マナ結合/Manabond
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Fastbondの調整版のエンチャント。終了ステップの開始時に手札の土地カード全てを一気に戦場に出せるが、そうした場合は土地以外のカードをすべて捨てなければならないというデメリットを負う。
通常のデッキで使うには手札をすべて捨てる制約が厳しすぎる。大抵の場合は踏査/Explorationや芽ぐみ/Burgeoningなどを使った方がよいだろう。
土地単のような、これと土地だけで構成したデッキでならば1ターン目に6~7枚の土地を並べることすら可能であり、なかなかの爆発力があって優秀なように見えるが、ゲーム開始時の手札にこれがないと厳しくなる上、仮に上手く1ターン目に大量の土地を戦場に出せても、かつての時代は土地だけでは即座に勝利が決まるようなコンボもないため、そのようなデッキ構成にする程の魅力に欠ける。根囲い/Mulchのようなカードで補助することも考えられるが、そうすると今度はデメリットのために1ターン目に能力を使いにくくなり、せっかくの爆発力を生かせない。
こうしたちぐはぐした能力であるため、18,000 Words: The 100 Worst Magic Cards of All Timeにおいては「土地単ですら使えない」と評され、実際長い間カスレア扱いされていた。しかし、ラヴニカ:ギルドの都において「マナ結合のデメリットによって捨てられても発掘によって手札に戻せる」「墓地から回収した3枚の土地をすべてそのターンの内に戦場に出せる」という極めて相性のよい壌土からの生命/Life from the Loamが登場したことによってその価値が見直され、土地単をレガシーで活躍させる原動力となった。
- 終了ステップの開始時に行えるのは「手札を公開し、その中からすべての土地カードを戦場に出し、その後手札を捨てる」か「何もしない」かのどちらかである。手札の土地のうちいくつかを戦場に出さずに捨てる、といったことはできない。
- デメリットが重複する生体融合帽/Grafted Skullcapや精神の渦/Psychic Vortexと相性がよい。その場合、身を守るのには罠の橋/Ensnaring Bridge、無のブローチ/Null Broochといったエンプティ・ハンドロック系のカードが使えるだろう。
- 海嘯/Flooded Shorelineや羊術師/Ovinomancerのような土地を手札に戻すコストとの相性もよい。
- 自然の反乱/Nature's Revolt・系図の石版/Slate of Ancestryと組合わせれば、大量ドロー&大量土地・クリーチャーのコンボになる。系図の石版の手札を捨てるデメリットも相殺できる。