土地事故

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*俗に「同じ土地事故でも、マナスクリューよりはマナフラッドのほうがよい」とも言われる。スクリュー状態からようやく土地を1枚引いてもさほど[[展開]]が進まないのに対し、フラッド状態であれば1枚の[[重い]][[カード]]で一気に展開を進めることが可能であるため。もちろんデッキの内容や[[戦場]]の状況次第であるためひとくくりにはできないが、理屈として覚えておく価値はある。
 
*俗に「同じ土地事故でも、マナスクリューよりはマナフラッドのほうがよい」とも言われる。スクリュー状態からようやく土地を1枚引いてもさほど[[展開]]が進まないのに対し、フラッド状態であれば1枚の[[重い]][[カード]]で一気に展開を進めることが可能であるため。もちろんデッキの内容や[[戦場]]の状況次第であるためひとくくりにはできないが、理屈として覚えておく価値はある。
 
*マジックの本質(の一部)が確率により成り立っている以上、事故がなくなるということはありえないため、ある程度は諦めて受け入れるほかない。
 
*マジックの本質(の一部)が確率により成り立っている以上、事故がなくなるということはありえないため、ある程度は諦めて受け入れるほかない。
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**「無作為」というのは「均等にバラけている」という意味ではないので、本当に無作為であれば、土地がやけに固まったり、同じカードばかり妙に連続して[[引く]]場合もある方が自然である。
 
**「事故にならない[[切り直す|シャッフル]]」はいくつか存在するが、もれなく[[積み込み]]による[[違反行為]]であり、[[失格]]にもなりかねない。絶対に行わないこと。
 
**「事故にならない[[切り直す|シャッフル]]」はいくつか存在するが、もれなく[[積み込み]]による[[違反行為]]であり、[[失格]]にもなりかねない。絶対に行わないこと。
 
*[[Magic Online]]では、実際の[[カード]]を使った[[ゲーム]]より頻繁に起こると囁かれている。
 
*[[Magic Online]]では、実際の[[カード]]を使った[[ゲーム]]より頻繁に起こると囁かれている。
**この原因は機械的に確実に[[無作為に|無作為化]]しているためである。「無作為」というのは「均等にバラけている」という意味ではないので、土地がやけに固まっていることもあれば、同じカードばかり妙に連続して[[引く]]ことだってある。
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**しかし「実カードではそんなことは起きない、Magic Onlineのシャッフルはあまりにも酷い」と感じる人は、むしろ自分のシャッフルに問題がないか疑うべきだろう。故意でなくとも、無意識的に多少の操作を加えてしまっている例は珍しくない。
**「実カードではそんなことは起きない、Magic Onlineのシャッフルはあまりにも酷い」と感じる人は、むしろ自分のシャッフルに問題がないか疑うべきだろう。故意でなくとも、無意識的に多少の操作を加えてしまっている例は珍しくない。
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***たとえばゲームの終了後に、次のゲームで土地が固まるのを嫌って、そのゲームで使っていた土地をデッキに均一間隔で戻す、などは無意識にやってしまいがちであるが、その後のシャッフルがおろそかだと、土地が固まらなくなるのは当然である。
**様々なゲームの記憶と同じく、印象の問題もある。実カードで事故を起こして負けても「自分のシャッフルが適当すぎたんだな」で笑い飛ばす事もできる(そしてその手の記憶はあまり残らない)が、人の手による不確定要素が無く完全にシャッフルがなされているはずのMagic Onlineでそれが起こると、「プログラムのせいで負けた」等とより強い悪印象が残りやすい。
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***無意識に起こる程度の操作は適切なシャッフルで解消できることがほとんどであるが、デッキ調整のための[[ソリティア]]や身内での対戦などの場合、大会などに比してシャッフルがおろそかになるというのはよくあることである。機械的に確実に[[無作為に|無作為化]]しているMagic Onlineでは、このような「おろそかさ」が出ることはない。
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***[[カジュアルプレイ]]が中心でMagic Onlineのシャッフルに不信感のある人は、大会の動画や[[切り直す]]の項で、大会ではどのようなシャッフルがなされているのかを見るのも参考になるだろう。
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**様々なゲームの記憶と同じく、印象の問題もある。実カードで事故を起こして負けても「自分のシャッフルが適当すぎたんだな」で笑い飛ばす事もできる(そしてその手の記憶はあまり残らない)が、Magic Onlineだと人の手による不確定要素が無く完全にシャッフルされていることよりも、他人(プログラム)のシャッフルが原因で事故を起こしていることから、「プログラムのせいで負けた」という悪印象の方が残りやすい。
  
 
==構築時の目安==
 
==構築時の目安==
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*[[マナカーブ]]
 
*[[マナカーブ]]
 
*[[用語集]]
 
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2015年1月19日 (月) 17:59時点における版

土地事故(Land Screw/Land Flood)とは、土地ばかり引いて呪文がまったく来ない。または、土地がまったく引けず呪文が使えないという事故。俗に前者は『マナフラッド』、後者は『マナスクリュー』と言う。

