門
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*[[ショックランド]]の[[下位互換]]にならない[[コモン]]の[[2色地形]]として、[[バウンスランド]]に代わって作られたサイクルである<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/investment-part-3-2012-09-17 on Investment, Part 3]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004198/ あの世界への回帰 その3]([[Making Magic]] [[2012年]]9月17日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | *[[ショックランド]]の[[下位互換]]にならない[[コモン]]の[[2色地形]]として、[[バウンスランド]]に代わって作られたサイクルである<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/investment-part-3-2012-09-17 on Investment, Part 3]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004198/ あの世界への回帰 その3]([[Making Magic]] [[2012年]]9月17日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | ||
− | **とはいえ、門であることを重視しない場合はほぼ下位互換である。[[スタンダード]]で共存する[[ | + | **とはいえ、門であることを重視しない場合はほぼ下位互換である。[[スタンダード]]で共存する[[チェックランド]]や[[神殿]]に対しても同様。 |
**[[タップインペインランド]]に対しては、門であることと[[色マナ]]を生み出すときに[[ダメージ]]を受けない点で勝り、[[無色マナ]]を生み出せない点で劣る。 | **[[タップインペインランド]]に対しては、門であることと[[色マナ]]を生み出すときに[[ダメージ]]を受けない点で勝り、[[無色マナ]]を生み出せない点で劣る。 | ||
*ギルド門サイクルはコモンとしてはかなり強力な部類の2色地形であり、[[Pauper]]で[[多色デッキ]]が非常に組みやすくなった。[[タルキール覇王譚]]での[[隠れ家]]サイクルの登場により採用される頻度は大きく低下したものの、低速[[コントロール (デッキ)|コントロール]]での5枚目以降の2色地形として採用されるケースも見受けられる。 | *ギルド門サイクルはコモンとしてはかなり強力な部類の2色地形であり、[[Pauper]]で[[多色デッキ]]が非常に組みやすくなった。[[タルキール覇王譚]]での[[隠れ家]]サイクルの登場により採用される頻度は大きく低下したものの、低速[[コントロール (デッキ)|コントロール]]での5枚目以降の2色地形として採用されるケースも見受けられる。 |
2019年11月3日 (日) 01:08時点における版
門/Gateは、土地タイプのひとつ。
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概要
土地 — 門(Gate)
ギルド門通りの公有地はタップ状態で戦場に出る。
ギルド門通りの公有地が戦場に出たとき、あなたが(1)を支払わないかぎり、これを生け贄に捧げる。
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。
ラヴニカへの回帰ブロックで登場した「ギルド門」サイクル10枚と、ラヴニカのギルドで登場したギルド門通りの公有地/Gateway Plazaの計11枚がこの土地タイプを持つ。このタイプ自体にルール上の意味はないが、他のカードに参照される場合がある。
ギルド門サイクルはタップインデュアルランドの、ギルド門通りの公有地は断ち割る尖塔/Rupture Spireのほぼ同型再版であるが、ラヴニカの献身現在では、門に対して不利な影響を与えるカードは旅人の外套/Traveler's Cloak(「門渡り」される)など極僅かしか存在せず、門を持つことが利益になる方が多いため、それらのほぼ上位互換と言える。
- ショックランドの下位互換にならないコモンの2色地形として、バウンスランドに代わって作られたサイクルである[1]。
- ギルド門サイクルはコモンとしてはかなり強力な部類の2色地形であり、Pauperで多色デッキが非常に組みやすくなった。タルキール覇王譚での隠れ家サイクルの登場により採用される頻度は大きく低下したものの、低速コントロールでの5枚目以降の2色地形として採用されるケースも見受けられる。
- ドラゴンの迷路では構図が遠景になった新規イラストでギルド門サイクル10種全てが再録され、基本土地の代わりにブースターパックに封入された[2](→変則的な稀少度)。
