呪禁オーラ
提供:MTG Wiki
細 |
|||
(3人の利用者による、間の4版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
− | '''呪禁オーラ'''(''Hexproof Auras'')とは、[[呪禁]][[クリーチャー]]と[[オーラ]]を中心とする[[ | + | '''呪禁オーラ''' (''Hexproof Auras'') とは、[[呪禁]][[クリーチャー]]と[[オーラ]]を中心とする[[ビートダウンデッキ]]。代表的な呪禁クリーチャーである[[ぬめるボーグル/Slippery Bogle]]の[[カード名]]から、'''ボーグルズ''' (''Bogles'') とも呼ばれる。 |
− | + | 呪禁類似の[[能力]]自体は古くから存在していたが([[一方通行]])、稀に登場する程度であり、これを中心とした[[デッキ]]が構築できるほどの量も質も存在しなかった。この[[デッキタイプ]]が組めるようになったのは[[統率者 (カードセット)|統率者]]で呪禁能力が定義されて、同能力を保有するクリーチャーが大幅に増えてからであり、比較的新しいデッキタイプである。 | |
{{#card:Slippery Bogle}} | {{#card:Slippery Bogle}} | ||
11行: | 11行: | ||
クリーチャーの攻撃によってライフを攻めるという点では紛うことなきビートダウンなのだが、2種類のカードを揃えることで大きな[[シナジー]]を生み出すという点ではコンボデッキにも似た性質を持つ(実際、公式記事[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/ah-yes-very-standard-2012-08-10 Ah Yes. Very Standard.]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/latest-developments/%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%97%E3%81%8F%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A0-2012-08-10 まさしくスタンダードだ]における[[アーキタイプ]]論では、このデッキをコンボに分類している)。 | クリーチャーの攻撃によってライフを攻めるという点では紛うことなきビートダウンなのだが、2種類のカードを揃えることで大きな[[シナジー]]を生み出すという点ではコンボデッキにも似た性質を持つ(実際、公式記事[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/ah-yes-very-standard-2012-08-10 Ah Yes. Very Standard.]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/latest-developments/%E3%81%BE%E3%81%95%E3%81%97%E3%81%8F%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A0-2012-08-10 まさしくスタンダードだ]における[[アーキタイプ]]論では、このデッキをコンボに分類している)。 | ||
− | 基本的にはオーラと呪禁クリーチャーのシナジーによって成り立っており、[[引く|引き]]が噛み合った時の高いクロックの質を大きな強みとする他、[[単体除去]]が通用しないため、通常の[[ | + | 基本的にはオーラと呪禁クリーチャーのシナジーによって成り立っており、[[引く|引き]]が噛み合った時の高いクロックの質を大きな強みとする他、[[単体除去]]が通用しないため、通常の[[ビートダウンデッキ]]対策はむしろ[[腐る|腐らせ]]やすく、[[メタゲーム]]の隙をつきやすいという強みも持つ。特に[[モダン]]のような広い[[環境]]では、低[[マナ]]域のものに限定してもクリーチャーや強化手段の質も高いものが揃っており、速度面でも強力。 |
− | + | 一方で、呪禁クリーチャーと強化手段の役割が明確に分かれており、呪禁クリーチャーか強化手段のどちらかしか引けないと極端に動きが弱くなるという、[[事故]]のリスクを抱えている。またオーラの弱点を呪禁を中心とした除去耐性で補完している性質上、除去耐性でも防ぎにくい[[全体除去]]や[[布告]]系[[除去]]は苦手とする。[[重い]]傾向にある全体除去ならば速度で押し切れる場合もあるが、性質上クリーチャーの数をあまり並べないため、軽い布告系除去で対処されると厳しい。布告系除去への対策として、クリーチャー数を増やしやすいカード([[トークン]][[生成]]など)が導入されることもある。 | |
