熟練の戦術家、オドリック/Odric, Master Tactician
提供:MTG Wiki
1行: | 1行: | ||
{{#card:Odric, Master Tactician}} | {{#card:Odric, Master Tactician}} | ||
− | [[基本セット2013]]の[[ | + | [[基本セット2013]]の[[伝説のクリーチャー]][[サイクル]]の[[白]]。[[侵略計画/Invasion Plans]]や[[手練れの戦術/Master Warcraft]]の流れを汲む、[[ブロック・クリーチャー]]指定をこちらで行えるという熟練の戦術家の名にふさわしい[[能力]]を持つ。 |
− | + | 実質的に全[[攻撃クリーチャー]]が[[ブロックされない|アンブロッカブル]]となる上、ブロック・クリーチャーに一方的に不利な[[戦闘]]を挑むことも可能。劣勢の巻き返しにこそ使えないが、優勢時のダメ押し、膠着状態の打破において、[[ダメージレース]]を容易に制圧できる能力である。オドリック自身が[[パワー]]3の[[先制攻撃]]持ちであるため、「引きずり出す」「狩る」という2つの役割を兼ねているのも魅力。 | |
− | + | [[誘発条件]]は自身を含めて4体以上の[[クリーチャー]]が必要と、やや厳しい。[[効果]]を高めるという点も含め、とにかく数を並べることを要求する[[カード]]であり、できれば[[トークン]]生成手段などでサポートしたいところ。 | |
− | + | クリーチャーの[[殴り合い]]が[[ゲーム]]の中心となる[[リミテッド]]では強力な[[エンドカード]]。最悪消耗戦になったとしても、単体でも十分な戦闘性能を持っているのは嬉しい。 | |
− | * | + | |
− | * | + | 一方[[構築]]では、4[[マナ]]と少し[[重い|重く]]、[[除去]]などで条件達成を妨害されやすいにも関わらず、限定的な局面でしか機能しないのが問題で、[[刃砦の英雄/Hero of Bladehold]]などに汎用性の面で劣る。綺麗に決まった時の強さはあるので、[[白ウィニー]]系の[[デッキ]]では選択肢になり得るか。 |
+ | |||
+ | *基本セット2013のゲスト[[キーワード能力]]である[[賛美]]とは真っ向から対立する能力だが、[[隊長の号令/Captain's Call]]や[[従者つきの騎士/Attended Knight]]など相性の良いカードもあるので活用したい。 | ||
+ | *一見[[システムクリーチャー]]に対して効果的なようだが、[[タップ能力]]を持つものは[[ブロック・クリーチャー指定ステップ]]前に[[タップ]]することで逃げられてしまうため、必ずしも有効な手段とはならない。 | ||
+ | *[[スタンダード]]で共存する[[ガヴォニーの騎手/Riders of Gavony]]とは[[マナ・コスト]]も役割もよく似ている。一長一短だが、自分または[[対戦相手]]が非[[部族 (俗称)|部族]]デッキであっても機能する点、3点[[火力]]に対して[[除去耐性]]がある点ではこちらが上。 | ||
+ | |||
+ | ==ルール== | ||
+ | *[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]を選ぶのは[[誘発型能力]]が生み出す[[継続的効果]]である。能力が[[誘発]]した後にオドリックが除去されても、その戦闘中は[[あなた]]がブロックを選ぶことができる。 | ||
+ | *[[ブロック制限]]や[[ブロック強制]]には従わなければならない。タップ状態のクリーチャーはブロックに参加できないし、[[飛行]]を持たないクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできない。 | ||
*ブロック可能なクリーチャーをブロックに参加させない選択も適正である。 | *ブロック可能なクリーチャーをブロックに参加させない選択も適正である。 | ||
− | * | + | *[[マイアの試作品/Myr Prototype]]や[[知恵への怯え/Cowed by Wisdom]]のような、「[[コスト]]を[[支払う|支払わない]]とブロックに参加できない」能力に対して、その支払いを強要することはできない。あなたはそのようなクリーチャーをブロック・クリーチャーに指定することができるが、そのコストに関して対戦相手が支払わないことを選んだ場合、そのブロックは不適正となりあなたは別のブロックの組み合わせを提案しなければならない。 |
+ | |||
+ | ==ストーリー== | ||
+ | '''オドリック'''/''Odric''は[[イニストラード/Innistrad]]の[[人間]]男性。戦術に長けた、[[ガヴォニーの騎手/Riders of Gavony]]の指揮官である。 | ||
+ | |||
+ | 詳細は[[オドリック/Odric]]を参照。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
18行: | 31行: | ||
===サイクル=== | ===サイクル=== | ||
{{サイクル/基本セット2013の伝説のクリーチャー}} | {{サイクル/基本セット2013の伝説のクリーチャー}} | ||
− | |||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/boab/199 Odric's Army]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/003523/ オドリックの軍団](DairyMTG.com、Building on a Budget、文:[[Jacob Van Lunen]]、訳:Tetsuya Yabuki) | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/201 Odric, Master Tactician]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/003539/ 熟練の戦術家、オドリック](同上、Uncharted Realms、文:[[Jenna Helland]]、訳:[[若月繭子]]) | ||
