アクロゾズ/Aclazotz

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アクロゾズ/Aclazotzイクサラン・ブロック初出のキャラクター。カードとしての初出はイクサラン:失われし洞窟最深の裏切り、アクロゾズ/Aclazotz, Deepest Betrayal

目次

[編集] 解説

イクサラン/Ixalan地下、中心核/The Coreにおけるの一柱で夜の蝙蝠神。男性。朽ちかけて燃えている、隻眼の巨大な蝙蝠のような姿をしている(イラスト)。

イクサランにおけるデーモン/Demonは、彼の落とし子として生み出された種族である。また、他の生物に自らの力を注入しデーモンへと変貌させることもできる。また、吸血鬼/Vampireの始祖としてもみなされている。

[編集] 成り立ち

彼の成り立ちはチミル/Chimilから生まれた他の深淵の神々とは異なっている。彼は元々"第五の民"コモン・ウィナク/The Komon Winaqの誕生以前に存在していた"第四の民"の一人であり、名も姿も異なった定命の者であった。死への恐怖が彼を神のごとき存在への道に駆り立てた。未知の方法により、彼は時代の末に生じる万物の終わりを乗り越え、時代と時代の隙間に存在する神聖な無の空間に留まることができた。この空間で、彼は第五の時代の始まりと最初の神々の誕生を目撃した。最後の神が誕生する直前、彼はそれを捕食しオルテカの神としての地位を簒奪した。[1]。なお、この時力を奪われた神の成れの果てが古のもの/The Ancient Oneである[2]

[編集] 信仰

アクロゾズは遥か昔に囁き戦争/The Whispering Warという内乱を中心核に引き起こした元凶であるため、他の神々のように表立っては信仰されていない。オルテカ/Oltecにおいてはチミルや深淵の神々の敵、裏切者の殺人者として扱われている。裏切りや死、夜(光をもたらすチミルの逆)と関連づけられることも多い。一方で彼を崇拝する者が皆無というわけでもなく、コズミューム喰らい/Cosmium Eatersと呼ばれる狂信者の集団がオルテカに潜んでいる。

彼の神殿は中心核内では洞窟の中に隠されていたり、小さな社として存在しており、ほとんどのオルテカからは嫌悪と忌避の目を向けられている。また、イクサラン/Ixalan大陸地表においても、永遠の命という恩恵に与りたい信者がアクロゾズを引き寄せるための神殿を残している。

太陽帝国/The Sun Empireにおいては、三相一体の太陽/The Threefold Sun(チミルの太陽帝国における名)の永遠の宿敵とされる。また、東の蝙蝠/The Bat of the East(=エレンダ/Elenda)がアクロゾズと出会い、最終的に自ら魔法の眠りについたという伝説も残されている。

アルタ・トレゾン/Alta Tolezonにおいては、エレンダを最初の吸血鬼へと変えた神としてその名が語り継がれている。新ファイレクシア/New Phyrexia戦争終結後は、アクロゾズをアルタ・トレゾンに帰還させることで血の時代をもたらそうとする狂信者が蔓延っている。

[編集] 経歴

[編集] 囁き戦争

第五の時代の黎明期、オルテカという文明が成り立つよりも前の中心核にて、世界を一周したタン・ジョラム/Tan Jolomという人物がいた。アクロゾズは彼の知的好奇心につけこみ、第四の民の地へと導くと囁いて自らを中心核へと侵入させるための隙間を作らせた。

中心核に姿を現したアクロゾズは、人々の恐怖を糧に自らの力を増幅させようとした。彼は曖昧だった生と死の帷を強固なものへと変え、中心核に死への恐怖という概念をもたらした。そして最も絶望した人々を探し出し、自分を見つけ出した者に永遠の命を与えると囁きかけた。ほどなくしてアクロゾズを光の中に誘い出すことを目的とした教団が結成され、絶望的な儀式によってコモン・ウィナクを恐怖に陥れた。やがて彼らを止めようとしたコモン・ウィナクの指導者たちとの間に争いが勃発し、後に囁き戦争/The Whispering Warと呼ばれる戦乱に発展した。