- ラヴニカのギルドおよびラヴニカの献身でも、2種類の新規イラストで再録。一方は表に開かれた一般的なイメージの門であり、もう一方は裏通りにある秘密の入り口で取引と陰謀にあふれた場所として描かれている[3][4]。こちらでもブースターパックには基本土地の枠に封入されている。また、11種類目の門であるギルド門通りの公有地が登場した。
フレイバー・テキスト
ラヴニカへの回帰ブロックに収録されているギルド門サイクルの各フレイバー・テキストをよく見てみると、文字の下端が統一されておらず、いくつかの文字の位置が上にずれて印刷されていることが見て取れる。これは誤植や印刷ミスではなく、意図的に組み込まれた隠しメッセージである。
ずれている文字を抜き出し、各エキスパンションごとにギルドのタブレット/Tablet of the Guilds(イラスト)の登場順に並べると、
ラヴニカへの回帰のカード | ずれている文字 | |||
---|---|---|---|---|
アゾリウスのギルド門 | t | i | f | i |
イゼットのギルド門 | h | l | r | c |
ラクドスのギルド門 | e | d | a | a |
ゴルガリのギルド門 | g | s | v | - |
セレズニアのギルド門 | u | o | n | - |
ギルド門侵犯のカード | ずれている文字 | |||
---|---|---|---|---|
オルゾフのギルド門 | w | e | y | o |
ディミーアのギルド門 | i | s | e | t |
グルールのギルド門 | l | t | a | h |
ボロスのギルド門 | l | r | c | e |
シミックのギルド門 | d | o | h | r |
ドラゴンの迷路のカード | ずれている文字 | ||||
---|---|---|---|---|---|
アゾリウスのギルド門 | u | a | d | l | r |
オルゾフのギルド門 | n | z | a | d | n |
ディミーアのギルド門 | l | e | n | p | - |
イゼットのギルド門 | e | i | d | a | - |
ラクドスのギルド門 | s | s | t | c | - |
ゴルガリのギルド門 | s | s | h | t | - |
グルールのギルド門 | t | o | e | r | - |
ボロスのギルド門 | h | l | g | e | - |
セレズニアのギルド門 | e | v | u | b | - |
シミックのギルド門 | m | e | i | o | - |
このようになり、これを左上から縦に読むと、"The guilds of Ravnica / will destroy each other / unless the maze is solved and the Guildpact reborn(ラヴニカのギルドは/互いに滅ぼし合うだろう/迷路が解かれてギルドパクトが蘇らない限り)"となる。ラヴニカへの回帰ブロックのストーリーの中心となる暗黙の迷路/The Implicit Mazeに言及した文章が隠されていたのだ。
- この隠しメッセージを語る上で、文節の区切り方と公開順の妙は外せない要素であろう。全体を通して読むと背景ストーリーに言及した文章であることが分かるが、当時のプレイヤーは(当然ながら)エキスパンションの発売ごとに一節ずつしかこの内容を知ることができなかった。ラヴニカへの回帰でこの隠しメッセージが発見された際は大きな話題にこそなったが、この時点では別段意味のある文ではなかったため、単なる開発部のユーモアか、あるいは当時名称未発表だった第3エキスパンションの名称なのではないか、などの予想が挙げられる程度だった。しかし、続くギルド門侵犯で10種のギルド門が出揃うと、「ラヴニカのギルドは互いに滅ぼし合うだろう」という不穏な文章が完成した(かに見えた)ため、背景ストーリーへと大きな関心が集まり、結末はバッドエンドで終わるのではないかという予想が各所で囁かれた。
日本語版
これは日本語版のフレイバー・テキストにも反映されており、位置のずれた文字を同様に並べて読むと、
ラヴニカへの回帰のカード | ずれている文字 | ||
---|---|---|---|
アゾリウスのギルド門 | 義 | や | こ |
イゼットのギルド門 | る | こ | の |
ラクドスのギルド門 | ど | の | ぎ |
ゴルガリのギルド門 | の | じ | る |
セレズニアのギルド門 | み | っ | ど |
ギルド門侵犯のカード | ずれている文字 | ||
---|---|---|---|
オルゾフのギルド門 | そ | た | ろ |
ディミーアのギルド門 | れ | が | ぼ |
グルールのギルド門 | ぞ | い | し |
ボロスのギルド門 | れ | を | あ |
シミックのギルド門 | が | ほ | う |
ドラゴンの迷路のカード | ずれている文字 | ||
---|---|---|---|
アゾリウスのギルド門 | め | る | よ |
ボロスのギルド門 | い | ど | み |