+ | *[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1000 壁紙・待受](同上、Magic Arcana) | ||
*[[カード個別評価:基本セット2013]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:基本セット2013]] - [[レア]] |
2012年7月6日 (金) 19:31時点における版
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
先制攻撃(このクリーチャーは、先制攻撃を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与える。)
熟練の戦術家、オドリックと少なくとも3体の他のクリーチャーが攻撃するたび、あなたはこの戦闘でどのクリーチャーがどのようにブロックするかを選ぶ。
基本セット2013の伝説のクリーチャーサイクルの白。侵略計画/Invasion Plansや手練れの戦術/Master Warcraftの流れを汲む、ブロック・クリーチャー指定をこちらで行えるという熟練の戦術家の名にふさわしい能力を持つ。
実質的に全攻撃クリーチャーがアンブロッカブルとなる上、ブロック・クリーチャーに一方的に不利な戦闘を挑むことも可能。劣勢の巻き返しにこそ使えないが、優勢時のダメ押し、膠着状態の打破において、ダメージレースを容易に制圧できる能力である。オドリック自身がパワー3の先制攻撃持ちであるため、「引きずり出す」「狩る」という2つの役割を兼ねているのも魅力。
誘発条件は自身を含めて4体以上のクリーチャーが必要と、やや厳しい。効果を高めるという点も含め、とにかく数を並べることを要求するカードであり、できればトークン生成手段などでサポートしたいところ。
クリーチャーの殴り合いがゲームの中心となるリミテッドでは強力なエンドカード。最悪消耗戦になったとしても、単体でも十分な戦闘性能を持っているのは嬉しい。
一方構築では、4マナと少し重く、除去などで条件達成を妨害されやすいにも関わらず、限定的な局面でしか機能しないのが問題で、刃砦の英雄/Hero of Bladeholdなどに汎用性の面で劣る。綺麗に決まった時の強さはあるので、白ウィニー系のデッキでは選択肢になり得るか。
- 基本セット2013のゲストキーワード能力である賛美とは真っ向から対立する能力だが、隊長の号令/Captain's Callや従者つきの騎士/Attended Knightなど相性の良いカードもあるので活用したい。
- 一見システムクリーチャーに対して効果的なようだが、タップ能力を持つものはブロック・クリーチャー指定ステップ前にタップすることで逃げられてしまうため、必ずしも有効な手段とはならない。
- スタンダードで共存するガヴォニーの騎手/Riders of Gavonyとはマナ・コストも役割もよく似ている。一長一短だが、自分または対戦相手が非部族デッキであっても機能する点、3点火力に対して除去耐性がある点ではこちらが上。
目次 |
ルール
- ブロックを選ぶのは誘発型能力が生み出す継続的効果である。能力が誘発した後にオドリックが除去されても、その戦闘中はあなたがブロックを選ぶことができる。
- ブロック制限やブロック強制には従わなければならない。タップ状態のクリーチャーはブロックに参加できないし、飛行を持たないクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできない。
- ブロック可能なクリーチャーをブロックに参加させない選択も適正である。
- マイアの試作品/Myr Prototypeや知恵への怯え/Cowed by Wisdomのような、「コストを支払わないとブロックに参加できない」能力に対して、その支払いを強要することはできない。あなたはそのようなクリーチャーをブロック・クリーチャーに指定することができるが、そのコストに関して対戦相手が支払わないことを選んだ場合、そのブロックは不適正となりあなたは別のブロックの組み合わせを提案しなければならない。
ストーリー
オドリック/Odricはイニストラード/Innistradの人間男性。戦術に長けた、ガヴォニーの騎手/Riders of Gavonyの指揮官である。
詳細はオドリック/Odricを参照。
関連カード
サイクル
基本セット2013の伝説のクリーチャーのサイクル。いずれもレアで各色に1枚ずつ存在する。
- 熟練の戦術家、オドリック/Odric, Master Tactician
- 空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner
- グリクシスの首領、ネファロックス/Nefarox, Overlord of Grixis
- 群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss
- 自然の伝令、イェヴァ/Yeva, Nature's Herald
参考
- Odric's Army/オドリックの軍団(DairyMTG.com、Building on a Budget、文:Jacob Van Lunen、訳:Tetsuya Yabuki)
- Odric, Master Tactician/熟練の戦術家、オドリック(同上、Uncharted Realms、文:Jenna Helland、訳:若月繭子)
- 壁紙・待受(同上、Magic Arcana)
- カード個別評価:基本セット2013 - レア