探索する獣/Questing Beast
提供:MTG Wiki
7行: | 7行: | ||
[[レジェンド・ルール]]があるため4枚積みを躊躇うプレイヤーもいるが、「[[戦場]]に残っているなら速やかに勝ちに近づくし、除去された時もすぐ二枚目を出して4点を重ねたい」という考えから4枚フル搭載も見られる。[[ミッドレンジ]]はもとより、[[ランプ]]系デッキが相手の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]のライフを削りきる打撃力を得たい時の[[サイドボード]]要員としてや、[[敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodon]]が主力で本来4マナ以上のクリーチャーと相性が悪い[[セレズニア]]においても4枚搭載されるほど。総合すると、[[緑]]入りでクリーチャー戦や[[戦闘ダメージ]]を勝ち筋の主体とするデッキであれば[[シナジー]]関係なしにほぼ噛み合う存在。 | [[レジェンド・ルール]]があるため4枚積みを躊躇うプレイヤーもいるが、「[[戦場]]に残っているなら速やかに勝ちに近づくし、除去された時もすぐ二枚目を出して4点を重ねたい」という考えから4枚フル搭載も見られる。[[ミッドレンジ]]はもとより、[[ランプ]]系デッキが相手の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]のライフを削りきる打撃力を得たい時の[[サイドボード]]要員としてや、[[敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodon]]が主力で本来4マナ以上のクリーチャーと相性が悪い[[セレズニア]]においても4枚搭載されるほど。総合すると、[[緑]]入りでクリーチャー戦や[[戦闘ダメージ]]を勝ち筋の主体とするデッキであれば[[シナジー]]関係なしにほぼ噛み合う存在。 | ||
− | 登場時の[[スタンダード]]においては2/2の[[ゾンビ]]・[[トークン]]にブロックされず、3/5の[[不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim]]に一方的に勝てることから[[ゴロス・ランプ]]に対して特に相性が良く、同デッキの全盛期には対抗策として[[食物 (デッキ)|シミック・フード]]を中心に多く採用された。同時にこのカードの接死に仕事をさせずに処理できる[[意地悪な狼/Wicked Wolf]]も[[食物 (デッキ)|食物デッキ]]を中心に評価を上げる事になった。しかし[[死者の原野/Field of the Dead]][[禁止カード|禁止]]後は食物デッキの[[ミラーマッチ]]が増え、意地悪な狼や[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]、[[害悪な掌握/Noxious Grasp]]への相性が悪いこのカードはやや採用枚数を落とすことになった。王冠泥棒、オーコの禁止後はそのカードパワーを発揮できるようになり、[[出来事 (デッキ)|ゴルガリ・アドベンチャー]]の[[メインデッキ]]や[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|ジャンド・サクリファイス]]の[[サイドボード]]に採用される。 | + | 登場時の[[スタンダード]]においては2/2の[[ゾンビ]]・[[トークン]]にブロックされず、3/5の[[不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim]]に一方的に勝てることから[[ゴロス・ランプ]]に対して特に相性が良く、同デッキの全盛期には対抗策として[[食物 (デッキ)|シミック・フード]]を中心に多く採用された。同時にこのカードの接死に仕事をさせずに処理できる[[意地悪な狼/Wicked Wolf]]も[[食物 (デッキ)|食物デッキ]]を中心に評価を上げる事になった。しかし[[死者の原野/Field of the Dead]][[禁止カード|禁止]]後は食物デッキの[[ミラーマッチ]]が増え、意地悪な狼や[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]、[[害悪な掌握/Noxious Grasp]]への相性が悪いこのカードはやや採用枚数を落とすことになった。王冠泥棒、オーコの禁止後はそのカードパワーを発揮できるようになり、[[ステロイド/スタンダード/ラヴニカのギルド~基本セット2021期|赤緑ビート]]、[[ストンピィ|緑単ビート]]、[[出来事 (デッキ)|ゴルガリ・アドベンチャー]]の[[メインデッキ]]や[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|ジャンド・サクリファイス]]の[[サイドボード]]に採用される。 |
