パーティー

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==解説==
 
==解説==
異なる技能を持った者たちが力を合わせて冒険することを表した[[メカニズム]]。[[ゼンディカーの夜明け]]で初登場し、[[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い統率者デッキ]]で再登場した。
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異なる技能を持った者たちが力を合わせて冒険することを表した[[メカニズム]]。[[ゼンディカーの夜明け]]で初登場し、[[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い統率者デッキ]]で再登場した。[[アン・カード]]でも[[Pinkie Pie]]が使用している。
  
 
ゼンディカーの夜明けでは全[[色]]と[[無色]]([[アーティファクト]])に存在し、パーティーの構成に応じて[[唱える]][[コスト]]が少なくなるもの、[[ダメージ]]や[[P/T]]の[[修整]]値に影響するもの、パーティーが全員そろっている場合に特定の[[効果]]が発生するものなどが存在する。
 
ゼンディカーの夜明けでは全[[色]]と[[無色]]([[アーティファクト]])に存在し、パーティーの構成に応じて[[唱える]][[コスト]]が少なくなるもの、[[ダメージ]]や[[P/T]]の[[修整]]値に影響するもの、パーティーが全員そろっている場合に特定の[[効果]]が発生するものなどが存在する。
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*1体のクリーチャーが満たせるチェック項目は最大で1つまでである。[[タジュールの模範/Tajuru Paragon]]や[[血統詐称者/Bloodline Pretender]]のように複数のチェック項目を満たせる場合でも、パーティー内のクリーチャー・タイプを兼任させることはできない。「パーティーが全員そろっている」を満たすには、最低4体のクリーチャーをコントロールしている必要がある。
 
*1体のクリーチャーが満たせるチェック項目は最大で1つまでである。[[タジュールの模範/Tajuru Paragon]]や[[血統詐称者/Bloodline Pretender]]のように複数のチェック項目を満たせる場合でも、パーティー内のクリーチャー・タイプを兼任させることはできない。「パーティーが全員そろっている」を満たすには、最低4体のクリーチャーをコントロールしている必要がある。
 
 
*複数のクリーチャー・タイプを持つクリーチャーをどのチェック項目に該当させるかによって「あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数」が変化する場合、チェック項目を満たしている数が最大となるように割り振る。これは強制であり、意図的に減少させるように数えることはできない。
 
*複数のクリーチャー・タイプを持つクリーチャーをどのチェック項目に該当させるかによって「あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数」が変化する場合、チェック項目を満たしている数が最大となるように割り振る。これは強制であり、意図的に減少させるように数えることはできない。
 
*あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数に基づいて[[呪文]]のコストが少なくなる場合、あなたがその呪文を唱え始めてからあなたがそのコストを[[支払う]]までの間には、どのプレイヤーもその値の変更を試みることはできない。  
 
*あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数に基づいて[[呪文]]のコストが少なくなる場合、あなたがその呪文を唱え始めてからあなたがそのコストを[[支払う]]までの間には、どのプレイヤーもその値の変更を試みることはできない。  
 
 
*クリーチャーの[[能力]]があなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数を参照する場合、その値は能力を[[解決]]する時点で決定する。能力を解決する時点でそのクリーチャーが[[戦場]]にある場合、適切ならそれ自身も数に入れる。
 
*クリーチャーの[[能力]]があなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数を参照する場合、その値は能力を[[解決]]する時点で決定する。能力を解決する時点でそのクリーチャーが[[戦場]]にある場合、適切ならそれ自身も数に入れる。
  
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===その他===
 
===その他===
*公式記事[https://mtg-jp.com/reading/translated/0034297/ 『ゼンディカーの夜明け』のメカニズム]では該当する4つのクリーチャー・タイプを「役職/role」と表記しているが、これは便宜的なものであり[[総合ルール]]には記されていない。
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*公式記事[https://mtg-jp.com/reading/translated/0034297/ 『ゼンディカーの夜明け』のメカニズム]では該当する4つのクリーチャー・タイプを「役職/role」と表記しているが、これは便宜的なものであり[[総合ルール]]には記されていない。後年に登場した「[[役割]]/Role」とも無関係である。
*デジタル限定カードである[[団結の天使/Angel of Unity]]には「パーティー・呪文」「パーティー・クリーチャー・カード」という用語が使われている。これらはウィザードやクレリックや戦士やならず者である呪文やクリーチャー・カードを意味している。
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*[[MTGアリーナ]]限定カードである[[団結の天使/Angel of Unity]]には「パーティー・呪文」「パーティー・クリーチャー・カード」という用語が使われている。これらはウィザードやクレリックや戦士やならず者である呪文やクリーチャー・カードを意味している。
  
 
==開発秘話==
 
==開発秘話==
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*D&Dの主要4クラスによるパーティーを編成する、というアイデアは、[[Heroes of the Realm]]の[[Dungeon Master]]で先行登場している。
 
*D&Dの主要4クラスによるパーティーを編成する、というアイデアは、[[Heroes of the Realm]]の[[Dungeon Master]]で先行登場している。
 
