自然への回帰/Return to Nature
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+ | 基本的には優秀な[[サイドボード]]要員という立ち位置だが、[[メタゲーム]]次第では[[メインデッキ]]から採用されるケースもある。帰化の派生カードは多く、[[破壊不能]]持ち相手に有効な[[古代への衰退/Fade into Antiquity]]、[[ETB]]を持つ[[再利用の賢者/Reclamation Sage]]、[[マナレシオ]]に優れメインデッキから採用しやすい[[打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon]]など、収録時期が重なる競合カードに限っても構築レベルのカードは少なくない。デッキの性質やメタゲーム上の仮想敵に合わせて選択、あるいは併用しよう。墓地対策に関しては、墓地の利用方法も多様なので一概には言えないものの、ピンポイントの墓地追放では対処できない墓地利用デッキが[[環境]]にいる時は、これとは別に専用のカードをサイドボードに取ることも検討しよう。 | ||
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+ | [[エルドレインの王権]]期での[[スタンダード]]では、腐りにくい置物対策の打ち壊すブロントドンと競合するものの、[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|サクリファイス]]の[[魔女のかまど/Witch's Oven]]や[[パンくずの道標/Trail of Crumbs]]を標的にする場合はブロントドンでは[[テンポ]]負けするためらこちらをサイドボードに採用するデッキも多い。 | ||
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− | ** | + | **効果がモードに分かれているため、[[コピー]]したとき融通が利かない可能性がある。例えば、アーティファクト破壊のモードで[[唱える|唱え]]てから[[発展+発破/Expansion+Explosion|発展/Expansion]]でコピーした場合、モードは選び直せないのでコピーもアーティファクト破壊しかできない。帰化はモード呪文ではなく「アーティファクトかエンチャントであるパーマネント」であればよいので、「コピー元の方はアーティファクトを、コピーはエンチャントを[[対象]]に選ぶ」といったことができる。 |
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+ | :[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]との戦争が終結した後の[[ラヴニカ/Ravnica]]にて、戦に使われたと思しき斧が、茸や植物に覆われゆく様子が描かれている({{Gatherer|id=461102}})。 | ||
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+ | :[[エルドレイン/Eldraine]]にて、魔法が解け、[[魔法の馬車/Enchanted Carriage|馬車]]がカボチャに、馬が[[ハツカネズミ]]に戻ってしまった場面が描かれている({{Gatherer|id=473135}})。 | ||
+ | {{フレイバーテキスト|「魔法が解けたしばらく後も、ハツカネズミはあの壮大な疾走を思い返していた。」|フェイの物語}} | ||
+ | :*モチーフは、[[Wikipedia:ja:シャルル・ペロー|ペロー]]版の童話『[[Wikipedia:ja:シンデレラ|シンデレラ]]』における、[[真夜中の時計/Midnight Clock|午前零時]]になったことで[[フェアリーの導母/Faerie Guidemother|妖精のおばあさん]]の魔法が解ける場面<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/eldraine-or-shine-2019-09-09 Eldraine or Shine]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033054/ 何があってもエルドレイン]([[Making Magic]] [[2019年]]9月9日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | ||
+ | :*こちらの場合、Natureは「本来あるべき状態」という意味に取るのが適切だろう。 | ||
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+ | ;[[テーロス還魂記]] | ||
+ | :[[テーロス/Theros]]にて、[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|エルズペス/Elspeth]]に信仰心を奪われて砕け散った[[ヘリオッド/Heliod]]の[[ヘリオッドの槍/Spear of Heliod#ストーリー|槍]]の穂先が、植物に覆われゆく様子が描かれている({{Gatherer|id=476448}})<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/theros-beyond-death-story-summary-2020-01-10 Theros Beyond Death Story Summary]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/THB/0033635/ 『テーロス還魂記』物語概要](Feature [[2020年]]1月10日 [[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|Wizards of the Coast]]著)</ref>。 | ||
