生命と枝/Life and Limb

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(13人の利用者による、間の17版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Life and Limb}}
 
{{#card:Life and Limb}}
  
全ての[[森]]と[[苗木]]が、「森であり苗木」になるエンチャント。
+
全ての[[森]]と[[苗木]]が、「森であり苗木」になる[[エンチャント]][[コピー]]関係を除いて、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]史上初の、[[土地]]ではない[[カード]]を土地にできるカードである。
通常の全体[[クリーチャー化]][[カード]]のように一気に[[クリーチャー]]の数を増やす事ができるほか、逆に苗木[[トークン]]を全て森にすることによって[[マナ加速]]をかけることもできる。
+
  
苗木トークンは森のような土地とは違って1枚のカードで何体も並べることができるので、[[マローの魔術師モリモ/Molimo, Maro-Sorcerer]]のような土地の数を参照するカードとも相性が良い。
+
通常の全体[[クリーチャー化]]カードのように一気に[[クリーチャー]]の数を増やすことができるのと同時に、苗木が全て森になることで[[マナ加速]]にもなる。苗木トークンは森のような土地とは違って1枚のカードで何体も[[戦場に出す]]ことができるので、[[マローの魔術師モリモ/Molimo, Maro-Sorcerer]]のような土地の数を参照するカードとも相性が良い。
  
ただ、クリーチャー化した[[土地]]は1/1と小物なので全体火力等に注意したいところ。
+
ただし、クリーチャー化した土地は1/1と小物なので、[[全体火力]]などに注意したいところ。同じ[[次元の混乱]]で[[ガイアの頌歌/Gaea's Anthem]]が登場したので、組み合わせてみるとよいかもしれない。[[地のうねり/Earth Surge]]あたりも面白いだろう。
同じ[[次元の混乱]]で[[緑]]版[[栄光の頌歌/Glorious Anthem]]である[[ガイアの頌歌/Gaea's Anthem]]が登場したので、組み合わせてみると良いかもしれない。[[地のうねり/Earth Surge]]あたりも面白いだろう。
+
  
*それが元から[[特殊タイプ]]-[[基本]]を持っていない限り、その[[]][[基本でない土地]]である。
+
*[[胞子塚/Sporemound]]がいると、森か苗木を出せば[[無限トークン]]になるが、[[無限ループ]]でもあるので[[引き分け]]にもなりかねない。
 +
*[[標準化/Standardize]]や[[不自然な淘汰/Unnatural Selection]]と組み合わせると、予期しない動きをする。例えば[[アルゴスの古老/Argothian Elder]]は自分自身を[[アンタップ]]できるようになるし、[[基本に帰れ/Back to Basics]]でクリーチャーのアンタップを阻害したり、[[ヘルドーザー/Helldozer]]でクリーチャーを[[破壊]]したりできるようになる。
 +
*[[謙虚/Humility]]より実用性が低いので目立たないが、2種類の[[カード・タイプ]]を相互に変更するために謙虚以上に[[継続的効果]]の相互作用がややこしい[[カード]]。
 +
 
 +
==ルール==
 +
*それが元から[[特殊タイプ]]の[[基本]]を持っていないかぎり、その森は[[基本でない土地]]である。
 
**そのため、マナを出す目的では[[魔力の篭手/Gauntlet of Power]]との[[シナジー]]は望めない。
 
**そのため、マナを出す目的では[[魔力の篭手/Gauntlet of Power]]との[[シナジー]]は望めない。
 +
*苗木が森になると同時に、森も苗木クリーチャーになるため[[召喚酔い]]の影響を受けるようになる。生命と枝が[[戦場]]に出ている状態では森を[[プレイ]]しても、即座に[[マナ能力]]を[[起動]]することはできない。
 +
*[[サイズ]]と[[色]]は上書きされる。例えばこれと[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]]が同時に戦場にあるなら、[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]]は「[[伝説の]]」・「土地」・「クリーチャー」であり、土地タイプ「森」と「全ての[[クリーチャー・タイプ]]」を持つが、色は「[[緑]]」であり、[[P/T]]は1/1である。「[[青]]」でもなければ「青であり緑である」わけでもないし、「3/3」でもなければ「3/3でも1/1でもある」わけでもない。
 +
**これは[[基本土地タイプ]]を単に与えるのではなく追加する効果なので、森になることで[[能力]]を[[失う]]ことはない。
  
