ショック/Shock

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ただしカード単体の性能としては若干力不足な印象。[[インスタント]]であるという強みはあるが、それを重要視しない場合にはダメージ効率の低さが目立ってしまう。稲妻の1マナ3点では高火力すぎるが、ショックの1マナ2点では力不足。火力のバランスは実にデリケートであると言えるだろう。
 
ただしカード単体の性能としては若干力不足な印象。[[インスタント]]であるという強みはあるが、それを重要視しない場合にはダメージ効率の低さが目立ってしまう。稲妻の1マナ3点では高火力すぎるが、ショックの1マナ2点では力不足。火力のバランスは実にデリケートであると言えるだろう。
  
実際、[[構築]]の、特に[[ステロイド]]などの[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]の1マナ域の火力は、インスタントではないが2点+αが期待できる亜種、たとえば[[戦場]]に置いてマナの先[[支払う|払い]]ができる[[炎の印章/Seal of Fire]]、クリーチャーとしても使える[[暴行+殴打/Assault+Battery]]、再利用できる[[炎の稲妻/Firebolt]]などのほうが優先して採用される。それらのような低マナ域の使い勝手の良い火力があまりない[[環境]]ではショックが採用されることもあるが、それは同時に「ショックを使わざるを得ないほど火力に恵まれていない」を意味する、という構図である。
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実際、[[構築]]の、特に[[ステロイド]]などの[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]では、1マナ域の火力はショックよりも他の亜種が優先される。それら亜種はたいていは[[ソーサリー]]だが、単なるダメージだけでなく追加の要素が得られるものが多いためである。まれにショックが採用されることがあるものの、その理由はほとんどの場合で他の優良な選択肢がなく「ショックを使わざるを得ないほど火力に恵まれていない」ためである。
  
 
対して、[[バーン]]系デッキを組む場合は、これを使わなくてもよいほど良質の火力に恵まれている環境は少なく、インスタントである「待ちの火力」も必要なため、よく使われる(→[[カウンターバーン]])。
 
対して、[[バーン]]系デッキを組む場合は、これを使わなくてもよいほど良質の火力に恵まれている環境は少なく、インスタントである「待ちの火力」も必要なため、よく使われる(→[[カウンターバーン]])。
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*このカードで[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]や[[マナ・クリーチャー]]などの最序盤で重要な[[クリーチャー]]が[[焼く|焼か]]れるのは[[マーフィーの法則|お約束]]。
 
*このカードで[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]や[[マナ・クリーチャー]]などの最序盤で重要な[[クリーチャー]]が[[焼く|焼か]]れるのは[[マーフィーの法則|お約束]]。
 
*[[オンスロート]]で[[再録]]された際の{{Gatherer|id=39482|イラスト}}で焼かれているのが、普通のダメージではまず死なない[[サイカトグ/Psychatog]]。一種の皮肉であろう。
 
*[[オンスロート]]で[[再録]]された際の{{Gatherer|id=39482|イラスト}}で焼かれているのが、普通のダメージではまず死なない[[サイカトグ/Psychatog]]。一種の皮肉であろう。
*[[ラヴニカ・ブロック]]及び[[ラヴニカへの回帰]]・[[ギルド門侵犯]]における[[デュアルランド]]の俗称[[ショックランド]]の語源となった。
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*「2点ダメージ」の俗称としてもしばしば使われる。特に[[ショックランド]]が有名。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
 
===主な亜種===
 
===主な亜種===
特記していない限り、1[[マナ]]並びに[[インスタント]]である。
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ここでは2点ダメージのものを例示する。特記していない限り、1[[マナ]][[インスタント]]である。太字のものは、特に近い1マナ2点の亜種である。他の例は[[火力]]を参照。
 
*[[乾燥/Parch]] - ショックの[[モード]]の他に、[[青]]のクリーチャー1体に4点の[[ダメージ]]を与えるモードがある[[色対策カード]]。2マナ。([[ウルザズ・レガシー]])
 