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*ゼンディカーの夜明けの翌年、ダンジョンズ&ドラゴンズと正式に[[コラボ]]した[[フォーゴトン・レルム探訪]]では[[クラス]]そのものがメカニズムとして扱われた。そちらは[[エンチャント]]であり、クリーチャー・タイプとの[[シナジー]]はない。
*ダンジョンズ&ドラゴンズとの[[コラボ]]製品である[[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]]では派生メカニズムである'''メガパーティ'''/''Megaparty''が考案されていたが、没になった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/going-baldurs-gate-part-1-2022-05-23 Going Baldur's Gate, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036053/ バルダーズ・ゲートに行こう その1]([[Making Magic]] [[2022年]]5月23日 [[Mark Rosewater]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/going-baldurs-gate-part-2-2022-05-30 Going Baldur's Gate, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036085/ バルダーズ・ゲートに行こう その2](Making Magic 2022年5月30日 Mark Rosewater著)</ref>。
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*同じくダンジョンズ&ドラゴンズとのコラボ製品である[[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]]では派生メカニズムである'''メガパーティ'''/''Megaparty''が考案されていたが、没になった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/going-baldurs-gate-part-1-2022-05-23 Going Baldur's Gate, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036053/ バルダーズ・ゲートに行こう その1]([[Making Magic]] [[2022年]]5月23日 [[Mark Rosewater]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/going-baldurs-gate-part-2-2022-05-30 Going Baldur's Gate, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036085/ バルダーズ・ゲートに行こう その2](Making Magic 2022年5月30日 Mark Rosewater著)</ref>。
 
**ちなみに、メガパーティーは「他のクリーチャーと組み合わせが重複しない」、「ちょうど2つのクリーチャー・タイプを持つ」クリーチャーの数を数える。複数いるなら、メガパーティーで数えるのはそのうち1体になる。
 
**ちなみに、メガパーティーは「他のクリーチャーと組み合わせが重複しない」、「ちょうど2つのクリーチャー・タイプを持つ」クリーチャーの数を数える。複数いるなら、メガパーティーで数えるのはそのうち1体になる。
  

2024年2月10日 (土) 07:28時点における版

パーティー/Partyはルール用語の1つ。


Archpriest of Iona / イオナの大司祭 (白)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)

イオナの大司祭のパワーはあなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数に等しい。(あなたのパーティーは、ウィザード(Wizard)とクレリック(Cleric)とならず者(Rogue)と戦士(Warrior)それぞれ最大1体から構成される。)
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたのパーティーが全員そろっている場合、クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+1/+1の修整を受け飛行を得る。

*/2


Stick Together / 団結 (3)(白)(白)
ソーサリー

各プレイヤーはそれぞれ、自分がコントロールしているクリーチャーの中からパーティー1つを選ぶ。その後、残りを生け贄に捧げる。(パーティー1つを選ぶとは、ウィザード(Wizard)とクレリック(Cleric)と戦士(Warrior)とならず者(Rogue)それぞれ最大1体を選ぶことである。)


目次

定義

プレイヤーのパーティーを構成するクリーチャーの数に言及しているカードが存在する。プレイヤーのパーティーは、「ウィザード」「クレリック」「戦士」「ならず者」の4種類のクリーチャー・タイプ最大1体ずつからなる。

プレイヤーのパーティーを構成するクリーチャーの数が4である場合、「パーティーが全員そろっている/have a full party」と言う。

効果が各プレイヤーにそれぞれ自分がコントロールしているクリーチャーの中からパーティーを選ばせる(団結/Stick Together)場合、4つのクリーチャー・タイプにつきそれぞれ、各プレイヤーは自分がコントロールしていてそのタイプであるクリーチャー最大1体を選ぶ。

解説

異なる技能を持った者たちが力を合わせて冒険することを表したメカニズムゼンディカーの夜明けで初登場し、統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い統率者デッキで再登場した。アン・カードでもPinkie Pieが使用している。

ゼンディカーの夜明けでは全無色アーティファクト)に存在し、パーティーの構成に応じて唱えるコストが少なくなるもの、ダメージP/T修整値に影響するもの、パーティーが全員そろっている場合に特定の効果が発生するものなどが存在する。

リミテッドで機能させるため、ゼンディカーの夜明けでは各職業でのごとの開封比を第1色~第3色と存在しないの4つに分類し、のみすべての職業の第3色とすることで各職業をすべての色に均等に振り分けている。分布的に2色の組み合わせでは白青黒赤の組み合わせが最もパーティーを構成しやすい。

クリーチャー・タイプ
クレリック 第1色 第3色 第2色 第3色
ならず者 第2色 第1色 第3色 第3色
戦士 第2色 第3色 第1色 第3色
ウィザード 第3色 第1色 第2色 第3色

ルール

あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数」を決定するには、以下の4つの項目をチェックする。

  • あなたはクレリックをコントロールしているか。
  • あなたはならず者をコントロールしているか。
  • あなたは戦士をコントロールしているか。
  • あなたはウィザードをコントロールしているか。