*[[サイズ]]と[[色]]は上書きされる。
+
*[[クリーチャー・タイプ]]や基本土地タイプを変更するカードと同時に戦場にある場合、状況によって[[依存]]性が変化することがあるので注意が必要となる。
例えばこれと[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]]が同時に[[場]]にあるなら、[[霧衣の究極体/Mistform Ultimus]]は「[[伝説の]]」、「[[土地]]」、「[[クリーチャー]]」であり、「[[森]]」と「全ての[[クリーチャー・タイプ]]」を持つが、[[色]]は[[緑]]であり、[[P/T]]は1/1である。
+
**例:[[天界の曙光/Celestial Dawn]]と同時に戦場にある場合。苗木が戦場になく、かつ森([[基本土地]]に限らない)が戦場にある場合、生命と枝は天界の曙光に依存するが、逆は依存していない。よって天界の曙光が必ず先に適用され、その森は「[[平地]]」になる。
「[[青]]」でも「[[青]]であり[[緑]]である」わけでもないし、「3/3」でも「3/3でも1/1でもある」わけではない。
+
***ここで苗木が戦場に出た場合、天界の曙光が生命と枝に依存するようになるので、依存性がループして適用は[[タイムスタンプ]]順になる。天界の曙光の方が先である場合、適用順はそれ以前と変わらない。森は「平地」になり、苗木は「森・苗木」になる。生命と枝の方が先である場合、適用順が逆転する。森と苗木は両方とも「平地・苗木」になる。
**これは[[基本土地タイプ]]を与えるのではなく追加する効果なので、森になったことにより能力を失うことはない。
+
**例:[[血染めの月/Blood Moon]]と同時に戦場にある場合。基本でない森([[草むした墓/Overgrown Tomb]]など)が戦場になく、かつ苗木が戦場にある場合、血染めの月は生命と枝に依存するが、逆は依存していない。よって必ず生命と枝が必ず先に適用され、苗木は「[[]]・苗木」になる。
 
+
***ここで基本でない森が戦場に出た場合、生命と枝が血染めの月に依存するようになるので、依存性がループして適用はタイムスタンプ順になる。生命と枝の方が先である場合、適用順はそれ以前と変わらない。苗木と基本でない森は両方とも「山・苗木」になる。血染めの月の方が先である場合、適用順が逆転する。苗木は「森・苗木」になり、基本でない森は「山」になる。
*[[コピー]]を除き、[[土地]]でないカードを土地にできる初めてのカード。
+
***なお、いずれの場合も基本である[[森/Forest]]は血染めの月の影響を受けないので「森・苗木」のままである。
[[標準化/Standardize]]や[[不自然な淘汰/Unnatural Selection]]と組み合わせると、予期しない動きをする。
+
**例:苗木を指定した[[奸謀/Conspiracy]]と同時に戦場にある場合。森かクリーチャーのどちらかだけ戦場にあるなら、生命と枝と奸謀は一方がもう一方に依存する。クリーチャーだけが戦場にいるのなら、生命と枝は奸謀に依存しクリーチャーは緑の1/1の[[土地・クリーチャー]] — 森・苗木となる。土地だけが戦場にある場合、適用した結果特性が変化しなくても、適用するパーマネントが変わるので奸謀は生命と枝に依存している。
例えば[[アルゴスの古老/Argothian Elder]]は自分自身を[[アンタップ]]できるようになるし、[[基本に帰れ/Back to Basics]]で[[クリーチャー]]の[[アンタップ]]を阻害したり[[ヘルドーザー/Helldozer]]で[[クリーチャー]]を[[破壊]]したりできるようになる。
+
***ここで森とクリーチャーが戦場にある場合、生命と枝と奸謀は依存性がループして適用はタイムスタンプ順になる。奸謀が先である場合、森とクリーチャーどちらも緑の1/1の土地・クリーチャー — 森・苗木となる。生命と枝の方が先である場合、森のみが森・苗木となり、クリーチャーは奸謀によって苗木にはなるが、生命と枝の効果は受けることなく土地にはならず色も[[P/T]]も変化することはない。
 
+
*基本土地タイプを与えるカードと同時に場にある場合、状況によって[[依存]]性が変化することがあるので注意が必要となる。
+
**例:[[天界の曙光/Celestial Dawn]]と同時に場にある場合。
+
[[苗木]]が場に無く、かつ[[森]]([[基本土地]]に限らない)が場にある場合、生命と枝は天界の曙光に依存するが、逆は依存していない。
+
よって天界の曙光が必ず先に適用され、その森は「[[平地]]」になる。
+
ここで[[苗木]]が場に出た場合、天界の曙光が生命と枝に依存するようになるので、依存性がループして適用は[[タイムスタンプ]]順になる。
+
天界の曙光の方が先である場合、適用順はそれ以前と変わらない。森は「平地」になり、苗木は「森・苗木」になる。
+
生命と枝の方が先である場合、適用順が逆転する。森と苗木は両方とも「平地・苗木」になる。
+
**例:[[血染めの月/Blood Moon]]と同時に場にある場合。
+
基本でない[[森]]([[草むした墓/Overgrown Tomb]]など)が場に無く、かつ[[苗木]]が場にある場合、血染めの月は生命と枝に依存するが、逆は依存していない。
+
よって必ず生命と枝が必ず先に適用され、苗木は「[[]]・苗木」になる。
+
ここで基本でない森が場に出た場合、生命と枝が血染めの月に依存するようになるので、依存性がループして適用は[[タイムスタンプ]]順になる。
+
生命と枝の方が先である場合、適用順はそれ以前と変わらない。苗木と基本でない森は両方とも「山・苗木」になる。
+
血染めの月の方が先である場合、適用順が逆転する。苗木は「森・苗木」になり、基本でない森は「山」になる。
+
なお、いずれの場合も[[基本]]である[[/Forest]]は血染めの月の影響を受けないので「森・苗木」のままである。
+
 
