで最初の[[サイクル]]である[[#サイクル|5ブーンカード]]の1つでもある。また、その強力さから[[パワー9]]にも含まれる。
[[マジック]]で最初の[[青]]のドローカードの1つであり、マジックで最初の[[サイクル]]である[[#サイクル|5ブーンカード]]の1つでもある。また、その強力さから[[パワー9]]にも含まれる。
+
  
1[[マナ]]の[[インスタント]]で、使用制限やデメリットも無しに3枚もの[[カード]]を[[引く]]ことができる[[効果]]は非常に強力であり、これを超える[[コスト・パフォーマンス]]を持つ[[ドロー]][[カード]]は存在しない。そのため、このカードは[[マジック]]初期の[[R&D]]がカードを引くことの強さを認識していなかったことを示す実例としてしばしば引き合いに出される。
+
1[[マナ]]の[[インスタント]]で、使用制限やデメリットも無しに3枚ものカードを[[引く]]ことができる[[効果]]は非常に強力であり、これを超える[[コスト・パフォーマンス]]を持つドローカードは存在しない。そのため、このカードはマジック初期の[[R&D]]がカードを引くことの強さを認識していなかったことを示す実例としてしばしば引き合いに出される。
  
[[対戦相手]]も適正な[[対象]]であるため、[[誤った指図/Misdirection]]などによって[[ドロー]]を奪われることがある。
+
[[ヴィンテージ]]において、青を含む[[デッキ]]にこのカードが入っていないことはまず有り得ない。むしろ、このカードを投入するために青を[[タッチ]]することが往々にしてある。
  
これを超える[[ドロー]][[カード]]として[[Contract from Below]]を挙げる人は多い。しかしそちらは[[アンティ]]に関するカードであるため、[[ヴィンテージ]]でさえ[[禁止カード]]となっている。
+
*[[対戦相手]]も適正な[[対象]]であるため、[[誤った指図/Misdirection]]などによってドローを奪われることがある。
 +
*これを超えるドローカードとして[[Contract from Below]]を挙げる人は多い。しかしそちらは[[アンティ]]に関するカードであるため、ヴィンテージでさえ[[禁止カード]]となっている。
  
[[ヴィンテージ]]において、[[]]を含む[[デッキ]]にこの[[カード]]が入っていないことはまず有り得ない。むしろ、このカードを投入するために青を[[タッチ]]することが往々にしてある。
+
1994年1月25日より、[[Type1]](現[[ヴィンテージ]])で[[制限カード]]に指定される。[[Type1.5]]では制定当初から[[禁止カード]]に指定され、2004年9月20日よりType1.5から移行した[[レガシー]]でも続けて禁止カードに指定されている。
 
+
 
+
== ルール ==
+
[[レガシー]]では[[禁止カード]]。
+
1994年1月25日より、[[ヴィンテージ]]で[[制限カード]]となる。
+
  
 
== 関連カード ==
 
== 関連カード ==
 
=== サイクル ===
 
=== サイクル ===
{{Template:サイクル/5ブーンカード}}
+
{{サイクル/5ブーンカード}}
この[[カード]]は[[サイクル]]の中で唯一[[レア]]である(他のカードはすべて[[コモン]])。現在の基準で考えると奇異に思えるが、初期の[[マジック]]には[[稀少度|レアリティ]]で入手率に差を設けることでバランスを取ろうとするデザイン意図があったのである。
+
 
 +
このカードはサイクルの中で唯一[[レア]]である(他のカードはすべて[[コモン]])。現在の基準で考えると奇異に思えるが、初期のマジックには[[稀少度|レアリティ]]で入手率に差を設けることでバランスを取ろうとするデザイン意図があったのである。
  
 
=== 亜種 ===
 
=== 亜種 ===
Ancestral Recallは[[マジック]]で最初の[[ドロー]][[カード]]であるため、極言すれば、[[X]]枚[[引く]][[Braingeyser]]の系統や[[手札]]を交換する[[Timetwister]]の系統を除くすべての[[青]]のドローカードがその亜種といえる。しかし中でもデメリットが付いた[[渦まく知識/Brainstorm]]や、[[マナ・コスト]]と[[カード・タイプ]]を見直した[[集中/Concentrate]]は有力な後継といえる。また、直接的なリメイクに[[待機]]カードの[[祖先の幻視/Ancestral Vision]]がある。
+
Ancestral Recallはマジックで最初のドローカードであるため、極言すれば、[[X]]枚引く[[Braingeyser]]の系統や[[手札]]を交換する[[Timetwister]]の系統を除くすべての青のドローカードがその亜種といえる。しかし中でもデメリットが付いた[[渦まく知識/Brainstorm]]や、[[マナ・コスト]]と[[カード・タイプ]]を見直した[[集中/Concentrate]]は有力な後継といえる。また、直接的なリメイクに[[待機]]カードの[[祖先の幻視/Ancestral Vision]]がある。
  
