引く
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カードを引く/Draw card(s)と指示された場合、ライブラリーの一番上のカードを手札に入れる。英語の読みからドローと呼ぶこともある。イメージは「ひらめき」や「考察」とされている。
ルール
誰が引くかが指示されておらず、ただ単に「カードを1枚引く。」と書かれている場合、カードを引くのはあなた(その呪文や能力のコントローラー)である。
複数枚のカードを引く指示があった場合には、「カードを1枚引く」処理を複数回行う。また、複数のプレイヤーに同時にカードを引かせる指示があった場合、APNAP順に従って、1人ずつ指定された枚数のカード引いていく。
- 「カードを引くたび」誘発する誘発型能力は、1枚ずつについて誘発する。
- 「カードを引く場合、代わりに…」という置換効果は、「カードを1枚引く」ことを置換する。複数枚引くときは、1枚ごとに置換し、置換してできたイベントを完了してから次の1枚を引く。
ライブラリーにカードが無い状態でも、「カードを引く」という処理を行うことができる。これは、「不可能な処理は無視する」というマジックの黄金律の例外である。空のライブラリーからカードを引こうとしたプレイヤーは、次の状況起因処理の際に敗北する。→ライブラリーアウト
- ライブラリーが空の状態でも、「カードを引く場合、代わりに…」という置換効果を適用できる。
- 空のライブラリーからカードを引こうとした場合、実際にはカードを引いていないので、「カードを引くたび」という誘発型能力は誘発しない。
ライブラリーのカードを手札に移動させることすべてが、「カードを引く」であるわけではない。「引く」として扱われるのは、ドロー・ステップ開始時のドロー、およびルール文章に「引く」と書いてある効果だけである。たとえば、闇の腹心/Dark Confidantなどの「手札に加える」効果は、「カードを引くたび」誘発する能力を誘発させない。
2005年2月のルール変更により、呪文を唱える手順の間にカードを引く場合、唱え終わるまで引いたカードは裏向きであることになった(CR:401.5)。これは、以下の記述も含め、能力の起動についても同様である。
- 手札にあることには変わりがないので、唱える手順の完了前にこのカードをコストとして捨てたりしてもかまわない。ただし、表側を見られないので、「赤のカードを捨てる」といった、特定の性質のカードを捨てるコストには充てられない。
- このルールは「解決中」や「唱え終わってからから解決時まで」ではなく「唱えている間」に関するルールなので勘違いしないように。
- 唱えている間にカードを引くという状況は、彩色の宝球/Chromatic Sphereを起動した場合などごく限られた場合にしか発生しない。
- 唱えている間であっても、(「手札に加える」などの)「引く」ではない効果で手札に置かれたカードは、裏向きにはならない。
色の役割
ドローは青の得意分野。純粋なドローから、おびただしい量のドローまで、種類が豊富。キャントリップ程度ならどの色でもできるが、複数枚のドローはほとんどが青に存在する(例:連絡/Tidings、発想の流れ/Flow of Ideas、精神の渦/Psychic Vortex)。
次点は緑で、その多くが何らかの形でクリーチャーと関連しており、また行動に誘発してカードを引くことができるものが多い(例:よりよい品物/Greater Good、自然の復活/Nature's Resurgence、原始的刻印/Primitive Etchings)。
その次が黒で、ドロー効率は青以上なもののライフなどのリソースと引き換えになる場合が多く、恒久的ドローで逆にデメリットになる場面もある。リスクは高いがリターンも大きい(例:ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena、夜の囁き/Night's Whisper)。
赤のドローは不確実な上に引く枚数も不安定。「混沌」の色であるため全プレイヤーを巻き込んでの手札総入れ替えなどは得意。
白のドローは数が少なく、特に複数枚一度に引けるカードはほとんど存在しない。
色に関係なく、呪文のオマケとしての1枚ドローならどの色でも持ち得る(→キャントリップ)。
強力なドローカードは禁止カードや制限カードに指定されることが多い。
参考