Magic Companion
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2023年7月25日 (火) 04:29時点における版
Magic Companionは、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト公式のマジック:ザ・ギャザリング用コンパニオンアプリである。
目次 |
概要
大会の運営・参加の円滑化、ライフ管理、カード情報など、大会において役立つ機能が備わったアプリケーションである。
元々"Magic: The Gathering Portal"というコンパニオンアプリが2018年に発表されていたが[1]、クオリティの問題から開発が中止になり、代わりに生み出されたものがCompanionである[2]。2019年8月よりオープンベータテストが行われ[3]、2020年7月より正式ローンチされた[4]。
- あくまで大会の運営を円滑にするためのアプリであり、これを使用しなければ運営や参加ができないわけではない。
- 特に参加人数の多い大会では、MTG Meleeなどのより対応人数の多いペアリング手段にとって代わられる場合がある。
機能
ホーム
現在参加または開催中の大会を確認することができる。大会名をタップすることでその大会の画面を開ける。大会の記録はその大会が終わると削除される。
参加
大会開始前
英数字7ケタのイベントコードを入力することで大会への参加を申請できる。端末のバージョンによっては、カメラでイベントコードをスキャンすることによっても参加申請が可能である。あくまで申請であり、大会運営側が承認するまでは参加が確定しない。複数の大会への参加も可能である。
使用するためにはウィザーズ・アカウントへのログインが必要である。コンパニオンアプリを用いて開かれた大会に未ログインのプレイヤーが参加する場合、大会運営側が下記のホスト機能を用いて参加登録を行うことになる。
- ログイン後はウィザーズ・アカウントの名前を変更することも可能。
大会開始後
大会が開始されると自動でペアリングとテーブル番号が発表される。また、前ラウンドまでの成績を確認することもできる。
マッチ開始後、ライフ記録ボタンをタップすることで、大会のフォーマットに合わせた仕様のライフ・トラッカーが開く。マッチの決着がついた後は勝利数を送信することで、ホスト側に自動的に勝敗が記録される。
- 表示された制限時間を過ぎたり、ライフトラッカー画面でライフを0以下にしたりしても自動的に勝敗が記録されたりはしない。あくまでゲームを円滑に進めるための補助機能である。
ホスト
最大16名まで参加可能な大会を開くことができる。ウィザーズ・アカウント無しでも大会を開くことは可能。
何本先取でマッチ勝利になるか(BO1かBO3か)、フォーマット(構築/シールド/ドラフト)、ペアリング方式(スイスドロー/シングル・エリミネーション)、ラウンドタイマー(無制限/50分)を設定できる。これらを決定すると参加受付画面に移り、イベントコードが提示される。名前入力欄にプレイヤー名を入力することでログインしていないプレイヤーを参加させることができる。名前横の×印をクリックすることでプレイヤーの削除も可能。
プレイヤーの勝利数を入力(あるいは受信)することで、戦績を元にペアリングやオポを元にした順位などの計算を自動でしてくれる。一度ペアリングが決まった後に再振り分けをすることはできないので、記録ミスに注意。
大会開催中は、左上の≡アイコンをタップして表示されるメニューから大会の中止、プレイヤーのドロップ、あなた自身の棄権(ホスト自ら大会参加している場合のみ)が行える。
ライフ・トラッカー
ライフやマナ・プール、統率者税などを記録したり、ダイス等の処理を行える機能。
「新規ゲーム」を押すことでフォーマットなどの設定ができる。フォーマットはスタンダード/リミテッド/パイオニア/モダン/レガシー/ヴィンテージ/統率者戦/ブロールに対応。プレイヤー数は2人~4人まで対応。初期ライフは20から5刻みずつで40まで対応している。
トラッカー画面はスワイプすることでライフ、カウンター、統率者税、統率者ダメージに表示を切り替えることができる。後者2つはフォーマットが統率者戦の場合のみ表示される。また、中央のプレインズウォーカー・シンボルをタップすることでメニューが開く。
- ライフ
- 背景に「+」と表示されている側をタップすることでそのプレイヤーのライフを加算、「-」なら減算できる。
- 数字を正しい向きにした場合の上側が+、下側が-となっている。
- 一度のタップにつき1点ずつしか数値を変化させられない。無限ライフ等で膨大な数を扱う場合は電卓や紙などの使用が推奨される。
- カウンター
- 毒カウンターなどプレイヤーが得るカウンターに加え、マナ・プールやストームの回数を記録できる。
- 記録したいカウンター類を選んでから、チェックマークをタップすることでライフと同様の方法で増減させることができる。
- 記録先の変更を行いたい場合はペンのマークをタップする。
- 基本的にそのフォーマットに存在するカウンターのみが記録可能である。ただし、スタンダードとリミテッドは使用するカード・セットに関わらずマナ・プールの管理しかできないため注意。
- 統率者税
- あなたの統率者税を2点刻みで記録できる。画面右下の+ボタンをタップすることで共闘仕様にできる。この状態で右下の-ボタンをタップすると1体に戻る。
- 統率者ダメージ
- 他のプレイヤーから受けた統率者ダメージを記録できる。統率者税と同様の方法で各プレイヤーごとに共闘の設定ができる。
- 統率者ダメージを加算するとライフもそれに合わせて自動で減少する。
- メニュー
- コインフリップおよびダイスロールが可能。
- コインは結果が出る前に画面をタップするとトラッカー画面に戻ってしまうので注意。
- また、「ゲームをリセット」をタップすることでライフ等を初期状態に戻せる。
カードデータベース
Gathererに接続できる。ルーリング欄も表示されるためルールの確認に使用可能。
ただし、日本語版のコンパニオンアプリであっても英語版の情報しか入っておらず、それゆえに英語の検索ワードにしか反応しない。
店舗・イベント検索
店舗やイベントの検索のほか、店舗のウェブサイトへのアクセスや周辺地図の表示が行える。カードデータベースと異なり日本語にも対応している。
脚注
- ↑ マジック公式コンパニオンアプリ「Magic: The Gathering Portal」のお知らせ。(Daily MTG 2018年2月14日 Blake Rasmussen著)
- ↑ Interview with Bill Stark, Digital Product Manager for MTG Companion (Hipster of the Coast 2019年8月19日 David McCoy著 Bill Starkへのインタビュー)
- ↑ 「Magic: The Gathering Companion」オープンベータテスト開始のお知らせ(Daily MTG 2019年9月17日 Blake Rasmussen著)
- ↑ 『Magic: The Gathering Companion』正式ローンチのお知らせ(Daily MTG 2020年7月15日 Bill Stark著)
参考
- 「Magic Companion」(ウィザーズ米国公式日本語版 アプリ紹介ページ)
- トーナメント用語