Team America
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従来のタッチ黒スレッショルドと大きく異なる点は、黒を濃くして[[土地破壊]]・[[手札破壊]]要素を追加・強化している点である。黒を採用しているため[[墓地対策]]や[[除去]]の追加は相変わらず容易である。 | 従来のタッチ黒スレッショルドと大きく異なる点は、黒を濃くして[[土地破壊]]・[[手札破壊]]要素を追加・強化している点である。黒を採用しているため[[墓地対策]]や[[除去]]の追加は相変わらず容易である。 | ||
− | 土地破壊としては、[[レガシー]]で頻繁に用いられる従来の[[フェッチランド]]・[[デュアルランド]]対策である[[もみ消し/Stifle]]、[[不毛の大地/Wasteland]]だけでなく、より直接的な[[Sinkhole]]を採用することで土地破壊の確実性を高めている。手札破壊は[[思考囲い/Thoughtseize]]やレガシーならではの[[Hymn to Tourach]]など、質がよく[[軽い]]ものが一般的。 | + | 土地破壊としては、[[レガシー]]で頻繁に用いられる従来の[[フェッチランド]]・[[デュアルランド]]対策である[[もみ消し/Stifle]]、[[不毛の大地/Wasteland]]だけでなく、より直接的な[[陥没孔/Sinkhole]]を採用することで土地破壊の確実性を高めている。手札破壊は[[思考囲い/Thoughtseize]]やレガシーならではの[[トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach]]など、質がよく[[軽い]]ものが一般的。 |
− | + | 陥没孔などの追加により自分の[[ターン]]に動くことが多くなったため、[[打ち消す|カウンター]]は[[目くらまし/Daze]]と[[意志の力/Force of Will]]の[[ピッチスペル|ピッチ]]カウンター2枚看板だけであることが多く、除去にもピッチスペルである[[殺し/Snuff Out]]が好んで用いられている。 | |
[[クロック]]には従来の[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]のほかに[[墓忍び/Tombstalker]]を追加で用いる。墓忍びは、レガシーでは[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]以外では倒れにくく、スレッショルドの弱点である「相手に[[地上クリーチャー]]を並べられてしまった状況」にもある程度の耐性がある。 | [[クロック]]には従来の[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]のほかに[[墓忍び/Tombstalker]]を追加で用いる。墓忍びは、レガシーでは[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]以外では倒れにくく、スレッショルドの弱点である「相手に[[地上クリーチャー]]を並べられてしまった状況」にもある程度の耐性がある。 | ||
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秘密を掘り下げる者と同時に環境でも屈指の[[カードパワー]]を誇る[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]も獲得しており、更に[[ラヴニカへの回帰]]で[[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]と[[突然の衰微/Abrupt Decay]]も手に入れた。[[クロック]]の速度、[[マナ基盤]]の安定度、[[除去]]の汎用性の高さなど、Team America時代に比べるとあらゆる面で大幅に強化されている。 | 秘密を掘り下げる者と同時に環境でも屈指の[[カードパワー]]を誇る[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]も獲得しており、更に[[ラヴニカへの回帰]]で[[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]と[[突然の衰微/Abrupt Decay]]も手に入れた。[[クロック]]の速度、[[マナ基盤]]の安定度、[[除去]]の汎用性の高さなど、Team America時代に比べるとあらゆる面で大幅に強化されている。 | ||
− | BUG Delver以降は、序盤に[[展開]]する[[クリーチャー]]が増えていることから、[[もみ消し/Stifle]]や[[Sinkhole]]までは採用されないことが多くなっている。また、除去には突然の衰微や[[四肢切断/Dismember]]などが登場したことから[[殺し/Snuff Out]]の採用率も下がっている。 | + | BUG Delver以降は、序盤に[[展開]]する[[クリーチャー]]が増えていることから、[[もみ消し/Stifle]]や[[陥没孔/Sinkhole]]までは採用されないことが多くなっている。また、除去には突然の衰微や[[四肢切断/Dismember]]などが登場したことから[[殺し/Snuff Out]]の採用率も下がっている。 |
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|4||[[目くらまし/Daze]] | |4||[[目くらまし/Daze]] | ||
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− | *[[墓忍び/Tombstalker]]を採用しないことに加えて[[Force of Will]]を[[メインデッキ]]では3枚に減らすことで全体的に軽くなっており、[[闇の腹心/Dark Confidant]]を採用する余裕が生まれている。 | + | *[[墓忍び/Tombstalker]]を採用しないことに加えて[[意志の力/Force of Will]]を[[メインデッキ]]では3枚に減らすことで全体的に軽くなっており、[[闇の腹心/Dark Confidant]]を採用する余裕が生まれている。 |
==参考== | ==参考== |
2016年5月28日 (土) 21:50時点における版
Team Americaとは、レガシー環境におけるカウンターと土地破壊・手札破壊を用いたクロック・パーミッションデッキ。
イニストラード以降に登場したBUG Delverについても解説する。
目次 |
初期型
基本的な動きは同環境の青緑スレッショルド(タッチ黒)のそれに近い。以前から閉塞感の強かったタッチ黒スレッショルドが研究され、大幅な変化を遂げたと見ることもできる。
従来のタッチ黒スレッショルドと大きく異なる点は、黒を濃くして土地破壊・手札破壊要素を追加・強化している点である。黒を採用しているため墓地対策や除去の追加は相変わらず容易である。
