2サイクル

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[[マジック]][[非公式フォーマット]]の1つ。別名2CHD(2-Cycle Hybrid standard)。
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'''2サイクル'''/''2-Cycle Hybrid Standard''は、[[構築]]に分類される[[非公式フォーマット]]の1つ。別名'''2CHD'''。巨大掲示板群2ちゃんねるから生まれたので、同掲示板利用者からは'''2chだーど'''とも呼ばれる。
  
 
元は周囲に引退者が増えてきた現状に対して遊べる場を提供しようと、有志によって議論が交わされて作られた物。
 
元は周囲に引退者が増えてきた現状に対して遊べる場を提供しようと、有志によって議論が交わされて作られた物。
  
 
==解説==
 
==解説==
初心者にも、[[トーナメントプレイヤー]]にも、引退者にも、[[カジュアルプレイヤー]]にも、 つまりマジックを好きな全ての人が楽しめるような[[フォーマット]]として考案された。
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初心者にも、[[トーナメントプレイヤー]]にも、引退者にも、[[カジュアルプレイヤー]]にも、 つまり[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]を好きな全ての人が楽しめるような[[フォーマット]]として考案された。
 
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巨大掲示板群2ちゃんねるから生まれたので、同掲示板利用者からは「2chだーど」とも呼ばれる。
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ルール的な問題点はいくつかあるものの、カジュアル志向のフォーマットなので、仲間内で楽しむ分には問題はないだろう。
 
ルール的な問題点はいくつかあるものの、カジュアル志向のフォーマットなので、仲間内で楽しむ分には問題はないだろう。
  
*[[基本セット]]+2つの[[エキスパンション]]・[[ブロック]]を選択し、その中に収録されている[[カード]]群で[[デッキ]]を構築する。
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[[基本セット]]+2つの[[ブロック (総称)|エキスパンション・ブロック]]を選択し、その中に収録されている[[カード]]群で[[デッキ]]を構築する。
*:例1)[[第4版]]+[[アイスエイジ・ブロック]]+[[ミラージュ・ブロック]]
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*:例2)[[第6版]]+[[ミラージュ・ブロック]]+[[オンスロート・ブロック]]
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:例1)[[第4版]]+[[アイスエイジ・ブロック]]+[[ミラージュ・ブロック]]
*その他の構築ルールは[[スタンダード]]等に準拠する。(デッキ枚数60枚以上、同名カード4枚以下、[[サイドボード]]は0か15枚)
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:例2)[[第6版]]+[[ミラージュ・ブロック]]+[[オンスロート・ブロック]]
*[[フォーマット]]はタイプAとタイプBに分かれている。
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その他の構築ルールは通常の構築戦のルールに準拠する(デッキ枚数60枚以上、同[[名前|名]]カード4枚以下、[[サイドボード]]は0か15枚)。
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*フォーマットはタイプAとタイプBに分かれている。
  
 
==タイプA==
 
==タイプA==
古のセットから最新セットまで、ほとんどのカードが使用可能。
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古のセットから最新セットまで、ほとんどの[[カード]]が使用可能([[アングルード]]、[[アンヒンジド]]、[[プロモーション・カード]]にのみ存在するカードは不可)。
[[アングルード]]、[[アンヒンジド]]、[[プロモーション・カード]]にのみ存在するカードは不可)
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*[[アラビアンナイト]]・[[アンティキティー]]・[[レジェンド]]・[[ザ・ダーク]]・[[フォールン・エンパイア]]・[[ホームランド]]の6セットを「古代ブロック」という1つの[[エキスパンション]]・[[ブロック]]として選択できる。
 
*[[アラビアンナイト]]・[[アンティキティー]]・[[レジェンド]]・[[ザ・ダーク]]・[[フォールン・エンパイア]]・[[ホームランド]]の6セットを「古代ブロック」という1つの[[エキスパンション]]・[[ブロック]]として選択できる。
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[[第4版]]/[[アイスエイジ・ブロック]]以降の[[カード]]が使用可能。
 
[[第4版]]/[[アイスエイジ・ブロック]]以降の[[カード]]が使用可能。
  
*[[クロニクル]]は[[第4版]]に含むものとする。
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*[[クロニクル]]は第4版に含むものとする。
 