ディミーアのギルド門 | ろ | ぱ | が |
ゴルガリのギルド門 | が | く | え |
グルールのギルド門 | や | と | ら |
イゼットのギルド門 | ぶ | が | な |
オルゾフのギルド門 | ら | フ | イ |
ラクドスのギルド門 | れ | た | か |
セレズニアのギルド門 | て | た | ギ |
シミックのギルド門 | ギ | び | り |
「義るどのみやこのじっこのぎるど/それぞれがたがいをほろぼしあう/めいろがやぶられてギるどぱくとがフたたびよみがえらなイかギり(ギルドの都の十個のギルド、それぞれが互いを滅ぼし合う。迷路が破られてギルドパクトが再び蘇らない限り。)」となる。
- 不自然なひらがな表記などはあるものの、表向きの文と隠された文の両方の意味を保ったままこの言葉遊びを取り入れることに成功しているのは、まさに名訳と言う他ないだろう。
- ただし、ドラゴンの迷路のギルド門は英語版と並び順が異なってしまっている。さすがに順序まで合わせるのは難しかったか。
- 日本語版のGathererでは、上にずれている文字は「_」で囲まれて表示されている。
- アゾリウスのギルド門では一箇所のみ間違った箇所が「_」で囲まれている。
- この隠しメッセージの翻訳は日本語版に限らず、各言語で対応されている模様[5]。
該当カード
ラヴニカへの回帰ブロック初出のギルド門サイクル。各ギルド/Guildに対応した色マナを生み出すマナ能力を持った、タップインの2色土地。門の土地タイプを持つ。稀少度はコモン。
- アゾリウスのギルド門/Azorius Guildgate(白青)
- ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate(青黒)
- ラクドスのギルド門/Rakdos Guildgate(黒赤)
- グルールのギルド門/Gruul Guildgate(赤緑)
- セレズニアのギルド門/Selesnya Guildgate(緑白)
- オルゾフのギルド門/Orzhov Guildgate(白黒)
- イゼットのギルド門/Izzet Guildgate(青赤)
- ゴルガリのギルド門/Golgari Guildgate(黒緑)
- ボロスのギルド門/Boros Guildgate(赤白)
- シミックのギルド門/Simic Guildgate(緑青)
関連カード
門を参照・利用する能力を持つカード。
ラヴニカへの回帰
ギルド門侵犯
- 門の維持/Hold the Gates
- 盗賊の道/Way of the Thief
- 門道の影/Gateway Shade
- はじける境界線/Crackling Perimeter
- 緑側の見張り/Greenside Watcher
ドラゴンの迷路
- 太陽塔の門番/Sunspire Gatekeepers
- オパール湖の門番/Opal Lake Gatekeepers
- ウブール・サーの門番/Ubul Sar Gatekeepers
- 溶解区の門番/Smelt-Ward Gatekeepers
- サルーリの門番/Saruli Gatekeepers
- 迷路の終わり/Maze's End
ラヴニカのギルド
- ギルド会談/Guild Summit
- 迂回路/Circuitous Route
- 管区の案内人/District Guide
- 駐屯地の兵長/Garrison Sergeant
- 門番のガーゴイル/Gatekeeper Gargoyle
- ギルドパクトの大剣/Glaive of the Guildpact
ラヴニカの献身
- アーチ道の天使/Archway Angel
- 門道の密行者/Gateway Sneak
- 燃え立つ門/Gates Ablaze
- 門破りの雄羊/Gatebreaker Ram
- 開門/Open the Gates
- 門の巨像/Gate Colossus
- 調和の公有地/Plaza of Harmony
脚注
- ↑ on Investment, Part 3/あの世界への回帰 その3(Making Magic 2012年9月17日 Mark Rosewater著)
- ↑ Zoomed Guildgates(Feature 2013年4月17日 Trick Jarrett著)
- ↑ Opening the Guildgates/ギルド門の開放(Card Preview 2018年9月11日 Andrew Brown著)
- ↑ Ravnica Guildgate Art Descriptions(Feature 2018年9月26日 Chris Gleeson著)
- ↑ 個人サイト「Out of the Blue」(コメント欄)
参考
- Embedding Puzzle(Making Magic 2013年5月24日 Trick Jarrett著)
- Gates Foundation/「ギルド門」のおはなし (Making Magic 2013年5月20日 Mark Rosewater著)
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