禁止カード

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禁止カードBanned)は、デッキにも、サイドボードにも、1枚も入れてはいけないカードのこと。

目次

解説

禁止カードは大抵、あまりに強力なものや使い勝手の良すぎるものに対して指定される。それらの横行によりデッキの幅を狭め、ゲームをつまらなくしてしまうからだ。実際強いカードを使ったたった1種類のデッキが大きな大会での上位を半数以上占めることも何回もあり、そうなったときも含めてDCIが危険だと思われるものを押さえていくのである。

また、強さとは関係なしに、どんなデッキにも入るカードというのも禁止される理由の1つになる。どのカードを使おうかと頭を悩ませてデッキを練り上げるのもマジックの一部なので、考えるまでも無くデッキに入ってしまうカードがあっては困るのだ。あくまで皆に楽しんでもらうためにしていることなので、あっけらかんに決められてはいないということを忘れてはいけない。

WotCの対応・スタンス

  • 禁止カードを出すのは、いったん発売した商品に欠陥があったと認めることになると開発部は考えており、あまり出したいものではないらしい。
  • 禁止カードを連発してしまったウルザ・ブロックでは、開発チームが社長室に呼ばれて怒られたと言う逸話がある。同じく禁止カードを連発したミラディン・ブロックではどうだったのだろうか。
  • アメリカ国内ではスタンダードの禁止カードを引いた場合、そのカードをウィザーズ社に郵送することでパック1つと交換してもらえるサービスが実施されていたことがある。「使えないカードを引いても仕方が無い。パック代を返せ」という合理主義の国民らしいクレームに応えた形である。
  • リシャーダの港に対するテフェリーの反応/Teferi's Responseサーボの網/Tsabo's Webのように、禁止させじと露骨な対策カードを作ったりする場合もある。
  • コンボに対する基準として、モダンでは3ターン以内で、レガシーでは2ターン以内で勝利を決めてしまうデッキを弱体化するため禁止カードに指定している。

禁止カードに纏わる話

  • 最初に日本語版が発売された第4版には非常に多くの禁止カードがあった。これらは反則的なほど強いが、トーナメントで使えないので本当に紙くず扱いだった。当時のカードショップやデュエルスペースの「カード捨て箱」(初心者などにいらないカードを提供する目的で設置されていた)にはチャネル/Channel黒の万力/Black Viseが山の様に捨ててあったものである。
  • 誰もがウルザ・ブロックの時代までは「まさかスタンダードで禁止カードは出ないだろう」とたかをくくっていたが、最終的には10枚もの禁止カードが追加された。中には波動機/Fluctuatorの様に「そんなに強いか?」というカードまで禁止されたために、「スタンダード環境でも、いつどんなカードが禁止になるのかわからない」という疑心暗鬼が広がった。これによってトレードなどで「このカードはもうすぐ禁止になるらしいよ」などと言って価値を暴落させて有利に駆け引きをしようとするシャークが後を絶たなかった。
  • ウルザ・ブロック以降しばらくスタンダードの禁止カードは出なかったが、ミラディン・ブロックによって親和デッキが横行し、5年ぶりに多くの禁止カードが出された。そしてその6年3ヶ月後のミラディンの傷跡ブロック期、精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mysticがスタンダードでの禁止カードに書き加えられた。

参考

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