これらのチェック項目のうち答えが「はい」であったものの総数が求める値になる。ただし、あなたがコントロールしている1体のクリーチャーは、それらのチェック項目のうち1つのみでしか考慮できない。

1体のクリーチャーがパーティーのクリーチャー・タイプを2つ以上持っていて、そのクリーチャーの扱いによってパーティーを構成するクリーチャーの総数が変わるなら、それらの総数のうち最大のものを採用する。たとえば、あなたがクレリック1体とクレリック・ウィザード1体をコントロールしているなら、あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数は2体である。先にクレリック・ウィザードをクレリックとして扱うことで、総数を1体とみなすようなことはできない。

あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数を参照する能力は0以上4以下の数値を得る。そのような能力はあなたのパーティーを構成しているクリーチャーがどれなのかを問うことはなく、あなたが特定のクリーチャーをあなたのパーティーを構成するものとして指定することもない。何体かのクリーチャーを数えないことにして、求める総数を減らすということはできない。

  • 1体のクリーチャーが満たせるチェック項目は最大で1つまでである。タジュールの模範/Tajuru Paragon血統詐称者/Bloodline Pretenderのように複数のチェック項目を満たせる場合でも、パーティー内のクリーチャー・タイプを兼任させることはできない。「パーティーが全員そろっている」を満たすには、最低4体のクリーチャーをコントロールしている必要がある。
  • 複数のクリーチャー・タイプを持つクリーチャーをどのチェック項目に該当させるかによって「あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数」が変化する場合、チェック項目を満たしている数が最大となるように割り振る。これは強制であり、意図的に減少させるように数えることはできない。
  • あなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数に基づいて呪文のコストが少なくなる場合、あなたがその呪文を唱え始めてからあなたがそのコストを支払うまでの間には、どのプレイヤーもその値の変更を試みることはできない。
  • クリーチャーの能力があなたのパーティーを構成しているクリーチャーの総数を参照する場合、その値は能力を解決する時点で決定する。能力を解決する時点でそのクリーチャーが戦場にある場合、適切ならそれ自身も数に入れる。

コントロールしているクリーチャー パーティー総数 全員そろっている
クレリック
ならず者
戦士
ウィザード
4
クレリック
クレリック
ならず者
ならず者
戦士
ウィザード
4
クレリック
戦士
ならず者
多相
4
クレリック・ウィザード
クレリック・ウィザード
ウィザード・ならず者
多相
4
多相
多相
多相
多相
4
クレリック・ウィザード
ならず者
多相
3 ×
クレリック・ウィザード
ならず者・戦士
2 ×
クレリック
ウィザード
クレリック・ウィザード
2 ×
クレリック・ならず者・戦士・ウィザード
クレリック・ならず者・戦士・ウィザード
2 ×
クレリック・ならず者・戦士・ウィザード 1 ×
多相 1 ×

その他

  • 公式記事『ゼンディカーの夜明け』のメカニズムでは該当する4つのクリーチャー・タイプを「役職/role」と表記しているが、これは便宜的なものであり総合ルールには記されていない。後年に登場した「役割/Role」とも無関係である。
  • MTGアリーナ限定カードである団結の天使/Angel of Unityには「パーティー・呪文」「パーティー・クリーチャー・カード」という用語が使われている。これらはウィザードやクレリックや戦士やならず者である呪文やクリーチャー・カードを意味している。

開発秘話

パーティーで参照される4つのクリーチャー・タイプは、ダンジョンズ&ドラゴンズに登場する、標準的な冒険者パーティーを構成するクラスであるファイターウィザードクレリックローグに基づいている。ウィザード、クレリック、ローグ(ならず者)はクリーチャー・タイプとして存在するが、ファイターのみ存在しないため代わりに戦士(Warrior)が採用された。

5つの色に対応させるため、5つ目の職業としてドルイドを入れることも検討されたが、5種類にするとうまく機能せず、不採用となった。そのため、上記のように5つの色に4つの職業を振り分ける方法を取ることになった。

  • D&Dの主要4クラスによるパーティーを編成する、というアイデアは、Heroes of the RealmDungeon Masterで先行登場している。
  • ゼンディカーの夜明けの翌年、ダンジョンズ&ドラゴンズと正式にコラボしたフォーゴトン・レルム探訪ではクラスそのものがメカニズムとして扱われた。そちらはエンチャントであり、クリーチャー・タイプとのシナジーはない。
  • 同じくダンジョンズ&ドラゴンズとのコラボ製品である統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦いでは派生メカニズムであるメガパーティ/Megapartyが考案されていたが、没になった[1][2]
    • ちなみに、メガパーティーは「他のクリーチャーと組み合わせが重複しない」、「ちょうど2つのクリーチャー・タイプを持つ」クリーチャーの数を数える。複数いるなら、メガパーティーで数えるのはそのうち1体になる。

脚注

  1. Going Baldur's Gate, Part 1/バルダーズ・ゲートに行こう その1Making Magic 2022年5月23日 Mark Rosewater著)
  2. Going Baldur's Gate, Part 2/バルダーズ・ゲートに行こう その2(Making Magic 2022年5月30日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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