だが中心核に現れた神は彼だけではなかった。争いの気配に引き寄せられたオヘル・アショニル/Ojer Axonilはコモン・ウィナクの勇士たちを率いてアクロゾズとその教団と激突した。最終的にアショニルはアクロゾズの右目を引き裂き、死の帳の向こう側へと彼を放逐した。しかしアクロゾズは封印される前に信徒たちへ中心核の「外」の幻視を送っており、彼らはひそかに洞窟網、そしてイクサランの地表へと脱出していた。

[編集] 解放

囁き戦争から数千年以上後、侵略者フォモーリ/Fomoriによりチミルと深淵の神々が封じられる事態が発生した。人々は力を合わせチミルと神々を解放したが、それはアクロゾズも帰還してしまうことを意味していた。彼は依然として神殿に幽閉されているが、闇の教団が再び中心核の各所に現れはじめた。

[編集] イクサラン・ブロック

薄暮の軍団/The Legion of Duskの総司令アルゲール/Arguelが、断血/The Blood Fastにより啓示を得て、イクサラン/Ixalan大陸地上にあるアクロゾズの神殿/Temple of Aclazotzを発見している。

[編集] イクサラン:失われし洞窟

吸血鬼のヴィト/Vitoアマリア/Amaliaへと呼び声を送り、自らの戒めを解くために誘導していた。

中心核/The Coreにたどり着いたヴィトは、現地のコズミューム喰らい達と結託し、無辜の人々の生け贄をもってアクロゾズを解放する。力を取り戻したアクロゾズは再びチミルを幽閉し、中心核を闇へと包もうとする。ヴィトはファートリ/Huatliとの戦いに敗れ、チミルの幽閉も解かれた。しかしアクロゾズはその隙に地上へと脱出し、船でアルタ・トレゾンへと運ばれていた。

[編集] 登場

[編集] カード名に登場

イクサラン
アクロゾズの神殿/Temple of Aclazotz
イクサラン:失われし洞窟
アクロゾズの侍祭/Acolyte of Aclazotzアクロゾズの放血者/Bloodletter of Aclazotzアクロゾズの墓所/The Tomb of Aclazotzアクロゾズの狂信者、ヴィト/Vito, Fanatic of Aclazotz
イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ
アクロゾズの約定/Promise of Aclazotz

[編集] フレイバー・テキストに登場

イクサラン
アクロゾズの神殿/Temple of Aclazotz
イクサラン:失われし洞窟
遺跡潜みのコウモリ/Ruin-Lurker Bat最初の平等者、アカル・パカル/Akal Pakal, First Among Equals死者の神殿/Temple of the Deadアクロゾズの侍祭/Acolyte of Aclazotz悪意ある覆い隠し/Malicious Eclipse魂のとぐろのバイパー/Soulcoil Viperタリアンの日誌/Tarrian's Journal
イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ
枝分かれの進化/Branching Evolution

[編集] イラストに登場

イクサラン
アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast(幻視) - アクロゾズの神殿/Temple of Aclazotz(彫刻)
イクサラン:失われし洞窟
悪意ある覆い隠し/Malicious Eclipse力の神殿/Temple of Powerショーケース・フレーム版)
アルケミー:サンダー・ジャンクション
反逆者、ヴォーナ・デ・イエード/Vona de Iedo, the Antifex

[編集] 登場記事・登場作品

イクサラン・ブロック
イクサラン:失われし洞窟

[編集] その他

  • モチーフはマヤ神話における夜と死と生け贄の蝙蝠神、カマソッソ(英:Camazotz)だろう。日食を引き起こそうとする点ではアステカ神話の神(あるいは悪鬼とも)ツィツィミメ(英:Tzitzimitl)の要素もあると思われる。

[編集] 脚注

  1. LCI MtG Discord Q&A - Worldbuilding The Lost Caverns of Ixalan(Reddit - r/mtgvorthos 2023年11月9日) - Ovidio CartagenaMiguel Lopezへの質疑応答の文字起こし
  2. @ChrisKMooney(X/Twitter 2023年11月3日 Chris Mooney

[編集] 参考

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