ヘイトレッド
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− | + | '''ヘイトレッド'''(''Hatred'')あるいは'''ヘイトリッド'''とは、[[憎悪/Hatred]]の入った[[スーサイドブラック]]。[[憎悪/Hatred]]の名を取って特にこう呼ぶ。 | |
− | [[憎悪/Hatred]]の入った[[スーサイドブラック]] | + | *「正しい発音はヘイト''リ''ッドが近い」という説も[[マジック]]界隈において流布されているが、実際は「ヘイトレッド」でも問題ない([https://www.google.com/search?q=hatred+%E7%99%BA%E9%9F%B3 「hatred 発音」でGoogle検索])。 |
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− | + | 採用される[[クリーチャー]]は当時の[[黒ウィニー]]御用達の[[シャドー]]クリーチャーに加えて、[[カーノファージ/Carnophage]]や[[肉占い/Sarcomancy]]などの[[コスト・パフォーマンス]]に優れる[[スーサイド]]クリーチャーが中心と、一般的な[[黒シャドーウィニー]]と殆ど変わらない。しかし、5[[マナ]]と[[重い]]憎悪を素早く確実に撃つために、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]に加えて[[裏切り者の都/City of Traitors]]も投入した[[マナ加速]]、[[吸血の教示者/Vampiric Tutor]]による[[サーチ]]など、いくらか尖った構成になっていることが多い。 | |
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− | + | 黒ウィニー特有の展開力の高さと[[手札破壊]]、さらに隙を突いて憎悪一発で決められる決定力の高さから、[[青]]には基本的に強いとされる。[[東野将幸]]が、史上最悪と謳われた青の[[コンボデッキ]]、[[MoMa]][[メタる|メタ]]で使用して日本選手権で優勝を飾っている。→[[#スタンダード版|サンプルレシピ]] | |
− | [[ | + | 弱点としては、[[火力]]に絶望的に弱いことが挙げられる。元々[[黒]]クリーチャーは[[タフネス]]が低く[[焼く|焼き]]払われやすいということに加え、[[赤]]相手に憎悪で[[支払う|ペイ]]19[[ライフ]]でもしようものなら、ライフを支払ったのを見てから[[ショック/Shock]]1枚を撃たれるだけで自分が即死する。あまりに赤に弱いため、1ターン目に相手が山を置いただけで[[投了]]した人がいるという話もあるほど。 |
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− | + | 憎悪を[[唱える]]タイミング次第ではどんな[[デッキ]]にも勝てる可能性を持っており、そうでなくてもスーサイド特有のスピードで畳み掛けることができる爆発力は魅力だが、やはり安定性に欠けているのは致命的であり、[[世界選手権99]]ではベスト16以上の成績は残せなかった。 | |
− | *[[ | + | *漢らしいスーサイドな構成と、攻撃が[[通し|通った]]後に[[インスタント・タイミング]]で撃ち込まれる憎悪の爽快感から、ファンがやたらに多いデッキでもある。青に強く赤に弱いというピーキーさから、当たり運に賭けて一か八かの全勝狙い「ブチギレ」デッキとしてよくチョイスされるデッキの1つ。 |
− | [[ | + | *「[[サーチ]]・[[マナ加速]]・[[コンボパーツ]]の組み合わせで」「一撃でゲームが終わる」その様子から、これをコンボデッキと呼ぶ人も居る。彼ら曰く「瞬殺デッキ特有の後味の悪さを味わわなくて済む瞬殺デッキ」らしい。 |
− | + | *「Hate Red」(赤嫌い)=ヘイトレッド というジョークもあるようだ。 | |
− | + | *基本的に黒ウィニーのデッキだが、稀に関係ないデッキが奇襲用としてこの戦略を採用している事もある。[[日本選手権98]]において、[[塚本俊樹]]が予選ラウンドで戦った中の一人の[[5CG]]に4枚入っており、氏は[[ロボトミー/Lobotomy]]で[[ライブラリー]]を覗いた時に驚いたそうである。試合後に聞いた話では[[ライフ]]で勝った瞬間に[[極楽鳥/Birds of Paradise]]がすっ飛んでいくんだとか。 | |