*[[フォールン・エンパイア]]は旧Type2で[[アイスエイジ・ブロック]]と同一時期に使用可能であったため、また[[ホームランド]]は[[コールドスナップ]]発売以前にアイスエイジブロックとして使用可能であったため、[[アイスエイジ・ブロック]]を([[フォールン・エンパイア]]+[[アイスエイジ]]+[[ホームランド]]+[[アライアンス]])とする[[ハウスルール]]も存在する。この場合、タイプAの古代ブロックから[[フォールン・エンパイア]]・[[ホームランド]]の2つが除かれる。
 
*[[フォールン・エンパイア]]は旧Type2で[[アイスエイジ・ブロック]]と同一時期に使用可能であったため、また[[ホームランド]]は[[コールドスナップ]]発売以前にアイスエイジブロックとして使用可能であったため、[[アイスエイジ・ブロック]]を([[フォールン・エンパイア]]+[[アイスエイジ]]+[[ホームランド]]+[[アライアンス]])とする[[ハウスルール]]も存在する。この場合、タイプAの古代ブロックから[[フォールン・エンパイア]]・[[ホームランド]]の2つが除かれる。
  
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*タイプBの場合も一部では[[禁止カード]]を[[レガシー]]準拠としている。
 
*タイプBの場合も一部では[[禁止カード]]を[[レガシー]]準拠としている。
  
<!-- ↓他のページと比べて説明があまりにも冗長なので、レベル感が合うように簡潔にしてみました。
 
2サイクルの面白さが判るサンプルデッキなどがあれば、簡潔に追記してみてください。 -->
 
 
==傾向==
 
==傾向==
 
*過去、[[スタンダード]]で使われた[[デッキ]]もよく持ち込まれる。
 
*過去、[[スタンダード]]で使われた[[デッキ]]もよく持ち込まれる。
 
**押入れに眠っていたデッキをそのまま持ち込むことも可能であり、特に過去のプレイヤーにとって敷居が低い点がありがたい。
 
**押入れに眠っていたデッキをそのまま持ち込むことも可能であり、特に過去のプレイヤーにとって敷居が低い点がありがたい。
*[[カード・プール]]が広すぎる[[ヴィンテージ]]や[[レガシー]]では通用しないものの、[[スタンダード]]や[[エクステンデッド]]では実現ができなかった[[コンボ]]・[[シナジー]]が見出され、成果を挙げることがある。リーガル・レギュレーションで実用に耐えなかった[[ファンデッキ]]レベルのシナジーを発掘させることが、このレギュレーションのひとつの大きな醍醐味である。
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*[[カード・プール]]が広すぎる[[ヴィンテージ]]や[[レガシー]]では通用しないものの、スタンダードや[[エクステンデッド]]では実現ができなかった[[コンボ]]・[[シナジー]]が見出され、成果を挙げることがある。リーガル・レギュレーションで実用に耐えなかった[[ファンデッキ]]レベルのシナジーを発掘させることが、このレギュレーションのひとつの大きな醍醐味である。
*広い[[カード・プール]]の中から自ら使用するブロックを選べるという特性と、レギュレーションの成熟度がまだ浅い点から、現時点ではまだ際立ったメタゲームが確立していない。
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*広いカード・プールの中から自ら使用するブロックを選べるという特性と、レギュレーションの成熟度がまだ浅い点から、現時点ではまだ際立った[[メタゲーム]]が確立していない。
 
