レガシー

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{{Otheruses|[[フォーマット]]|[[背景世界/ストーリー用語|ストーリー用語]]|レガシー/Legacy}}
 
  
{{情報ボックス/主な公式フォーマット}}'''レガシー'''/''Legacy''とは、公式[[フォーマット]]の1つ。[[エターナル]]フォーマットの1つとして分類されている。[[2004年]]9月19日までの[[タイプ1.5]]を事実上廃止し、2004年9月20日に開始された。
 
 
==解説==
 
今まで発売されたほぼ全てのカードを使用できる「[[エターナル]]」フォーマットの中で、主としてプレイされている[[フォーマット]]。
 
 
[[ヴィンテージ]]とは異なり[[制限カード]]は存在せず、[[禁止カード]]のみ存在する。禁止カードは[[タイプ1]]の制限カードリストに従っていた[[タイプ1.5]]と異なり、独自に制定されている。「ヴィンテージでは制限でもレガシーでは4枚使える」場合もあれば、「レガシーでは禁止だがヴィンテージでは4枚使える」場合もあるため、使用可能なセットの範囲が同じであるという点以外は、まったく別の[[フォーマット]]と言ってよい。
 
 
後述の通り、競技人口の問題などにより競技向けの大会のフォーマットとして採用し辛く、大会への参加は草の根トーナメント等が中心になる。[[2005年]]には初のレガシー[[グランプリ]]である[[グランプリフィラデルフィア05]]が開催され、[[2015年]]には日本(及びアジア太平洋地域)で初のレガシーグランプリである[[グランプリ京都15]]が開催されるなど定期的に行われているものの、[[プロツアー]]での採用は[[世界選手権07]]、(チーム戦として)[[マジック25周年記念プロツアー]]において2度採用されたのみである<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/week-was/scoop-week-2005-07-01 Scoop Week](The Week That Was [[2005年]]7月1日 [[Brian David-Marshall]]著)</ref>。
 
 
==傾向==
 
禁止されている一部のカードを除き過去全てのカードが使える関係から非常に強力なデッキが多く、序盤から高速な[[ゲーム]]展開になりがちである。
 
 
もっとも瞬殺[[コンボ]][[デッキ]]ばかりというわけではなく、[[環境]]を破壊しそうな凶悪カードは軒並み[[禁止カード]]にされていることもあり、「尖った」環境という認識は誤りである。それよりも近年の[[クリーチャー]]カードの質の向上を背景に、それらを軸に据えた[[クロック・パーミッション]]が強い傾向にある。もちろんその他にも、純粋な[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]や[[コントロール (デッキ)|コントロール]]、中速コンボなどデッキの種類自体は非常に多様である。また特定のデッキに対して強烈に利くカードを簡単にチョイス出来るため「最強デッキ」が長らく[[トップメタ]]に居座りづらく、[[メタゲーム]]は非常に混沌としている。
 
 
上述の理由から[[意志の力/Force of Will]]によるアンチコンボ性能と[[渦まく知識/Brainstorm]](と[[フェッチランド]])による安定性とを両立できる[[青]]が半ば環境を定義しており、[[トーナメント]]志向のデッキで青が使われていないデッキは非常に稀である。一方で、[[フェアデッキ]]であっても[[不毛の大地/Wasteland]]や[[もみ消し/Stifle]]を用いた土地ハメと呼ばれる戦術が備わっているなどレガシーならではの戦略が数多く存在するため、勝ち抜くためには相応の研鑽が要求される。よほど絶望的でない限り、相性差は構築や技術によってひっくり返す事もできるのがこのフォーマットの魅力ともいえる。
 
 
[[サイドイベント]]感覚で、[[スタンダード]]や[[モダン]]、[[エクステンデッド]]のデッキをそのまま持ち込んで戦うプレイヤーも存在する。カードプールがほぼ完全に[[下位互換]]の関係にあるため勝てないと思われがちであるが、そうしたデッキは往々にして完全に[[メタ外]]であるためあっさり勝ってしまうこともままある(例:[[日本レガシー選手権09]]の[[藤田剛史]]([http://www.youtube.com/watch?v=R7nmIqLt58k デッキ紹介動画]))。
 