− | + | *使用クリーチャーに[[冥界の影/Nether Shadow]](または[[怒り狂うゴブリン/Raging Goblin]]と[[水蓮の花びら/Lotus Petal]])を加えると[[先攻]][[1ターンキル]]も狙える。[[初期手札]]の組み合わせとして「[[沼/Swamp]]+[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]×3+冥界の影+憎悪」など。 | |
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− | + | *[[強迫/Duress]]は、対憎悪カードへの対策、今では[[紅蓮地獄/Pyroclasm]]や[[崇拝/Worship]]等の対策も兼ねている。[[呆然/Stupor]]は、当時猛威を振るっていた最凶デッキ[[MoMa]]への[[メタゲーム]]の結果。 | |
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+ | [[Category:テンペスト・ブロックを含むスタンダードデッキ|へいとれつと]] | ||
+ | [[Category:ウルザ・ブロックを含むスタンダードデッキ|へいとれつと]] | ||
+ | [[Category:アイスエイジ期のエクステンデッドデッキ|へいとれつと]] |
2022年8月9日 (火) 18:58時点における最新版
ヘイトレッド(Hatred)あるいはヘイトリッドとは、憎悪/Hatredの入ったスーサイドブラック。憎悪/Hatredの名を取って特にこう呼ぶ。
- 「正しい発音はヘイトリッドが近い」という説もマジック界隈において流布されているが、実際は「ヘイトレッド」でも問題ない(「hatred 発音」でGoogle検索)。
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、X点のライフを支払う。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受ける。
エンチャント
肉占いが戦場に出たとき、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたのアップキープの開始時に、ゾンビが1体も戦場に存在しない場合、肉占いはあなたに1点のダメージを与える。
基本は軽量ウィニーを高速展開して攻撃する一般的なウィニーデッキだが、どれかの攻撃が通った瞬間に致死量の憎悪/Hatredで一気に勝負を決めるという点が最大の特徴。特に理想的に回れば、最速で先攻2ターン目の対戦相手がまだ何もしていない内に20点叩き込んで終わらせてしまうことすらできる。
採用されるクリーチャーは当時の黒ウィニー御用達のシャドークリーチャーに加えて、カーノファージ/Carnophageや肉占い/Sarcomancyなどのコスト・パフォーマンスに優れるスーサイドクリーチャーが中心と、一般的な黒シャドーウィニーと殆ど変わらない。しかし、5マナと重い憎悪を素早く確実に撃つために、暗黒の儀式/Dark Ritualに加えて裏切り者の都/City of Traitorsも投入したマナ加速、吸血の教示者/Vampiric Tutorによるサーチなど、いくらか尖った構成になっていることが多い。
黒ウィニー特有の展開力の高さと手札破壊、さらに隙を突いて憎悪一発で決められる決定力の高さから、青には基本的に強いとされる。東野将幸が、史上最悪と謳われた青のコンボデッキ、MoMaメタで使用して日本選手権で優勝を飾っている。→サンプルレシピ
弱点としては、火力に絶望的に弱いことが挙げられる。元々黒クリーチャーはタフネスが低く焼き払われやすいということに加え、赤相手に憎悪でペイ19ライフでもしようものなら、ライフを支払ったのを見てからショック/Shock1枚を撃たれるだけで自分が即死する。あまりに赤に弱いため、1ターン目に相手が山を置いただけで投了した人がいるという話もあるほど。
憎悪を唱えるタイミング次第ではどんなデッキにも勝てる可能性を持っており、そうでなくてもスーサイド特有のスピードで畳み掛けることができる爆発力は魅力だが、やはり安定性に欠けているのは致命的であり、世界選手権99ではベスト16以上の成績は残せなかった。
- 漢らしいスーサイドな構成と、攻撃が通った後にインスタント・タイミングで撃ち込まれる憎悪の爽快感から、ファンがやたらに多いデッキでもある。青に強く赤に弱いというピーキーさから、当たり運に賭けて一か八かの全勝狙い「ブチギレ」デッキとしてよくチョイスされるデッキの1つ。
- 「サーチ・マナ加速・コンボパーツの組み合わせで」「一撃でゲームが終わる」その様子から、これをコンボデッキと呼ぶ人も居る。彼ら曰く「瞬殺デッキ特有の後味の悪さを味わわなくて済む瞬殺デッキ」らしい。