[[リミテッド]]でも強力無比で、低[[パワー]]の接死持ちによる相打ちや[[チャンプブロック]]による時間稼ぎを許さず確実に相手を追い込んでくれる。 | [[リミテッド]]でも強力無比で、低[[パワー]]の接死持ちによる相打ちや[[チャンプブロック]]による時間稼ぎを許さず確実に相手を追い込んでくれる。 |
2020年7月11日 (土) 08:57時点における版
エルドレイン/Eldraineの騎士達へ試練を与える伝説のビースト。警戒、接死、速攻、威圧、ダメージ軽減無視、対戦相手のプレインズウォーカーにもダメージを与える能力と、6つものメリット能力を兼ね備えたすさまじいスペックを持つ。
標準以上のマナレシオと速攻・威圧・プレインズウォーカーへの「同時攻撃」能力により、ダメージレースを大きく傾ける力を持つ。軽減されない能力によりプロテクションや根の罠/Root Snare系にも止められず、警戒と接死により守りに回っても盤石である。除去耐性を持たない事は弱点だが、出たターンに速攻を活かした攻撃を行う事さえできれば最低限戦闘による相打ちは狙えるため、何もせずに退場ということにはなりにくい。威圧ラインの回避能力も、低マナ接死持ちや軽量トークンに止められないため上記の戦闘能力を盤石にしている。
レジェンド・ルールがあるため4枚積みを躊躇うプレイヤーもいるが、「戦場に残っているなら速やかに勝ちに近づくし、除去された時もすぐ二枚目を出して4点を重ねたい」という考えから4枚フル搭載も見られる。ミッドレンジはもとより、ランプ系デッキが相手のコントロールデッキのライフを削りきる打撃力を得たい時のサイドボード要員としてや、敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodonが主力で本来4マナ以上のクリーチャーと相性が悪いセレズニアにおいても4枚搭載されるほど。総合すると、緑入りでクリーチャー戦や戦闘ダメージを勝ち筋の主体とするデッキであればシナジー関係なしにほぼ噛み合う存在。
登場時のスタンダードにおいては2/2のゾンビ・トークンにブロックされず、3/5の不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrimに一方的に勝てることからゴロス・ランプに対して特に相性が良く、同デッキの全盛期には対抗策としてシミック・フードを中心に多く採用された。同時にこのカードの接死に仕事をさせずに処理できる意地悪な狼/Wicked Wolfも食物デッキを中心に評価を上げる事になった。しかし死者の原野/Field of the Dead禁止後は食物デッキのミラーマッチが増え、意地悪な狼や王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns、害悪な掌握/Noxious Graspへの相性が悪いこのカードはやや採用枚数を落とすことになった。王冠泥棒、オーコの禁止後はそのカードパワーを発揮できるようになり、赤緑ビート、緑単ビート、ゴルガリ・アドベンチャーのメインデッキやジャンド・サクリファイスのサイドボードに採用される。
リミテッドでも強力無比で、低パワーの接死持ちによる相打ちやチャンプブロックによる時間稼ぎを許さず確実に相手を追い込んでくれる。
- プレインズウォーカーだけにダメージを与える効果を持つ初のカード。
- 「軽減されない」効果を自軍クリーチャーにのみ適用するという珍しいカード。根の罠/Root Snareなどと併用することで、コンボ的な運用も可能。
- プレインズウォーカーを圧倒するような一介の"獣/Beast"としてはかなり大仰な能力は、実際に王家の跡継ぎ/The Royal Scionsの父をも導くような上位の存在であり、ストーリー&モチーフ上の重石であることからきているのだろう。
ストーリー
探索する獣/Questing Beastは、エルドレイン/Eldraineの幻獣。3つの頭を持ち、1つは怒り、1つは厳かで、1つは笑っているとされる。アルジェナス・ケンリス/Algenus Kenrithは探索する獣から与えられた至高の探索/High Questを達成することで、5つの王国を統べる崇王/High Kingとして認められた。
- モチーフは、アーサー王伝説に登場する唸る獣/Questing Beastだろう。元ネタではアーサー王が自分の姉と知らずに子を成した凶兆として夢の中に表れた獣であるが、エルドレインでの探索する獣は実在し人間を導く存在であるようだ。名前についても、元ネタは古英語から訳されるにあたり「猟犬が獲物を追って唸る」の意味から「唸る」と訳されたが、マジック:ザ・ギャザリングではそれを捻って探索を与える存在として登場させている(日本以外の各言語でも探索の意味で訳されている)。
- 登場作品・登場記事
- Throne of Eldraine: The Wildered Quest(小説)
- 『エルドレインの王権』物語ダイジェスト:第8回 めでたしめでたし(マジック日本公式サイト 2019年11月21日 若月繭子著)
- Planeswalkers Guide to Eldraine/プレインズウォーカーのためのエルドレイン案内(Daily MTG Feature 2019年10月31日 Chris Mooney著)