次元縛りの共謀者/Planebound Accomplice
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プレインズウォーカー版の騙し討ち/Sneak Attackを内蔵した人間・ウィザード。
クリーチャーは1ターン限りであっても攻撃やETB能力など様々な用途があるるが、プレインズウォーカーは忠誠度能力1回の起動しかできない。しかも戦場に出てすぐに使えるのは、大抵効果が控えめなプラス能力か小マイナス能力であり、得られるアドバンテージは限定的。パッと見の派手さとは裏腹に、やれることは案外地味なカードである。そもそもプレインズウォーカーは、戦場に長く維持してじわじわとアドバンテージを稼ぎ、最終的にそのまま勝利へと繋げられるカードであることが多い。そのため、こういった形で踏み倒すよりも、ブロッカーや除去などで脅威を排除して長く運用したほうがいいケースが多い。そういう意味ではやや嚙み合っていない起動型能力ではある。
とはいえ赤マナ1点(+事実上手札1枚の消費)と、軽い起動コストでプレインズウォーカーの能力を使えるため、相方を選べば良好なコスト・パフォーマンスを発揮できる。例えば、王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaohや精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragonのような超重量級プレインズウォーカーであれば、戦場に出てすぐ使える能力であっても相応に強力。また槌のコス/Koth of the Hammerなどのマナを生み出す能力で擬似的なマナ加速を行う、嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduitで無限コンボを狙う、対戦相手がフェッチランドなどを起動したのに対応して夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Renderを出して妨害するなど、1ターン限定でも大きな効果を狙うことも出来る。
またこの手のカードの例に漏れず、明滅で生け贄に捧げる部分を踏み倒すのも有効。明滅能力を持つプレインズウォーカーである滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojournerとは相性抜群。
構築では、ポテンシャルはあるものの相方に恵まれないという状況だったが、ニューカペナの街角で狩りに出るビビアン/Vivien on the Huntという絶好の相方が登場。モダンにビビアンポッドというコンボデッキが誕生した。重いビビアンを踏み倒しつつあちらのサーチ能力のタネとなり、無限コンボの足掛かりとなるため無駄がない。
リミテッドではハズレレア。灯争大戦のような大量のプレインズウォーカーが収録されたセットであれば別だが、モダンホライゾンにはプレインズウォーカー・カードは2枚しか存在せず、どちらも神話レアなのでまず併用はできない。実質的にはマナレシオの低いバニラでしかない。
- 倍増の季節/Doubling Seasonと組み合わせれば大マイナス能力の起動を狙うことも可能。安定性はないし、成功したところでオーバーキルもいいところではあるが、狙いたくなるロマンはある。
- イラストで呼び出しているのは同セットのレンと六番/Wrenn and Six。多色とはいえ2マナのプレインズウォーカーであり、できればこのカードの能力で出すのではなく普通に唱えたい。
[編集] ルール
- タップ能力ではないので、同一ターン中に複数回起動できる。
- 雲石の工芸品/Cloudstone Curioを用いれば、先に出したプレインズウォーカーをバウンスして手札に戻せるので、「赤マナ2点ごとに、2枚のプレインズウォーカーを1回ずつ戦場に出す(と共に忠誠度能力を各1回起動する)」ことができる。
- プレインズウォーカーの能力で赤マナ2点を確保できれば無限ループ。槌のコス/Koth of the Hammer、反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defianceなどの他、野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker(+土地)、求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker(+マナ・アーティファクト)等がループの構成候補か。
- 雲石の工芸品/Cloudstone Curioを用いれば、先に出したプレインズウォーカーをバウンスして手札に戻せるので、「赤マナ2点ごとに、2枚のプレインズウォーカーを1回ずつ戦場に出す(と共に忠誠度能力を各1回起動する)」ことができる。
- この能力の起動自体はインスタント・タイミングで起動できる。忠誠度能力の起動はソーサリー・タイミングでしか行えないため通常はあまり意味はないが、灯争大戦以降に登場している起動型能力以外の能力を持つプレインズウォーカーの中にはこの行為に意味があるカードもある。
- プレインズウォーカーに速攻を与える効果はない。ギデオンなどのクリーチャー化するプレインズウォーカーと組み合わせる際には注意。