デッキ
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ゲームが始まったとき、それぞれのプレイヤーのデッキはそれぞれのプレイヤーの[[ライブラリー]]になる。また、各プレイヤーはゲーム開始時に自分のデッキに含まれている各カードの[[オーナー]]である。 | ゲームが始まったとき、それぞれのプレイヤーのデッキはそれぞれのプレイヤーの[[ライブラリー]]になる。また、各プレイヤーはゲーム開始時に自分のデッキに含まれている各カードの[[オーナー]]である。 | ||
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[[リミテッド]]([[シールド]]戦や[[ドラフト]]戦)においては、デッキの最小枚数は'''40枚'''である。構築とは違い、同名のカードがデッキに5枚以上入っていてもよい。 | [[リミテッド]]([[シールド]]戦や[[ドラフト]]戦)においては、デッキの最小枚数は'''40枚'''である。構築とは違い、同名のカードがデッキに5枚以上入っていてもよい。 | ||
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+ | [[カジュアル変種ルール]]では、独特の最低枚数、あるいは上限枚数が定められているものもある。 | ||
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*最初期の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]では構築でも最低枚数は40枚であり、また同名カードは何枚入れる事も可能だった([[疫病ネズミ/Plague Rats]]のようにそのルールを前提に作られたカードも存在する)。当初、[[開発部]]は大金をはたいてカードを揃えるプレイヤーが現れるとは想定していなかった。そのためこのルールで大会を開いた結果、壊れたバランスのデッキが跳梁跋扈する[[環境]]になってしまったという。かくして構築ルールでは以降デッキの最低枚数を増やし、新たに4枚制限ルールを設けたという<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/twenty-things-were-going-kill-magic-2013-08-05 Twenty Things That Were Going To Kill Magic]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004238/ マジック「オワタ」二十撰]([[Making Magic]] [[2013年]]8月5日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | *最初期の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]では構築でも最低枚数は40枚であり、また同名カードは何枚入れる事も可能だった([[疫病ネズミ/Plague Rats]]のようにそのルールを前提に作られたカードも存在する)。当初、[[開発部]]は大金をはたいてカードを揃えるプレイヤーが現れるとは想定していなかった。そのためこのルールで大会を開いた結果、壊れたバランスのデッキが跳梁跋扈する[[環境]]になってしまったという。かくして構築ルールでは以降デッキの最低枚数を増やし、新たに4枚制限ルールを設けたという<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/twenty-things-were-going-kill-magic-2013-08-05 Twenty Things That Were Going To Kill Magic]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004238/ マジック「オワタ」二十撰]([[Making Magic]] [[2013年]]8月5日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | ||
**例えば、大量の[[Black Lotus]]と[[Ancestral Recall]]に数枚の[[火の玉/Fireball]]を入れたデッキを作れば、デッキを使い切るくらいカードを引き続ける事でほぼ確実に[[1ターンキル]]が可能となる。当時は[[意志の力/Force of Will]]もない為、[[先攻]]を取れば対抗手段は全く無い。上手く枚数を調整すると[[X]]=20の[[火力]]が二発打てるため、相手は先攻で[[打ち消す|打ち消し]]を用意していても厳しいものとなる。 | **例えば、大量の[[Black Lotus]]と[[Ancestral Recall]]に数枚の[[火の玉/Fireball]]を入れたデッキを作れば、デッキを使い切るくらいカードを引き続ける事でほぼ確実に[[1ターンキル]]が可能となる。当時は[[意志の力/Force of Will]]もない為、[[先攻]]を取れば対抗手段は全く無い。上手く枚数を調整すると[[X]]=20の[[火力]]が二発打てるため、相手は先攻で[[打ち消す|打ち消し]]を用意していても厳しいものとなる。 | ||
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2020年4月22日 (水) 16:55時点における版
デッキ/Deckは、プレイヤーがゲームを始めるにあたって用意するカードの集合のこと。
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解説
ゲームが始まったとき、それぞれのプレイヤーのデッキはそれぞれのプレイヤーのライブラリーになる。また、各プレイヤーはゲーム開始時に自分のデッキに含まれている各カードのオーナーである。
一部のカードは、開始時のデッキ/starting deckの内容や枚数を参照するものがある(→相棒)。開始時のデッキとは、サイドボードのカードをすべて脇に置いた後のデッキを指す。統率者戦では、統率者を脇に置くよりも前のデッキを指す。
デッキの最小枚数
デッキを作るにあたり、フォーマットごとに最低枚数が定められている。
構築およびエターナルにおいては、デッキの最小枚数は60枚であり、かつ英語名が同名の基本土地でないカードは、1つのデッキに5枚以上入っていてはいけない(このルールを俗に4枚制限ルールと呼ぶ)。
リミテッド(シールド戦やドラフト戦)においては、デッキの最小枚数は40枚である。構築とは違い、同名のカードがデッキに5枚以上入っていてもよい。
カジュアル変種ルールでは、独特の最低枚数、あるいは上限枚数が定められているものもある。
- 最初期のマジックでは構築でも最低枚数は40枚であり、また同名カードは何枚入れる事も可能だった(疫病ネズミ/Plague Ratsのようにそのルールを前提に作られたカードも存在する)。当初、開発部は大金をはたいてカードを揃えるプレイヤーが現れるとは想定していなかった。そのためこのルールで大会を開いた結果、壊れたバランスのデッキが跳梁跋扈する環境になってしまったという。かくして構築ルールでは以降デッキの最低枚数を増やし、新たに4枚制限ルールを設けたという[1]。
- 例えば、大量のBlack LotusとAncestral Recallに数枚の火の玉/Fireballを入れたデッキを作れば、デッキを使い切るくらいカードを引き続ける事でほぼ確実に1ターンキルが可能となる。当時は意志の力/Force of Willもない為、先攻を取れば対抗手段は全く無い。上手く枚数を調整するとX=20の火力が二発打てるため、相手は先攻で打ち消しを用意していても厳しいものとなる。
- 銀枠カードのOld Fogeyのフレイバー・テキストは、この時代のマジックをネタにしたものである。
サイドボード
トーナメントにおいて、ゲームとゲームの間にデッキを調整するための追加のカードをサイドボードと呼ぶ。4枚制限ルールはデッキとサイドボードをあわせた状態で適用される。また、トーナメントでは(第1ゲームにおいて用いる)デッキのことを明確化のため「メインデッキ」と呼ぶことが多い。
その他
- デッキの枚数の上限はない(CR:100.5)。(→タワーデッキ)
- かつてのフロア・ルールでは「適当な時間内にシャッフルできなければならない」という規定があったが、現在のマジック・イベント規定には明記されていない。
- デッキの最小枚数を減少させるカードが存在する。(→好都合な宣言/Advantageous Proclamation)
- デッキの最小枚数を参照するカードが存在する。(→空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad)
- 「デック」と呼ばれることもあるが、ルール用語は「デッキ」で統一されている。