土地破壊としては、レガシーで頻繁に用いられる従来のフェッチランド・デュアルランド対策であるもみ消し/Stifle、不毛の大地/Wastelandだけでなく、より直接的な陥没孔/Sinkholeを採用することで土地破壊の確実性を高めている。手札破壊は思考囲い/Thoughtseizeやレガシーならではのトーラックへの賛歌/Hymn to Tourachなど、質がよく軽いものが一般的。
陥没孔などの追加により自分のターンに動くことが多くなったため、カウンターは目くらまし/Dazeと意志の力/Force of Willのピッチカウンター2枚看板だけであることが多く、除去にもピッチスペルである殺し/Snuff Outが好んで用いられている。
クロックには従来のタルモゴイフ/Tarmogoyfのほかに墓忍び/Tombstalkerを追加で用いる。墓忍びは、レガシーでは剣を鍬に/Swords to Plowshares以外では倒れにくく、スレッショルドの弱点である「相手に地上クリーチャーを並べられてしまった状況」にもある程度の耐性がある。
弱点はその色拘束。黒がかなり濃いため普通の3色デッキよりもさらに色拘束がきつい。そのため基本土地はあまり用いられないか、もしくは1枚も採用しないことがほとんどであり、基本でない土地への対策カード(血染めの月/Blood Moon、基本に帰れ/Back to Basics、発展の代価/Price of Progressなど)がかなりの痛手となる。対策として、サイドボードに青霊破/Blue Elemental Blast及び水流破/Hydroblastを投入することが多い。
結果的に点数で見たマナ・コストの大きいカードが多くなり、タッチ黒スレッショルドで用いられていた闇の腹心/Dark Confidantを用いることができなくなったため、従来のタッチ黒スレッショルドに比べて直接的にハンド・アドバンテージを得ることが難しい。その点で、「回れば強いが、そうでなければ弱い」印象は若干強い。
メインデッキまたはサイドボードに破滅的な行為/Pernicious Deedや仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesを採用し、ボードコントロール力を補うタイプも多い。
- 名前の由来としては、青緑スレッショルドのメタとして墓忍び/Tombstalkerが注目されたこと、またはとにかく強力なカードが詰め込まれている「アメリカの象徴」のようなデッキであるなどの説がある。
サンプルレシピ1
- 備考
- 世界選手権08 団体戦 ベスト4 (参考)
- 使用者:Justin Cheung
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (8) | |
4 | タルモゴイフ/Tarmogoyf |
4 | 墓忍び/Tombstalker |
呪文 (32) | |
4 | 渦まく知識/Brainstorm |
4 | 目くらまし/Daze |
4 | 意志の力/Force of Will |
4 | 思案/Ponder |
4 | 陥没孔/Sinkhole |
4 | 殺し/Snuff Out |
4 | もみ消し/Stifle |
4 | 思考囲い/Thoughtseize |
土地 (20) | |
1 | Bayou |
3 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
2 | 溢れかえる岸辺/Flooded Strand |
4 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
2 | Tropical Island |
4 | Underground Sea |
4 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
1 | 青霊破/Blue Elemental Blast |
3 | 悪魔の布告/Diabolic Edict |
1 | 強迫/Duress |
2 | 水流破/Hydroblast |
3 | クローサの掌握/Krosan Grip |
1 | 不忠の糸/Threads of Disloyalty |
4 | トーモッドの墓所/Tormod's Crypt |
BUG Delver
イニストラード参入後は秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsの登場により、Canadian Thresholdと同様にこのカードを採用したBUG Delverと称されるものが主流となっている。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。あなたはそのカードを公開してもよい。これによりインスタントやソーサリーであるカードが公開されたなら、秘密を掘り下げる者を変身させる。
1/1Insectile Aberration / 昆虫の逸脱者
〔青〕 クリーチャー — 人間(Human) 昆虫(Insect)
飛行
3/2クリーチャー — エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)
(T):いずれかの墓地にある土地カード1枚を対象とし、それを追放する。好きな色1色のマナ1点を加える。
(黒),(T):いずれかの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放する。各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。
(緑),(T):いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたは2点のライフを得る。
秘密を掘り下げる者と同時に環境でも屈指のカードパワーを誇るヴェールのリリアナ/Liliana of the Veilも獲得しており、更にラヴニカへの回帰で死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanと突然の衰微/Abrupt Decayも手に入れた。クロックの速度、マナ基盤の安定度、除去の汎用性の高さなど、Team America時代に比べるとあらゆる面で大幅に強化されている。
BUG Delver以降は、序盤に展開するクリーチャーが増えていることから、もみ消し/Stifleや陥没孔/Sinkholeまでは採用されないことが多くなっている。また、除去には突然の衰微や四肢切断/Dismemberなどが登場したことから殺し/Snuff Outの採用率も下がっている。
サンプルレシピ2
- 備考
- StarCityGames Legacy Open Milwaukee ベスト4
- 使用者:David Barber-Calaghan
- フォーマット
サンプルレシピ3
Sultai Delver(Legacy) [1] | |||||||||||||||||||||||||||
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- 墓忍び/Tombstalkerを採用しないことに加えて意志の力/Force of Willをメインデッキでは3枚に減らすことで全体的に軽くなっており、闇の腹心/Dark Confidantを採用する余裕が生まれている。