*[[乾燥/Parch]] - ショックの[[モード]]の他に、[[青]]のクリーチャー1体に4点の[[ダメージ]]を与えるモードがある[[色対策カード]]。2マナ。([[ウルザズ・レガシー]])
*[[炎の印章/Seal of Fire]] - [[エンチャント]]版。([[ネメシス]])
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*'''[[炎の印章/Seal of Fire]]''' - [[エンチャント]]版。([[ネメシス]])
*[[焦熱の溶岩/Scorching Lava]] - [[キッカー]](赤)すると、ダメージを与えられたクリーチャーはそのターン[[再生]]禁止と、墓地に置かれる場合代わりに[[追放]]するようになる。2マナ。([[インベイジョン]])
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*[[焦熱の溶岩/Scorching Lava]] - [[キッカー]]([[赤マナ|]])すると、ダメージを与えられたクリーチャーはそのターン[[再生]]禁止と、墓地に置かれる場合代わりに[[追放]]するようになる。2マナ。([[インベイジョン]])
*[[暴行+殴打/Assault+Battery]] - [[分割カード]]。暴行はショックの[[ソーサリー]]版。([[インベイジョン]])
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*'''[[暴行+殴打/Assault+Battery]]''' - [[分割カード]]。暴行はショックの[[ソーサリー]]版。([[インベイジョン]])
*[[炎の稲妻/Firebolt]] - [[フラッシュバック]](4)(赤)付きのソーサリー。([[オデッセイ]])
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*[[火+氷/Fire+Ice]] - [[分割カード]]。火は2マナで[[割り振る|割り振り]]火力。([[アポカリプス]])
*[[黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb]] - [[アーティファクト]]。[[呪文爆弾]][[サイクル]]の[[赤]]版。(赤)と自身の[[生け贄に捧げる|生け贄]]でショックの効果。([[ミラディン]])
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*'''[[炎の稲妻/Firebolt]]''' - [[フラッシュバック]](4)(赤)付きのソーサリー。([[オデッセイ]])
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*[[蛮族のリング/Barbarian Ring]] - [[スレッショルドランド]]。[[スレッショルド]]を満たしていれば、(赤)、[[タップ]]、自身の[[生け贄に捧げる|生け贄]]でショックの効果。(オデッセイ)
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*[[黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb]] - [[アーティファクト]]。[[呪文爆弾]][[サイクル]]の[[赤]]版。(赤)と自身の生け贄でショックの効果。([[ミラディン]])
 
*[[マグマの噴流/Magma Jet]] - [[占術]]2付き。2マナ。([[フィフス・ドーン]])
 
*[[マグマの噴流/Magma Jet]] - [[占術]]2付き。2マナ。([[フィフス・ドーン]])
 
*[[氷河の光線/Glacial Ray]] - [[連繋]](1)(赤)付きの[[秘儀]]。2マナ。([[神河物語]])
 
*[[氷河の光線/Glacial Ray]] - [[連繋]](1)(赤)付きの[[秘儀]]。2マナ。([[神河物語]])
 
*[[うねる炎/Surging Flame]] - [[波及]]4付き。2マナ。([[コールドスナップ]])
 
*[[うねる炎/Surging Flame]] - [[波及]]4付き。2マナ。([[コールドスナップ]])
 
*[[突然のショック/Sudden Shock]] - [[刹那]]付き。2マナ。([[時のらせん]])
 
*[[突然のショック/Sudden Shock]] - [[刹那]]付き。2マナ。([[時のらせん]])
*[[タール火/Tarfire]] - ショックの[[ゴブリン]]([[部族]])版。([[ローウィン]])
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*'''[[タール火/Tarfire]]''' - ショックの[[ゴブリン]]([[部族]])版。([[ローウィン]])
*[[マグマのしぶき/Magma Spray]] - 対クリーチャー限定。そのクリーチャーがそのターン墓地に置かれる場合は代わりに追放する。([[アラーラの断片]])
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*'''[[マグマのしぶき/Magma Spray]]''' - 対クリーチャー限定。そのクリーチャーがそのターン墓地に置かれる場合は代わりに追放する。([[アラーラの断片]])
*[[噴出の稲妻/Burst Lightning]] - キッカー(4)すると4点ダメージになる。ショックの[[上位互換]]。([[ゼンディカー]])
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*'''[[噴出の稲妻/Burst Lightning]]''' - キッカー(4)すると4点ダメージになる。ショックの[[上位互換]]。([[ゼンディカー]])
 