**このため、[[サイドボード]]では、[[色]]対策、[[墓地対策]]、[[アーティファクト]]対策、[[エンチャント]]対策など、汎用的な対策が好まれる傾向がある。
 
**このため、[[サイドボード]]では、[[色]]対策、[[墓地対策]]、[[アーティファクト]]対策、[[エンチャント]]対策など、汎用的な対策が好まれる傾向がある。
**また、どうせ読めない[[メタ]]ならばと[[アグレッシブ・サイドボーディング]]や[[願い]]による[[シルバーバレット]]戦略が採用されることもある。
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**また、どうせ読めないメタならばと[[アグレッシブ・サイドボーディング]]や[[願い]]による[[シルバーバレット]]戦略が採用されることもある。
*「あの[[カード]]がこの[[ブロック]]([[基本セット]])にあれば……」と悩むのが、このフォーマットのデッキ構築時に頭を抱えるところ。使いたい[[シナジー]]や[[コンボ]]を構成する[[カード]]が3つ以上の[[ブロック]]にまたがっている場合は、どれかを捨てることを決断しなければならない。
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*「あの[[カード]]がこの[[ブロック]]([[基本セット]])にあれば……」と悩むのが、このフォーマットのデッキ構築時に頭を抱えるところ。使いたい[[シナジー]]や[[コンボ]]を構成する[[カード]]が3つ以上の[[ブロック]]にまたがっている場合は、どれかを捨てることを決断しなければならない。
*2つ目・3つ目の[[エキスパンション]]がまだ発売されていない[[ブロック]]を選択すると、なんだか損した気分になる。
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*2つ目・3つ目の[[エキスパンション]]がまだ発売されていない[[ブロック]]を選択すると、なんだか損した気分になる。
<!-- -使用する[[ブロック]]を選択するというこの[[フォーマット]]特有のルールは、自由度と同時に制限をもたらすため、低速であったり効果が低かったりして多くのパワー[[カード]]が用いられる[[レガシー]]や[[ヴィンテージ]]では到底通用せず、また[[スタンダード]]や[[エクステンデッド]]では組み合わせることのできない、できなかった[[カード]]による[[シナジー]]や[[コンボ]]が用いられている。
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--例)([[ラヴニカ・ブロック]]の)狩り立てられた[[サイクル]]+[[火薬樽/Powder Keg]] and [[刻印/Brand]]
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これは[[ウルザ・ブロック]]と[[ラヴニカ・ブロック]]の組み合わせで可能([[火薬樽/Powder Keg]]も[[刻印/Brand]]も[[ウルザ・ブロック]]にある)。
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主に[[青]][[黒]][[赤]]で組まれる。これはトークンを破壊・奪取できることを前提とするなら、特に[[狩り立てられた恐怖/Hunted Horror]]と[[狩り立てられた幻/Hunted Phantasm]]が[[コスト]]、[[能力]]共に優秀であり、なおかつ[[刻印/Brand]]が[[赤]]いためである([[狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon]]は入らないか1、2枚差しとなる)。
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[[ラヴニカ・ブロック]]には[[青]][[黒]][[赤]]において[[隆盛+下落/Rise+Fall]]など相性の良い[[カード]]もある(隆盛は[[除去]]、もしくは打ち消された狩り立てられた[[サイクル]]を拾うのに、下落は[[刻印/Brand]]や[[火薬樽/Powder Keg]]を出す前の露払いに有効)。
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[[ラヴニカ・ブロック]]が[[多色]]推奨で[[ショックランド]]があることもこの[[シナジー]]の後押しとなっている(狩り立てられた[[サイクル]]はいずれも[[色拘束]]が少々きつい)。
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[[基本セット]]は[[第6版]]を選択し、サイドかメインに[[非業の死/Perish]]([[緑]]対策と[[狩り立てられた恐怖/Hunted Horror]]のトークン除去を兼ねる)とメインに[[刻印/Brand]]を取りに行くための[[神秘の教示者/Mystical Tutor]]を構えることが多い。もちろん[[対抗呪文/Counterspell]]も使用可能なので[[青]]偏重型では使われる([[黒]]偏重型なら[[呆然/Stupor]]、[[赤]]偏重型なら少々重いが[[上天の閃光/AEther Flash]]など)。
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だが[[狩り立てられた恐怖/Hunted Horror]]と[[刻印/Brand]]を出すだけでも3[[マナ]]かかるし、デッキの都合上ほぼ確実に3[[ターン]]かかっているため、[[レガシー]]だと後手なら高速[[ビートダウン]]からはすでに手痛い一撃を食らっているか、[[コントロール]]からは確実に[[刻印/Brand]]だけ軽く打ち消されるか、妨害できなければすでに[[ロック]]がかかっているようなタイミングである。そもそも3[[ターン]]目までに狩り立てられた[[サイクル]]のいずれかと、[[刻印/Brand]]か[[火薬樽/Powder Keg]]を引いているかすら怪しいのだ([[レガシー]]の高速[[ビートダウン]]や[[コントロール]]は似たようなパワー[[カード]]を詰め込んでいるため非常に安定している)。~しかしこの[[フォーマット]]であれば2[[ターン]]目に[[巨大戦車/Juggernaut]]が出て3[[ターン]]目にも後続の[[Su-Chi]]が出たり、1[[ターン]]目に[[Hymn to Tourach]]と[[強迫/Duress]]を使われたりするような風景は滅多に見られないため、例え相手が多くの[[打ち消し]]を積んだ[[パーミッション]]であっても[[ハルマゲドン/Armageddon]]を積んだ[[ウィニー]]であっても、ある程度戦える。少なくとも門前払いはない。[[ブロック]]選択によって総合的な[[デッキ]]パワーは確実に絞られているからだ。
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このように[[レガシー]]では生き残れない、[[ファンデッキ]]レベルの[[デッキ]]が改善次第で勝ち残り、優勝すら狙えるのがこの[[フォーマット]]の醍醐味の一つである。
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もう一つはもちろん、この[[デッキ]]のように[[デッキ]]のコンセプトと合致した相性の良い[[ブロック]]選択、そして新たな面白くて(この[[フォーマット]]において)強い[[シナジー]]や[[コンボ]]の開拓にあるだろう。
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最後の一つは、言うまでもなくこの[[フォーマット]]の初期コンセプトである。
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-初期コンセプトの通り、過去の[[スタンダード]]で使われた[[デッキ]]も良く見られる。
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[[レガシー]]では通用しない、現在の公式[[フォーマット]]では[[レガシー]]でしか組めないような[[デッキ]]でも十分通用している(しかも特定の[[ブロック]]や[[基本セット]]から依存といえるほど多くの[[カード]]を採用していた[[デッキ]]では、一つは当時とは違う[[ブロック]]、[[基本セット]]を選択することでさらなる改良を加えてあったりする)。
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上記のような新しい[[カード]]と古い[[カード]]の[[シナジー]]や[[コンボ]]を用いた[[デッキ]]も混在しているため、[[メタ]]がほとんど読めない[[フォーマット]]となっている。
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このため[[サイドボード]]では多くの場合、[[色]]対策、[[墓地対策]]、[[アーティファクト]]対策、[[エンチャント]]対策など非常に一般的な対策が取られる。どうせ読めない[[メタ]]ならばと[[アグレッシブ・サイドボーディング]]や[[願い]]による[[シルバーバレット]]に一点集中することも。
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-「あの[[カード]]がこの[[ブロック]]([[基本セット]])にあれば……」と良く悩むのはこの[[フォーマット]]特有の現象。使いたい[[シナジー]]や[[コンボ]]を構成する[[カード]]が3つ以上の[[ブロック]]にまたがっている場合は、どれかを捨てることを決断しなければならない。
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もしくは使いたい[[カード]]のうち最低2枚がこの先同時に[[再録]]、もしくは[[同型再版]]されることを祈ろう(この点で[[時のらせんブロック]]の[[タイムシフト]]はこの[[フォーマット]]を用いる界隈を沸かせた)。
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-2つ目の[[エキスパンション]]、3つ目の[[エキスパンション]]がまだ発売されていない[[ブロック]]を選択すると、なんだか損した気分になるのもこの[[フォーマット]]特有の現象。 -->
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==参考==
 