+ | {{フレイバーテキスト|「彼方を見通す[[クルフィックス/Kruphix |クルフィックス]]は終末を垣間見た。地に落ちる壊れたヘリオッドの槍を。」|「宇宙論」}} | ||
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+ | ==脚注== | ||
+ | <references /> | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[墓地対策カード]] | *[[墓地対策カード]] | ||
+ | *[[カード個別評価:イニストラード:真夜中の狩り]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:テーロス還魂記]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:エルドレインの王権]] - [[コモン]] | ||
*[[カード個別評価:灯争大戦]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:灯争大戦]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:基本セット2021]] - [[コモン]] |
2023年1月18日 (水) 06:31時点における最新版
アーティファクト・エンチャント・墓地に対処できるインスタント。帰化/Naturalizeの亜種にして、そのほぼ上位互換。
帰化自体が優秀なカードであり、こちらも当然構築レベルの性能である。魔除け同様に3つのモードを持つため、対策できる範囲は広い。帰化同様、マナ・コストの軽さも長所。
一方ですべてのモードが対戦相手への干渉なので、有用性は相手のデッキに左右される。クリーチャーと火力で構成されたビートダウン、スペルとフィニッシャーで構成されたコントロール、といったアーティファクト・クリーチャーも置物も使わず墓地を利用しないデッキ相手には3つのモードすべてが腐ってしまう。また墓地対策としては追放できるカードは1枚だけであり、焼け石に水なことも少なくない。オマケと割り切ることも必要。
基本的には優秀なサイドボード要員という立ち位置だが、メタゲーム次第ではメインデッキから採用されるケースもある。帰化の派生カードは多く、破壊不能持ち相手に有効な古代への衰退/Fade into Antiquity、ETBを持つ再利用の賢者/Reclamation Sage、マナレシオに優れメインデッキから採用しやすい打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodonなど、収録時期が重なる競合カードに限っても構築レベルのカードは少なくない。デッキの性質やメタゲーム上の仮想敵に合わせて選択、あるいは併用しよう。墓地対策に関しては、墓地の利用方法も多様なので一概には言えないものの、ピンポイントの墓地追放では対処できない墓地利用デッキが環境にいる時は、これとは別に専用のカードをサイドボードに取ることも検討しよう。
エルドレインの王権期でのスタンダードでは、腐りにくい置物対策の打ち壊すブロントドンと競合するものの、サクリファイスの魔女のかまど/Witch's Ovenやパンくずの道標/Trail of Crumbsを標的にする場合はブロントドンではテンポ負けするためらこちらをサイドボードに採用するデッキも多い。
リミテッドでも基本的にはサイドボード要員。しかし、テーロス還魂記環境では各種クリーチャー・エンチャントに加えて脱出持ちにも対処できるため、非常に優秀な除去として働く。積極的にメインデッキから投入したい。
- 帰化との違いとしては以下のような点がある。
- 効果がモードに分かれているため、コピーしたとき融通が利かない可能性がある。例えば、アーティファクト破壊のモードで唱えてから発展/Expansionでコピーした場合、モードは選び直せないのでコピーもアーティファクト破壊しかできない。帰化はモード呪文ではなく「アーティファクトかエンチャントであるパーマネント」であればよいので、「コピー元の方はアーティファクトを、コピーはエンチャントを対象に選ぶ」といったことができる。
- 他にも、唱えたあとで対象のパーマネント・タイプが「アーティファクト→エンチャント(あるいはその逆)」と変更された場合に立ち消える、といった細かな違いがある。
[編集] ストーリー
- 灯争大戦
- ニコル・ボーラス/Nicol Bolasとの戦争が終結した後のラヴニカ/Ravnicaにて、戦に使われたと思しき斧が、茸や植物に覆われゆく様子が描かれている(イラスト)。
「そう、自然は強い。木から建物が生えるのは見たことがないでしょう。」― イマーラ
- エルドレインの王権
- エルドレイン/Eldraineにて、魔法が解け、馬車がカボチャに、馬がハツカネズミに戻ってしまった場面が描かれている(イラスト)。
「魔法が解けたしばらく後も、ハツカネズミはあの壮大な疾走を思い返していた。」― フェイの物語
- テーロス還魂記
- テーロス/Therosにて、エルズペス/Elspethに信仰心を奪われて砕け散ったヘリオッド/Heliodの槍の穂先が、植物に覆われゆく様子が描かれている(イラスト)[2]。
「彼方を見通すクルフィックスは終末を垣間見た。地に落ちる壊れたヘリオッドの槍を。」― 「宇宙論」
[編集] 脚注
- ↑ Eldraine or Shine/何があってもエルドレイン(Making Magic 2019年9月9日 Mark Rosewater著)
- ↑ Theros Beyond Death Story Summary/『テーロス還魂記』物語概要(Feature 2020年1月10日 Wizards of the Coast著)