環境によって[[デッキカラー]]は様々であり、それに応じて呼称も変わる。ただし多くは呪禁クリーチャーの多い[[青]]と[[緑]]、優秀なオーラを持つ[[白]]を中心とした構成となることが多い。詳細は[[#主な呪禁オーラデッキ]]と各デッキの解説を参照。 | 環境によって[[デッキカラー]]は様々であり、それに応じて呼称も変わる。ただし多くは呪禁クリーチャーの多い[[青]]と[[緑]]、優秀なオーラを持つ[[白]]を中心とした構成となることが多い。詳細は[[#主な呪禁オーラデッキ]]と各デッキの解説を参照。 | ||
+ | |||
+ | *類似デッキとして緑主体の[[感染 (デッキ)|感染デッキ]]がある。そちらも同様の事故があり、呪禁という除去耐性を捨てた代わりに打撃力に特化している。 | ||
==主な呪禁オーラデッキ== | ==主な呪禁オーラデッキ== |
2023年12月31日 (日) 22:53時点における最新版
呪禁オーラ (Hexproof Auras) とは、呪禁クリーチャーとオーラを中心とするビートダウンデッキ。代表的な呪禁クリーチャーであるぬめるボーグル/Slippery Bogleのカード名から、ボーグルズ (Bogles) とも呼ばれる。
呪禁類似の能力自体は古くから存在していたが(一方通行)、稀に登場する程度であり、これを中心としたデッキが構築できるほどの量も質も存在しなかった。このデッキタイプが組めるようになったのは統率者で呪禁能力が定義されて、同能力を保有するクリーチャーが大幅に増えてからであり、比較的新しいデッキタイプである。
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(他のオーラ(Aura)がつけられているクリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともに先制攻撃、警戒、絆魂を持つ。(このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにあなたは同じ点数のライフを得る。)
[編集] 解説
除去耐性が高い代わりにP/Tや回避能力に難がある呪禁クリーチャーを、優秀な強化効率と即効性を持つオーラなどで強化することで、欠点を克服して強力なクロックとする。オーラの側から見ると、除去されたときにアドバンテージを失いやすいという欠点を呪禁によって補うことができ、相互に弱点を補完し合う関係になっている。ただしスタンダードなどの狭いカードプールでは呪禁クリーチャーのみでクリーチャーを構成することは困難であり、また広いカードプールでは呪禁クリーチャー以上に優秀な除去耐性をもったクリーチャーも存在するので、他の除去耐性のあるクリーチャーも混在した構成となることが多い。
クリーチャーの攻撃によってライフを攻めるという点では紛うことなきビートダウンなのだが、2種類のカードを揃えることで大きなシナジーを生み出すという点ではコンボデッキにも似た性質を持つ(実際、公式記事Ah Yes. Very Standard./まさしくスタンダードだにおけるアーキタイプ論では、このデッキをコンボに分類している)。
基本的にはオーラと呪禁クリーチャーのシナジーによって成り立っており、引きが噛み合った時の高いクロックの質を大きな強みとする他、単体除去が通用しないため、通常のビートダウンデッキ対策はむしろ腐らせやすく、メタゲームの隙をつきやすいという強みも持つ。特にモダンのような広い環境では、低マナ域のものに限定してもクリーチャーや強化手段の質も高いものが揃っており、速度面でも強力。
一方で、呪禁クリーチャーと強化手段の役割が明確に分かれており、呪禁クリーチャーか強化手段のどちらかしか引けないと極端に動きが弱くなるという、事故のリスクを抱えている。またオーラの弱点を呪禁を中心とした除去耐性で補完している性質上、除去耐性でも防ぎにくい全体除去や布告系除去は苦手とする。重い傾向にある全体除去ならば速度で押し切れる場合もあるが、性質上クリーチャーの数をあまり並べないため、軽い布告系除去で対処されると厳しい。布告系除去への対策として、クリーチャー数を増やしやすいカード(トークン生成など)が導入されることもある。
環境によってデッキカラーは様々であり、それに応じて呼称も変わる。ただし多くは呪禁クリーチャーの多い青と緑、優秀なオーラを持つ白を中心とした構成となることが多い。詳細は#主な呪禁オーラデッキと各デッキの解説を参照。
- 類似デッキとして緑主体の感染デッキがある。そちらも同様の事故があり、呪禁という除去耐性を捨てた代わりに打撃力に特化している。