語られざるもの、忌話図/The Unspeakable
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− | + | いくらなんでも9[[マナ]]は[[重い|重すぎる]]が、[[深遠の覗き見/Peer Through Depths]]、[[霧中の到達/Reach Through Mists]]、[[砂のふるい分け/Sift Through Sands]]を同一[[ターン]]に[[唱える]]と[[ライブラリー]]から直接[[戦場に出す]]ことができる。この場合、6[[マナ]]で[[対戦相手]]のターンにも戦場に出せるので、隙が少ないと言える。この3枚はそれら自身が[[引く|ドロー]]カードなので、他のパーツを探してそろえることも可能だが、忌話図が[[手札]]に来てしまっては台無しなので注意したい。 | |
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+ | *この神の日本語名は「'''忌話図'''(いわず)」であるが、英語名は「''Towazu''(とわず)」([[神河固有名詞対訳]]参照)。詳細は不明だが、恐らく英語圏の人間には「いわず」が発音しづらい(できない)からであろう。奇しくも英語名と日本語名が対応している。 | ||
+ | *日本語名には英語名にない「忌話図」が付いている。[[進藤欣也]]によれば[[神河物語]]と[[神河救済]]の固有名詞は日本語訳班に主導権があり、その一環で此のカードにも固有名詞をつける判断をしたとのことである<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=vVzGSDpX8r8 MTG黎明期フリプ会主催者様へのインタビュー第二回目〜進藤欣也さん〜](Youtube [[2021年]]7月10日 MAMIANA TV 狸穴TV)</ref>。 | ||
+ | **[[中国語版]]では「忌話圖」だけ。三者三様である。 | ||
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==関連カード== | ==関連カード== | ||
+ | *[[語られざるものの警告/Behold the Unspeakable]] | ||
+ | ;語られざるもの、忌話図/The Unspeakableを呼び出す3つの[[呪文]] | ||
*[[深遠の覗き見/Peer Through Depths]] | *[[深遠の覗き見/Peer Through Depths]] | ||
*[[霧中の到達/Reach Through Mists]] | *[[霧中の到達/Reach Through Mists]] | ||
*[[砂のふるい分け/Sift Through Sands]] | *[[砂のふるい分け/Sift Through Sands]] | ||
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==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
− | '''忌話図'''/''Towazu''は[[神河物語]] | + | '''忌話図'''/''Towazu''は[[神河物語]]に登場する「伝承を堅固に守る知識の[[神/Kami]]」({{Gatherer|id=86683}})。その姿を現すまで、誰もがその存在を知らず、また記憶からも忘れ去られていた。会う者に多くの知識を与えようとするが、ほとんどの人間は膨大な古代の知識に圧倒され正気を保っていられなくなってしまう。 |
[[水面院の師範、密/Hisoka, Minamo Sensei#ストーリー|密師範]]が院長を務める[[水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water's Edge#ストーリー|水面院/Minamo]]にはこの世界最大の書庫があり、三冊の古い呪文書が保管されていた。これらの呪文書を読み解き、呪文を唱えることによって忌話図がその姿を現すが、呪文書は禁書とされ、噂として存在が語られていたのみであった。しかし、その不審さに気づいたある学生が密師範と書庫主任の[[小津あざみ/Azami Ozu]]がそろって不在の時に「神」を呼び出してしまった。 | [[水面院の師範、密/Hisoka, Minamo Sensei#ストーリー|密師範]]が院長を務める[[水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water's Edge#ストーリー|水面院/Minamo]]にはこの世界最大の書庫があり、三冊の古い呪文書が保管されていた。これらの呪文書を読み解き、呪文を唱えることによって忌話図がその姿を現すが、呪文書は禁書とされ、噂として存在が語られていたのみであった。しかし、その不審さに気づいたある学生が密師範と書庫主任の[[小津あざみ/Azami Ozu]]がそろって不在の時に「神」を呼び出してしまった。 | ||
− | : | + | :神はやがてはっきりとした形を取り始めた。それは蝙蝠の翼の様な……なにかで、まるで何百もの異なった形のものを濡れた粘土のように一まとめにしたような姿をしていた。四つの藍色の目は瞬きしながら彼を見下ろし、口と思しき裂け目は舌を鳴らしながら震えている。昆虫のような脚は霧を吐き出しながら胴体を取り囲み、梶也に向けてか細い音を囁き続けている。その羽のついた尾が振り回されて彼を突き抜けていったとき、彼はそれを畏怖とも恐怖ともつかぬ目で見つめていた(出典:『[https://web.archive.org/web/20050224232843/http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/chk/unspeakable,,ja 囁かれる言葉 (Internet Archive)]』より)。 |
実は水面院では、以前にも二人の生徒が行方不明となっていた。これは忌話図を呼びだした学生たちで、いつの日にか忌話図の与えた知恵を読み解くべく、あざみが密師範にすら知らせずに監視下においているのであった。彼らは恐ろしいものを見たかのような顔のまま、ふさぎこみ他者との関係を頑なに拒むかのように怯えて暮らしている。 | 実は水面院では、以前にも二人の生徒が行方不明となっていた。これは忌話図を呼びだした学生たちで、いつの日にか忌話図の与えた知恵を読み解くべく、あざみが密師範にすら知らせずに監視下においているのであった。彼らは恐ろしいものを見たかのような顔のまま、ふさぎこみ他者との関係を頑なに拒むかのように怯えて暮らしている。 | ||
− | + | ;登場作品・登場記事 | |