==参考==
*[[非公式フォーマット]]
 
 
*[http://f18.aaa.livedoor.jp/~nameless/index.html 2サイクルまとめサイト]
 
*[http://f18.aaa.livedoor.jp/~nameless/index.html 2サイクルまとめサイト]
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*[[Choose Your Own Standard]]
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*[[フォーマット]]
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*[[トーナメント用語]]

2009年1月2日 (金) 16:57時点における版

2サイクル/2-Cycle Hybrid Standardは、構築に分類される非公式フォーマットの1つ。別名2CHD。巨大掲示板群2ちゃんねるから生まれたので、同掲示板利用者からは2chだーどとも呼ばれる。

元は周囲に引退者が増えてきた現状に対して遊べる場を提供しようと、有志によって議論が交わされて作られた物。

目次

解説

初心者にも、トーナメントプレイヤーにも、引退者にも、カジュアルプレイヤーにも、 つまりマジックを好きな全ての人が楽しめるようなフォーマットとして考案された。

ルール的な問題点はいくつかあるものの、カジュアル志向のフォーマットなので、仲間内で楽しむ分には問題はないだろう。

基本セット+2つのエキスパンション・ブロックを選択し、その中に収録されているカード群でデッキを構築する。

例1)第4版アイスエイジ・ブロックミラージュ・ブロック
例2)第6版ミラージュ・ブロックオンスロート・ブロック

その他の構築ルールは通常の構築戦のルールに準拠する(デッキ枚数60枚以上、同カード4枚以下、サイドボードは0か15枚)。

  • フォーマットはタイプAとタイプBに分かれている。

タイプA

古のセットから最新セットまで、ほとんどのカードが使用可能(アングルードアンヒンジドプロモーション・カードにのみ存在するカードは不可)。

禁止カード

タイプB

第4版/アイスエイジ・ブロック以降のカードが使用可能。

試験的に禁止カードが定められている。

禁止カード(2006.07.01現在)

補足

傾向

参考

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