 
== その他 ==
 
== その他 ==
*2005年8月20日のヴィンテージ・チャンピオンシップ(Vintage Championship)では、勝者に[[Mark Poole]]が新たに描き下ろしたAncestral Recallの額が贈られた(⇒[http://www.wizards.com/magic/images/tournamentcenter/2005/05vintage_prize.jpg 参考])。約12×15インチの巨大な[[カード]]は、このカードの知名度からも、実に優勝トロフィーにふさわしいといえるだろう。
+
*2005年8月20日のヴィンテージ・チャンピオンシップ(Vintage Championship)では、勝者に[[Mark Poole]]が新たに描き下ろしたAncestral Recallの額が贈られた(→[http://www.wizards.com/magic/images/tournamentcenter/2005/05vintage_prize.jpg 参考])。約12×15インチの巨大なカードは、このカードの知名度からも、実に優勝トロフィーにふさわしいといえるだろう。
*この[[カード]]は[[Time Walk]]と[[Timetwister]]とあわせて[[ビッグ・ブルー]]と言う通称で呼ばれた。しかし、この通称は同名の[[デッキ]]ができてからはあまり使われていない。
+
*このカードは[[Time Walk]]と[[Timetwister]]とあわせて[[ビッグ・ブルー]]という通称で呼ばれた。しかし、この通称は同名のデッキができてからはあまり使われていない。
  
 
== 参考 ==
 
== 参考 ==
35行: 30行:
  
 
[[Category:リミテッド・エディションの再録禁止カード]]
 
[[Category:リミテッド・エディションの再録禁止カード]]
 +
__NOTOC__

2009年2月16日 (月) 13:38時点における版


Ancestral Recall (青)
インスタント

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚引く。


マジックで最初のドローカードの1つであり、マジックで最初のサイクルである5ブーンカードの1つでもある。また、その強力さからパワー9にも含まれる。

1マナインスタントで、使用制限やデメリットも無しに3枚ものカードを引くことができる効果は非常に強力であり、これを超えるコスト・パフォーマンスを持つドローカードは存在しない。そのため、このカードはマジック初期のR&Dがカードを引くことの強さを認識していなかったことを示す実例としてしばしば引き合いに出される。

ヴィンテージにおいて、青を含むデッキにこのカードが入っていないことはまず有り得ない。むしろ、このカードを投入するために青をタッチすることが往々にしてある。

1994年1月25日より、Type1(現ヴィンテージ)で制限カードに指定される。Type1.5では制定当初から禁止カードに指定され、2004年9月20日よりType1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定されている。

関連カード

サイクル

ブーンズマジック黎明期の基本セットに収録されたサイクルであり、すべて1マナで3つ分の何かを発生させる。

それぞれ各の特徴をよく表しているが、そのカードパワーには大きなばらつきがある。

このカードはサイクルの中で唯一レアである(他のカードはすべてコモン)。現在の基準で考えると奇異に思えるが、初期のマジックにはレアリティで入手率に差を設けることでバランスを取ろうとするデザイン意図があったのである。

亜種

Ancestral Recallはマジックで最初のドローカードであるため、極言すれば、X枚引くBraingeyserの系統や手札を交換するTimetwisterの系統を除くすべての青のドローカードがその亜種といえる。しかし中でもデメリットが付いた渦まく知識/Brainstormや、マナ・コストカード・タイプを見直した集中/Concentrateは有力な後継といえる。また、直接的なリメイクに待機カードの祖先の幻視/Ancestral Visionがある。

その他

  • 2005年8月20日のヴィンテージ・チャンピオンシップ(Vintage Championship)では、勝者にMark Pooleが新たに描き下ろしたAncestral Recallの額が贈られた(→参考)。約12×15インチの巨大なカードは、このカードの知名度からも、実に優勝トロフィーにふさわしいといえるだろう。
  • このカードはTime WalkTimetwisterとあわせてビッグ・ブルーという通称で呼ばれた。しかし、この通称は同名のデッキができてからはあまり使われていない。

参考

MOBILE