土地事故を起こさないようにするには、デッキに入れる土地のバランスが重要である。どのような構成が理想であるかは、マジックの歴史の中で様々に研究されており、マナカーブゼロックスなどの理論が提唱されている。現代ではおおよそデッキ総枚数のうち40%前後を基準とし、デッキ全体の戦略や各パーツの特徴などで増減させるのがよいとされる。詳しくは後述。

  • 黎明期には「土地は20枚、その他40枚」という構成を(関連本にも記載されていたため)よく見かけたが、現在では平均的には少ない数である。ウィニーのような軽い構成でなければ、まずマナスクリューに陥るだろう。
  • 俗に「同じ土地事故でも、マナスクリューよりはマナフラッドのほうがよい」とも言われる。スクリュー状態からようやく土地を1枚引いてもさほど展開が進まないのに対し、フラッド状態であれば1枚の重いカードで一気に展開を進めることが可能であるため。もちろんデッキの内容や戦場の状況次第であるためひとくくりにはできないが、理屈として覚えておく価値はある。
  • マジックの本質(の一部)が確率により成り立っている以上、事故がなくなるということはありえないため、ある程度は諦めて受け入れるほかない。
    • 「無作為」というのは「均等にバラけている」という意味ではないので、本当に無作為であれば、土地がやけに固まったり、同じカードばかり妙に連続して引く場合もある方が自然である。
    • 「事故にならないシャッフル」はいくつか存在するが、もれなく積み込みによる違反行為であり、失格にもなりかねない。絶対に行わないこと。
  • Magic Onlineでは、実際のカードを使ったゲームより頻繁に起こると囁かれている。
    • しかし「実カードではそんなことは起きない、Magic Onlineのシャッフルはあまりにも酷い」と感じる人は、むしろ自分のシャッフルに問題がないか疑うべきだろう。故意でなくとも、無意識的に多少の操作を加えてしまっている例は珍しくない。
      • たとえばゲームの終了後に、次のゲームで土地が固まるのを嫌って、そのゲームで使っていた土地をデッキに均一間隔で戻す、などは無意識にやってしまいがちであるが、その後のシャッフルがおろそかだと、土地が固まらなくなるのは当然である。
      • 無意識に起こる程度の操作は適切なシャッフルで解消できることがほとんどであるが、デッキ調整のためのソリティアや身内での対戦などの場合、大会などに比してシャッフルがおろそかになるというのはよくあることである。機械的に確実に無作為化しているMagic Onlineでは、このような「おろそかさ」が出ることはない。
      • カジュアルプレイが中心でMagic Onlineのシャッフルに不信感のある人は、大会の動画や切り直すの項で、大会ではどのようなシャッフルがなされているのかを見るのも参考になるだろう。
    • 様々なゲームの記憶と同じく、印象の問題もある。実カードで事故を起こして負けても「自分のシャッフルが適当すぎたんだな」で笑い飛ばす事もできる(そしてその手の記憶はあまり残らない)が、Magic Onlineだと人の手による不確定要素が無く完全にシャッフルされていることよりも、他人(プログラム)のシャッフルが原因で事故を起こしていることから、「プログラムのせいで負けた」という悪印象の方が残りやすい。

構築時の目安

基本枚数

端的に言って、土地の枚数はデッキの30〜45%がよい。軽めのカードが多い速攻型デッキであれば少なめに、重めのカードを重視した中速~低速デッキならば多めにするとよい。

具体的に、60枚のデッキなら速攻型の18〜コントロール型の26枚前後が妥当である。いわゆる「マナ食い虫」なデッキなら、28枚ほど入れることも。リミテッドの40枚デッキならば17枚前後が基本となる。

補助カードの有無による増減

土地やマナ基盤の補助をするカードによって、土地の枚数も影響を受ける。

具体的に、マナ・クリーチャーマナ・アーティファクトなどのマナ加速手段、土地用サーチカード、あるいはドローカードなどがあれば、そのぶん土地の枚数を少なくすることができる。ただし一般的に、土地を減らした枚数よりも多くの補助カードを入れないと、土地を減らしすぎてマナスクリュー気味になる。

戦略による目安

土地事故というのは基本的に序盤戦に起きるものである。よってゲーム開始から数ターンの動きを特に綿密に考えておく必要がある。

具体的に、「デッキの主戦力が何マナ域であるか」、言い換えれば「ゲームが開始してから何ターン目まで確実に土地を出したいか」を考えると、土地の枚数が定めやすい。

例えば、いわゆるウィニー型のデッキであれば2~3マナあれば基本的に事足りるため、「3ターン目までに3枚土地を引く」ことができれば事故は回避できると言える。つまり、初期手札7枚+3ターン目までに引くカード2枚、あわせて9枚の中に3枚の土地があればよい。単純に割合で計算すれば、9枚中3枚、つまり1/3が土地であればいいのだから、デッキ全体で言えば60枚中20枚が土地であればよい、という計算になる。同じように、4ターン目までなら合計10枚中4枚、つまり40%が土地であればよいから、60枚中24枚あればよい、となる。

もちろん、タップインの土地の有無やマナ・クリーチャーなどのマナ加速の有無、対戦相手手札破壊土地破壊などにも左右されるので、厳密に計算していくともっと複雑になる。これ以上は計算で求めていくよりも、テストプレイを繰り返して体感で調整していくのがいいだろう。

参考

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