スレイベンの破滅預言者/Thraben Doomsayer

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Thraben Doomsayer / スレイベンの破滅預言者 (1)(白)(白)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)

(T):白の1/1の人間(Human)クリーチャー・トークンを1体生成する。
窮地 ― あなたのライフが5点以下であるかぎり、あなたがコントロールする他のクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。

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タップによるトークン生産と、窮地時の全体強化のふたつの能力を併せ持つクリーチャー

トークン生産はゆっくりとだが確実に頭数を増やせてなかなか強力。そしていざ窮地になれば栄光の頌歌/Glorious Anthem2枚分もの後押しをしてくれる。ふたつの能力が噛み合っていて自己完結しているため扱いやすく、ビートダウンでもコントロールでも採用しうる。

しかし登場時のスタンダード環境からするとやや挙動が遅く、「ゆっくり増やしていたらフィニッシャーに踏み潰されました」というパターンになりがち。全体強化のほうも、残りライフ5点以下の状態を維持するのはかなり危険であり、火力はもちろん、ちょっとした飛行トランプル持ちがいるだけで簡単に乗り越えられてしまう。上手に使うには、何らかの工夫は必須と言える。

比較的悠長なリミテッドでは、単なるトークン生産機と考えても十分強力。ただし、スピリット吸血鬼など、より強力なトークンを生産するカードが豊富な環境であり、それらと生産合戦になると分が悪い。窮地能力をうまく使っていきたい。

  • 怪物たちの攻撃に絶望した人間たちの間で、終末論を唱えるカルト宗派が流行し始めた様子を示すカードと思われる。信者は少しずつ確実に増えていき、その時が来れば暴動を引き起こす。
  • 日本語訳で「破滅預言者」となっているのはやや奇妙にも見える。「預言者」とは神の「言」葉を「預」かり、代理人としてその意志を伝える者の意。神的存在のアヴァシン/Avacynが不在なのに彼女の意志を受け取れる筈がない。神を騙った悪魔にそそのかされているか、預言があったと偽っている(または誤解している)だけの人物と考えるべきか。
    • 実際彼は僧侶でも戦士でもなく、自分自身の目的のために民衆を扇動している魔術師に過ぎないらしい[1]
    • 自分の予知・予測を語っているだけであり神の代理人という含みがない「破滅予言者」(予言者という語はカード名としてまだ使われたことがないが)や、悲嘆に暮れた「終末論者」などの訳も考えられるが、「終末を訴える宗教者(と偽っている者)」という面を強調するためにもこの訳になったのであろう。
  • イラストに描かれた預言者の顔がタレントの照英に似ていると一部で話題になった。

[編集] 参考

  1. Saying Doom(Arcana 2012年4月2日)
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