 
古い[[カード]]を使えるため古参の[[プレイヤー]]からの人気は高いが、反面新規参入のハードルが高く、かつては日本では競技人口が少な目の[[フォーマット]]であった。しかし近年の[[カードパワー]]の上昇に伴って比較的新しいカードを中心とした[[デッキ]]も組めるようになってきたこと、[[グランプリ京都15]]以来[[グランプリ]]が定期的に開催されていること、そしてそれに伴い草の根大会の開催も増えてきたこと等により、都市圏を中心に競技人口は増加傾向にある。
 
 
新規参入する場合、[[多色デッキ]]の[[土地]]カード([[デュアルランド]]や[[フェッチランド]])などの高額カードを集めようとすると十分な資金が必要になるが、[[バーン]]や[[白ウィニー]]などの初期投資が安くてすむ[[単色デッキ]]でも十分に戦えるデッキを作ることは可能であり、逆にデュアルランド・フェッチランドなどに頼るデッキをメタるような構成にすることもできる。また[[ローテーション]]が存在しないため、初期投資にコストがかかっても同じカードで長く遊べるという点も魅力の1つである。
 
 
膨大な数のカードプールを背景としており新[[カード・セット|セット]]発売による影響が相対的にわずかなものとなること、及び競技人口が少なく[[トーナメント|競技]]レベルの大会の数が少ないこと等から、メタゲームの回転は非常に緩やかである。一方で、それらのカード群が待ち望んでいた最後のピースとでも言うべきカードが登場することでデッキが成立しメタゲームを大きく揺るがすこともある(例:[[ゲートウォッチの誓い]]参入による[[エルドラージ (デッキ)#レガシー|エルドラージデッキ]]の成立など)。また歴史ある[[フォーマット]]ではあるものの、[[プレミアイベント]]の数が多くないことから[[プロプレイヤー]]による[[環境]]解明もそれほど進んでいないため、既存のカードの組み合わせでありながら突如新デッキが成立することも。
 
 
*近年、[[エターナルマスターズ]]などの特殊セットや[[Masterpiece Series]]など特殊な封入形式で再録されたカードが多い為、[[再録禁止カード]]を除いて、比較的現実的な難易度でレガシー環境で活躍をしたカードを入手することが可能となっている。
 
*スタンダードやモダンでは特に注目されていなかったカードが日の目を見たりする。また、それらのフォーマットで禁止されたカードを用いたデッキがレガシー用にチューンされることで再成立することもある。
 
*[[青単コントロール]]や[[ウィニー]]など、様々な[[ブロック (総称)|ブロック]]に渡って存在するような基本的な[[アーキタイプ]]も多くみかけられ、見方によっては[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のオールスター戦を楽しめるようなフォーマットとも言える。
 
 
==使用可能カードセット==
 
[[2023年]]3月6日現在、原則として以下のカードが使用可能である。
 
*マジックのカードセットに収録されているカード
 
**[[本流のセット]](スタンダードで使用可能なカード・セット。いわゆる[[エキスパンション]]や[[基本セット]])に収録されているカード
 
**[[サプリメント・セット]]に収録されているカード(ポータル系列のカードと、[[Secret Lair]]の新規カード、[[From the Vault]]、[[デュエルデッキ]]に先行収録されているカード含む)
 
*[[ナラスニ・ドラゴン/Nalathni Dragon]]
 
*[[Sewers of Estark]]
 
*[[Windseeker Centaur]]
 
 
[[アン・カード]]、[[金枠]]カード、[[Mystery Booster#R&D Playtest cards|R&D Playtest cards]]、[[チャレンジ・デッキ]]など[[裏面]]のデザインも通常とは異なるカード([[両面カード]]、[[合体カード]]除く)は、エターナルで使用することができない。
 