*[[罰する火/Punishing Fire]] - いずれかの[[対戦相手]]が[[ライフ]]を得たときに(赤)を支払うと墓地から手札に戻る。2マナ。([[ゼンディカー]])
 
*[[罰する火/Punishing Fire]] - いずれかの[[対戦相手]]が[[ライフ]]を得たときに(赤)を支払うと墓地から手札に戻る。2マナ。([[ゼンディカー]])
*[[二股の稲妻/Forked Bolt]] - ソーサリー。ダメージを[[割り振る]]ことができる。([[エルドラージ覚醒]])
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*'''[[二股の稲妻/Forked Bolt]]''' - ソーサリー。ダメージを[[割り振る]]ことができる。([[エルドラージ覚醒]])
 
*[[よろめきショック/Staggershock]] - [[反復]]付き。3マナ。([[エルドラージ覚醒]])
 
*[[よろめきショック/Staggershock]] - [[反復]]付き。3マナ。([[エルドラージ覚醒]])
*[[感電破/Galvanic Blast]] - [[金属術]]の条件を達成すると4点ダメージになる。ショックの上位互換。([[ミラディンの傷跡]])
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*'''[[感電破/Galvanic Blast]]''' - [[金属術]]の条件を達成すると4点ダメージになる。ショックの上位互換。([[ミラディンの傷跡]])
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*[[不死の火/Fires of Undeath]] - [[フラッシュバック]](5)([[黒マナ|黒]])付き。[[3マナ]]。([[闇の隆盛]])
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*'''[[火柱/Pillar of Flame]]''' - ソーサリー。[[追放]]効果つき。([[アヴァシンの帰還]])
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*[[イゼットの魔除け/Izzet Charm]] - [[青赤]]の[[多色カード]]。対クリーチャー限定のショックの[[モード]]がある。([[ラヴニカへの回帰]])
  
 
==参考==
 
==参考==

2013年12月19日 (木) 07:33時点における版


Shock / ショック (赤)
インスタント

1つを対象とする。ショックはそれに2点のダメージを与える。


の「基本的な」火力呪文。創成期において基本火力として生まれた稲妻/Lightning Boltの調整版。他の1マナ、2点ダメージの火力呪文はこれを基準に調整されている。

ただしカード単体の性能としては若干力不足な印象。インスタントであるという強みはあるが、それを重要視しない場合にはダメージ効率の低さが目立ってしまう。稲妻の1マナ3点では高火力すぎるが、ショックの1マナ2点では力不足。火力のバランスは実にデリケートであると言えるだろう。

実際、構築の、特にステロイドなどのビートダウンデッキでは、1マナ域の火力はショックよりも他の亜種が優先される。それら亜種はたいていはソーサリーだが、単なるダメージだけでなく追加の要素が得られるものが多いためである。まれにショックが採用されることがあるものの、その理由はほとんどの場合で他の優良な選択肢がなく「ショックを使わざるを得ないほど火力に恵まれていない」ためである。

対して、バーン系デッキを組む場合は、これを使わなくてもよいほど良質の火力に恵まれている環境は少なく、インスタントである「待ちの火力」も必要なため、よく使われる(→カウンターバーン)。

リミテッドではもちろんかなり使い勝手の良いカードである。除去そのものが貴重であるのもそうだが、何かとトリックに使える軽いインスタントであるということが重要なため。

第6版から第10版まで基本セットにおける火力の基準として収録され続けたが、基本セット2010では稲妻と入れ替わりで基本セット落ちしたことで多くのプレイヤーを驚かせた。ただし、R&Dは「それでも1マナ火力の基準がショックであることには変わりはない」と公言しており(稲妻のページを参照)、2つ後の基本セット2012では稲妻と入れ替わる形で再び収録されている。

関連カード

主な亜種

ここでは2点ダメージのものを例示する。特記していない限り、1マナインスタントである。太字のものは、特に近い1マナ2点の亜種である。他の例は火力を参照。

参考

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