- 「Hate Red」(赤嫌い)=ヘイトレッド というジョークもあるようだ。
- 基本的に黒ウィニーのデッキだが、稀に関係ないデッキが奇襲用としてこの戦略を採用している事もある。日本選手権98において、塚本俊樹が予選ラウンドで戦った中の一人の5CGに4枚入っており、氏はロボトミー/Lobotomyでライブラリーを覗いた時に驚いたそうである。試合後に聞いた話ではライフで勝った瞬間に極楽鳥/Birds of Paradiseがすっ飛んでいくんだとか。
- 使用クリーチャーに冥界の影/Nether Shadow(または怒り狂うゴブリン/Raging Goblinと水蓮の花びら/Lotus Petal)を加えると先攻1ターンキルも狙える。初期手札の組み合わせとして「沼/Swamp+暗黒の儀式/Dark Ritual×3+冥界の影+憎悪」など。
[編集] スタンダード版
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (18) | |
4 | カーノファージ/Carnophage |
4 | ダウスィーの怪物/Dauthi Horror |
2 | ダウスィーの大将軍/Dauthi Warlord |
4 | ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer |
2 | 走り回るスカージ/Skittering Skirge |
2 | ダウスィーの匪賊/Dauthi Marauder |
呪文 (22) | |
4 | 暗黒の儀式/Dark Ritual |
2 | 吸血の教示者/Vampiric Tutor |
4 | 憎悪/Hatred |
4 | 強迫/Duress |
3 | 呆然/Stupor |
4 | 肉占い/Sarcomancy |
1 | 呪われた巻物/Cursed Scroll |
土地 (20) | |
16 | 沼/Swamp |
2 | 不毛の大地/Wasteland |
2 | 裏切り者の都/City of Traitors |
サイドボード | |
2 | 恐怖/Terror |
3 | 非業の死/Perish |
4 | 夜の戦慄/Dread of Night |
3 | 偏頭痛/Megrim |
3 | 呪われた巻物/Cursed Scroll |
- 東野氏のスーサイド・ブラックは基本的にウィニーデッキ。1マナクリーチャーが8体、2マナクリーチャーが12体という軽量構造。極端にいえば、暗黒の儀式/Dark Ritualから1ターン目に3体の2/2クリーチャーが出る可能性もあり、爆発力はあるが不安定な憎悪/Hatredには依存しきらないデッキ構造になっている。
- 強迫/Duressは、対憎悪カードへの対策、今では紅蓮地獄/Pyroclasmや崇拝/Worship等の対策も兼ねている。呆然/Stuporは、当時猛威を振るっていた最凶デッキMoMaへのメタゲームの結果。
- もう1つのMoMa対策が、サイドボードの偏頭痛/Megrim。精神力/Mind Over Matterを機能不全に陥らせるこのカードは普通に唱えてもよいし、相手の実物提示教育/Show and Tellによって出すことも狙われている。
[編集] エクステンデッド版
- 備考
- グランプリシアトル00 ベスト4 (参考)
- 使用者:David Price
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (16) | |
4 | カーノファージ/Carnophage |
4 | ダウスィーの怪物/Dauthi Horror |
4 | ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer |
4 | ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator |
呪文 (24) | |
4 | 暗黒の儀式/Dark Ritual |
3 | 憎悪/Hatred |
4 | 強迫/Duress |
4 | Demonic Consultation |
1 | ケアヴェクの悪意/Kaervek's Spite |
4 | 肉占い/Sarcomancy |
1 | 闇の旋動/Spinning Darkness |
3 | 暴露/Unmask |
土地 (20) | |
16 | 沼/Swamp |
4 | 裏切り者の都/City of Traitors |
サイドボード | |
3 | 呪われた巻物/Cursed Scroll |
4 | 無のロッド/Null Rod |
2 | マスティコア/Masticore |
3 | 非業の死/Perish |
3 | 抵抗の宝球/Sphere of Resistance |