− | === | + | *[https://web.archive.org/web/20080616202311/http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/chk/unspeakable Told in Whispers]/[https://web.archive.org/web/20050224232843/http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/chk/unspeakable,,ja 囁かれる言葉](Kamigawa Block Legend Vignettes [[2004年]]10月20日 [[Rei Nakazawa]]著 Internet Archive) |
+ | ==脚注== | ||
+ | <references /> | ||
+ | ==参考== | ||
+ | *[https://media.magic.wizards.com/images/wallpaper/Wallpaper_TheUnspeakable_1280x960.jpg 壁紙(1280x960)]([https://magic.wizards.com/en/articles/media/wallpapers Complete List of Wallpapers]) | ||
+ | *[[合体カード (俗称)]] | ||
*[[神河固有名詞対訳]] | *[[神河固有名詞対訳]] | ||
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*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] | ||
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*[[カード個別評価:神河物語]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:神河物語]] - [[レア]] | ||
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2022年4月7日 (木) 18:32時点における最新版
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit)
飛行、トランプル
語られざるもの、忌話図がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたの墓地にある秘儀(Arcane)カード1つを対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。
青の大型フライヤー。プレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、墓地の秘儀を手札に加えることができる。
飛行とトランプルによって攻撃を通しやすく、サイズも十分。アドバンテージを継続的に稼いでいく誘発型能力も強力。
いくらなんでも9マナは重すぎるが、深遠の覗き見/Peer Through Depths、霧中の到達/Reach Through Mists、砂のふるい分け/Sift Through Sandsを同一ターンに唱えるとライブラリーから直接戦場に出すことができる。この場合、6マナで対戦相手のターンにも戦場に出せるので、隙が少ないと言える。この3枚はそれら自身がドローカードなので、他のパーツを探してそろえることも可能だが、忌話図が手札に来てしまっては台無しなので注意したい。
- 御霊の復讐/Goryo's Vengeanceで釣って、殴ってさっき使った御霊の復讐を拾って…というギミックもある。能動的に生け贄に捧げる手段があれば、毎ターン2マナで6/7飛行が呼べる。
- デュエルデッキ:精神vs物理に新規イラストで収録された。
[編集] 訳語
- この神の日本語名は「忌話図(いわず)」であるが、英語名は「Towazu(とわず)」(神河固有名詞対訳参照)。詳細は不明だが、恐らく英語圏の人間には「いわず」が発音しづらい(できない)からであろう。奇しくも英語名と日本語名が対応している。
- 日本語名には英語名にない「忌話図」が付いている。進藤欣也によれば神河物語と神河救済の固有名詞は日本語訳班に主導権があり、その一環で此のカードにも固有名詞をつける判断をしたとのことである[1]。
- 中国語版では「忌話圖」だけ。三者三様である。
[編集] 関連カード
- 語られざるもの、忌話図/The Unspeakableを呼び出す3つの呪文
[編集] ストーリー
忌話図/Towazuは神河物語に登場する「伝承を堅固に守る知識の神/Kami」(イラスト)。その姿を現すまで、誰もがその存在を知らず、また記憶からも忘れ去られていた。会う者に多くの知識を与えようとするが、ほとんどの人間は膨大な古代の知識に圧倒され正気を保っていられなくなってしまう。
密師範が院長を務める水面院/Minamoにはこの世界最大の書庫があり、三冊の古い呪文書が保管されていた。これらの呪文書を読み解き、呪文を唱えることによって忌話図がその姿を現すが、呪文書は禁書とされ、噂として存在が語られていたのみであった。しかし、その不審さに気づいたある学生が密師範と書庫主任の小津あざみ/Azami Ozuがそろって不在の時に「神」を呼び出してしまった。
- 神はやがてはっきりとした形を取り始めた。それは蝙蝠の翼の様な……なにかで、まるで何百もの異なった形のものを濡れた粘土のように一まとめにしたような姿をしていた。四つの藍色の目は瞬きしながら彼を見下ろし、口と思しき裂け目は舌を鳴らしながら震えている。昆虫のような脚は霧を吐き出しながら胴体を取り囲み、梶也に向けてか細い音を囁き続けている。その羽のついた尾が振り回されて彼を突き抜けていったとき、彼はそれを畏怖とも恐怖ともつかぬ目で見つめていた(出典:『囁かれる言葉 (Internet Archive)』より)。
実は水面院では、以前にも二人の生徒が行方不明となっていた。これは忌話図を呼びだした学生たちで、いつの日にか忌話図の与えた知恵を読み解くべく、あざみが密師範にすら知らせずに監視下においているのであった。彼らは恐ろしいものを見たかのような顔のまま、ふさぎこみ他者との関係を頑なに拒むかのように怯えて暮らしている。
- 登場作品・登場記事
- Told in Whispers/囁かれる言葉(Kamigawa Block Legend Vignettes 2004年10月20日 Rei Nakazawa著 Internet Archive)
[編集] 脚注
- ↑ MTG黎明期フリプ会主催者様へのインタビュー第二回目〜進藤欣也さん〜(Youtube 2021年7月10日 MAMIANA TV 狸穴TV)