+
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:時のらせんブロック]]
+
*[[土地タイプを変更できるカード]]
 +
*[[カード個別評価:次元の混乱]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:時のらせんリマスター]] - [[レア]]

2021年9月12日 (日) 22:13時点における最新版


Life and Limb / 生命と枝 (3)(緑)
エンチャント

すべての森(Forest)とすべての苗木(Saproling)は、それらの他のタイプに加えて1/1の緑の苗木クリーチャーであり、森の土地である。(それらは召喚酔いに影響される。)


全ての苗木が、「森であり苗木」になるエンチャントコピー関係を除いて、マジック史上初の、土地ではないカードを土地にできるカードである。

通常の全体クリーチャー化カードのように一気にクリーチャーの数を増やすことができるのと同時に、苗木が全て森になることでマナ加速にもなる。苗木トークンは森のような土地とは違って1枚のカードで何体も戦場に出すことができるので、マローの魔術師モリモ/Molimo, Maro-Sorcererのような土地の数を参照するカードとも相性が良い。

ただし、クリーチャー化した土地は1/1と小物なので、全体火力などに注意したいところ。同じ次元の混乱ガイアの頌歌/Gaea's Anthemが登場したので、組み合わせてみるとよいかもしれない。地のうねり/Earth Surgeあたりも面白いだろう。

[編集] ルール

  • クリーチャー・タイプや基本土地タイプを変更するカードと同時に戦場にある場合、状況によって依存性が変化することがあるので注意が必要となる。
    • 例:天界の曙光/Celestial Dawnと同時に戦場にある場合。苗木が戦場になく、かつ森(基本土地に限らない)が戦場にある場合、生命と枝は天界の曙光に依存するが、逆は依存していない。よって天界の曙光が必ず先に適用され、その森は「平地」になる。
      • ここで苗木が戦場に出た場合、天界の曙光が生命と枝に依存するようになるので、依存性がループして適用はタイムスタンプ順になる。天界の曙光の方が先である場合、適用順はそれ以前と変わらない。森は「平地」になり、苗木は「森・苗木」になる。生命と枝の方が先である場合、適用順が逆転する。森と苗木は両方とも「平地・苗木」になる。
    • 例:血染めの月/Blood Moonと同時に戦場にある場合。基本でない森(草むした墓/Overgrown Tombなど)が戦場になく、かつ苗木が戦場にある場合、血染めの月は生命と枝に依存するが、逆は依存していない。よって必ず生命と枝が必ず先に適用され、苗木は「・苗木」になる。
      • ここで基本でない森が戦場に出た場合、生命と枝が血染めの月に依存するようになるので、依存性がループして適用はタイムスタンプ順になる。生命と枝の方が先である場合、適用順はそれ以前と変わらない。苗木と基本でない森は両方とも「山・苗木」になる。血染めの月の方が先である場合、適用順が逆転する。苗木は「森・苗木」になり、基本でない森は「山」になる。
      • なお、いずれの場合も基本である森/Forestは血染めの月の影響を受けないので「森・苗木」のままである。
    • 例:苗木を指定した奸謀/Conspiracyと同時に戦場にある場合。森かクリーチャーのどちらかだけ戦場にあるなら、生命と枝と奸謀は一方がもう一方に依存する。クリーチャーだけが戦場にいるのなら、生命と枝は奸謀に依存しクリーチャーは緑の1/1の土地・クリーチャー — 森・苗木となる。土地だけが戦場にある場合、適用した結果特性が変化しなくても、適用するパーマネントが変わるので奸謀は生命と枝に依存している。
      • ここで森とクリーチャーが戦場にある場合、生命と枝と奸謀は依存性がループして適用はタイムスタンプ順になる。奸謀が先である場合、森とクリーチャーどちらも緑の1/1の土地・クリーチャー — 森・苗木となる。生命と枝の方が先である場合、森のみが森・苗木となり、クリーチャーは奸謀によって苗木にはなるが、生命と枝の効果は受けることなく土地にはならず色もP/Tも変化することはない。

[編集] 参考

MOBILE