白蘭の幻影/White Orchid Phantom
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− | [[カードプール]]の広い[[フォーマット]] | + | [[幽霊街/Ghost Quarter]]系列のカードの多くは[[カード・アドバンテージ]]と[[テンポ・アドバンテージ]]のどちらかに難を抱えているが、このカードは基本でない土地対策と軽量[[クリーチャー]]が抱き合わせになっており、盤面を整えつつ相手の[[土地]]に干渉できるのが特徴的。[[カードプール]]の広い[[フォーマット]]では強力な基本でない土地が豊富に存在するため、基本土地が少ないぶん純粋な[[土地破壊]]に繋がる可能性も高い。 |
− | + | [[戦場]]に残る[[フレンチバニラ]]部分も往年の[[白ウィニー]]の面々と比べて遜色ない性能。とはいえクリーチャーの質の向上がいちじるしい昨今において、特に[[除去耐性]]も持たず多少[[殴り合い]]に強いだけの[[熊]]というのはいささか心もとない。[[ETB]][[能力]]で生じた[[テンポ]]差を[[ダメージレース]]に還元していく運用を心がけたい。 | |
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+ | [[モダン]]や[[レガシー]]では[[明滅]]ギミックと組み合わせて用いられ、相手の[[ライブラリー]]から基本土地が枯れるまで[[儚い存在/Ephemerate]]や[[溌剌の牧羊犬、フィリア/Phelia, Exuberant Shepherd]]でETB能力を再利用される姿が散見される。 | ||
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+ | *[[白]]は補填を与える[[除去]]を得意とする[[色]]ではあるが、土地を破壊し土地を与えるカードはこれが初。これまでの類似カードは[[赤]]や[[緑]]絡みのものが多かった。 | ||
+ | **[[Mark Rosewater]]によれば、[[マナスクリュー]]や顕著な[[色事故]]を生じづらい土地対策としてこの効果を白に導入する試みであるとのこと<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/751870328354045952/bendbreak-white-orchid-phantom-you-had-said Blogatog]([[2024年]]5月29日)</ref>。 | ||
+ | *自分の土地を[[対象]]にするのも適正である。[[破壊不能]]を持つ土地や[[トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair]]を対象にすれば[[マナ加速]]も可能。 | ||
+ | *[[名前]]・{{Gatherer|id=663379}}や基本土地を[[サーチ]]するETB能力など、元となった[[白蘭の騎士/Knight of the White Orchid]]の要素が濃い。 | ||
+ | **白蘭の騎士のイラストが本来[[領土を滅ぼすもの/Realm Razer]]に使われる予定だった<ref>[https://web.archive.org/web/20090120175519/http://wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/12 Topic Explosion(Internet Archive)]([[2008年]]11月12日 [[Doug Beyer]]著)</ref>ことを踏まえれば、[[戦場]]の土地に干渉する効果はある種原点に回帰したともとれる。 | ||
+ | *地味ながら、[[再録禁止カード]]である[[Thunder Spirit]]の初の[[上位互換]]。[[レオニンの空狩人/Leonin Skyhunter]]の上位互換でもあるが、そちらは時代や[[レアリティ]]の差とも言える。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | <references /> | ||
+ | *[[土地破壊カード]] | ||
+ | *[[土地サーチカード]] | ||
+ | *[[基本でない土地への対策カード]]([[機能別カードリスト]]) | ||
*[[カード個別評価:モダンホライゾン3]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:モダンホライゾン3]] - [[レア]] |
2024年6月24日 (月) 02:48時点における最新版
White Orchid Phantom / 白蘭の幻影 (白)(白)
クリーチャー — スピリット(Spirit) 騎士(Knight)
クリーチャー — スピリット(Spirit) 騎士(Knight)
飛行、先制攻撃
白蘭の幻影が戦場に出たとき、基本でない土地最大1つを対象とする。それを破壊する。それのコントローラーは「自分のライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
戦場に出た時、基本でない土地を破壊できるスピリット・騎士。補填として基本土地をタップインさせる。
幽霊街/Ghost Quarter系列のカードの多くはカード・アドバンテージとテンポ・アドバンテージのどちらかに難を抱えているが、このカードは基本でない土地対策と軽量クリーチャーが抱き合わせになっており、盤面を整えつつ相手の土地に干渉できるのが特徴的。カードプールの広いフォーマットでは強力な基本でない土地が豊富に存在するため、基本土地が少ないぶん純粋な土地破壊に繋がる可能性も高い。
戦場に残るフレンチバニラ部分も往年の白ウィニーの面々と比べて遜色ない性能。とはいえクリーチャーの質の向上がいちじるしい昨今において、特に除去耐性も持たず多少殴り合いに強いだけの熊というのはいささか心もとない。ETB能力で生じたテンポ差をダメージレースに還元していく運用を心がけたい。
モダンやレガシーでは明滅ギミックと組み合わせて用いられ、相手のライブラリーから基本土地が枯れるまで儚い存在/Ephemerateや溌剌の牧羊犬、フィリア/Phelia, Exuberant ShepherdでETB能力を再利用される姿が散見される。
- 白は補填を与える除去を得意とする色ではあるが、土地を破壊し土地を与えるカードはこれが初。これまでの類似カードは赤や緑絡みのものが多かった。
- Mark Rosewaterによれば、マナスクリューや顕著な色事故を生じづらい土地対策としてこの効果を白に導入する試みであるとのこと[1]。
- 自分の土地を対象にするのも適正である。破壊不能を持つ土地やトロウケアの敷石/Flagstones of Trokairを対象にすればマナ加速も可能。
- 名前・イラストや基本土地をサーチするETB能力など、元となった白蘭の騎士/Knight of the White Orchidの要素が濃い。
- 白蘭の騎士のイラストが本来領土を滅ぼすもの/Realm Razerに使われる予定だった[2]ことを踏まえれば、戦場の土地に干渉する効果はある種原点に回帰したともとれる。
- 地味ながら、再録禁止カードであるThunder Spiritの初の上位互換。レオニンの空狩人/Leonin Skyhunterの上位互換でもあるが、そちらは時代やレアリティの差とも言える。
[編集] 参考
- ↑ Blogatog(2024年5月29日)
- ↑ Topic Explosion(Internet Archive)(2008年11月12日 Doug Beyer著)