 
*ポータル系列のカードは、最初期のエターナル環境では使用できなかったが、2005年10月20日から使用可能になった。
 
 
==禁止カード==
 
{|
 
|valign=top|
 
*[[Ancestral Recall]]
 
*[[アーカムの天測儀/Arcum's Astrolabe]]
 
*[[天秤/Balance]]
 
*[[Bazaar of Baghdad]]
 
*[[Black Lotus]]
 
*[[チャネル/Channel]]
 
*[[死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman]]
 
*[[Demonic Consultation]]
 
*[[悪魔の教示者/Demonic Tutor]]
 
*[[時を越えた探索/Dig Through Time]]
 
*[[戦慄衆の秘儀術師/Dreadhorde Arcanist]]
 
*[[大地の知識/Earthcraft]]
 
*[[表現の反復/Expressive Iteration]]
 
*[[Fastbond]]
 
*[[閃光/Flash]]
 
*[[大あわての捜索/Frantic Search]]
 
*[[ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe]]
 
*[[ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter]]
 
*[[噴出/Gush]]
 
*[[隠遁ドルイド/Hermit Druid]]
 
*[[伝国の玉璽/Imperial Seal]]
 
*[[Library of Alexandria]]
 
*[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]
 
*[[魔力の墓所/Mana Crypt]]
 
*[[マナ吸収/Mana Drain]]
 
*[[魔力の櫃/Mana Vault]]
 
*[[記憶の壺/Memory Jar]]
 
*[[精神的つまづき/Mental Misstep]]
 
*[[精神錯乱/Mind Twist]]
 
*[[精神の願望/Mind's Desire]]
 
*[[Mishra's Workshop]]
 
|valign=top|
 
*[[Mox Emerald]]
 
*[[Mox Jet]]
 
*[[Mox Pearl]]
 
*[[Mox Ruby]]
 
*[[Mox Sapphire]]
 
*[[神秘の教示者/Mystical Tutor]]
 
*[[ネクロポーテンス/Necropotence]]
 
*[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]
 
*[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]
 
*[[敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer]]
 
*[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]
 
*[[Shahrazad]]
 
*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]
 
*[[太陽の指輪/Sol Ring]]
 
*[[露天鉱床/Strip Mine]]
 
*[[適者生存/Survival of the Fittest]]
 
*[[Time Vault]]
 
*[[Time Walk]]
 
*[[Timetwister]]
 
*[[修繕/Tinker]]
 
*[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]
 
*[[宝船の巡航/Treasure Cruise]]
 
*[[死の国からの脱出/Underworld Breach]]
 
*[[吸血の教示者/Vampiric Tutor]]
 
*[[Wheel of Fortune]]
 
*[[白羽山の冒険者/White Plume Adventurer]]
 
*[[意外な授かり物/Windfall]]
 
*[[レンと六番/Wrenn and Six]]
 
*[[ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain]]
 
*[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]
 
*[[黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker]]
 
|}
 
*カードを放り投げるカード
 
**[[Chaos Orb]]
 
**[[Falling Star]]
 
*人種または文化に対し攻撃的なカード
 
**[[Cleanse]]
 
**[[十字軍/Crusade]]
 
**[[Imprison]]
 
**[[Invoke Prejudice]]
 
**[[Jihad]]
 
**[[プラデッシュの漂泊民/Pradesh Gypsies]]
 
**[[Stone-Throwing Devils]]
 
*[[アンティ]]に関する[[カード]] (→[[アンティ#アンティに関係したカード]])
 
*[[策略]]カード (→[[策略#策略カード一覧]])
 
 
==主なデッキ・その他==
 
*[[レガシーの変遷]]を参照
 
 
==脚注==
 
<references/>
 
 
==参考==
 
*[http://www.youtube.com/watch?v=RyRJMupRCqw Japan Nationals'09 クイックインタビュー「レガシーの魅力」]
 
*[http://www.youtube.com/watch?v=R7nmIqLt58k レガシー選手権'09 藤田剛史「レガシーのススメ」]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[構築]]
 

2023年4月15日 (土) 18:25時点における版

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