暗黒の儀式/Dark Ritual
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マジック黎明期から存在する最古期のサイクルカードで、最軽量にして最高のマナ加速の1つ。
青以外の色に比べ、やや遅くなりがちな黒の速さを支えてきた、当時の黒使いなら誰でも使用したことのあるカード。
1マナ使用して、生まれるマナは3マナ。 実際には2マナしか増えず一見手札の空きを潰しているように思えるが、序盤のうちに3マナのクリーチャーや呪文がプレイされる脅威は半端ではない。 特に、1ターン目にこのカードから惑乱の死霊/Hypnotic Specter(→A定食)やネクロポーテンス/Necropotenceが場に出てきた時は、赤単以外の相手(特に青使い)には絶望以外の何者でもないだろう。 スタンダード落ちしてもその脅威は止まることなく、主に様々な凶悪コンボのお供として猛威を振るった。
当時は基本セットや大型エキスパンションの常連であった。 しかし第6版で再録されなかったのを皮切りにインベイジョン・オデッセイの未収録、更にはエクステンデッドでの禁止などの経過をも含んだ結果、スタンダードを去ることになった。 そして現在では一時的なマナ加速が赤に移っており、完全に再録への道を絶たれたと言っても良いだろう。 現在、公式のフォーマットではエターナル環境でしか使えない。
長年親しまれただけあって、様々なイラストレーターにそのイラストが描かれている。 最終的にはメルカディアン・マスクスにおけるFoilまで登場しており、その点において対抗呪文/Counterspellと共に恵まれている。
多くのプレイヤーがこのカードを愛用し、同時に忌み嫌った。その名声はマジック史に永遠に残りつづけるだろう。
- これはマナ能力ではないので、コストの支払いを求められた時にプレイすることはできない。
そのため、そのような呪文や能力に対応してプレイする必要がある。
- 修正すると陰謀団の儀式/Cabal Ritual、または弱者選別/Culling the Weak。
またクリーチャー版も多く生まれている(代表はスペルシェイパーの沼の妖術使い/Bog Witch)。
そして、単なるエラッタだけではなく、エキスパンションによってそれぞれのカテゴリの表記で印刷されたカードがちゃんと存在する。長期に渡って再録され続けてきたカードならではの現象である。
- マナ・ソースであった時代はルール上「カウンター出来ない」カードだった。
これは、マナ・ソース(と、生け贄などの「コストの支払い」)は「何者にも阻害されない」ことになっていたため。 もちろん今はインスタントとなっているのでカウンター出来る。
- 普通は単にマナを出すだけのこのカードよりも、これに続いてプレイされた呪文の方をカウンターすればよかったためそれほど大きな問題ではなかった。
- 当時は骨の玉座/Throne of Boneやアーボーグのプーラージ/Purraj of Urborgなどの能力は、黒の呪文をかけるのに成功したときにのみプレイ可能であったが、マナ・ソースは打ち消されないため、確実にプレイすることができた。
- 2000/04/01より、エクステンデッドにおいて禁止。
サイクル
1マナで3つ分の何かする、マジックで最初にデザインされたサイクルの1つ。5ブーンカード/5 Boon Card(恩恵カード)とも言う。
初期のものであるため、それぞれのカードの力の差がとんでもない。 Ancestral Recall>暗黒の儀式=稲妻>巨大化>>治癒の軟膏 といった感じであり、Ancestral Recallと治癒の軟膏の力の差はすさまじい。 カードパワーに目をつぶるとどれも各色の特徴をよく表している。