ガチョウの母/The Goose Mother
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伝説のクリーチャー — 鳥(Bird) ハイドラ(Hydra)
飛行
ガチョウの母は、+1/+1カウンターX個が置かれた状態で戦場に出る。
ガチョウの母が戦場に出たとき、Xの、端数を切り上げた半分の数の食物(Food)トークンを生成する。
ガチョウの母が攻撃するたび、食物1つを生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、カード1枚を引く。
戦場に出たとき食物トークンを生成し、攻撃時に食物を消費してカードを引けるガチョウでハイドラ。
過去に猛威を振るった同じく緑青の飛行ハイドラであるハイドロイド混成体/Hydroid Krasisと比較してみると、まずメリットはマナ・コストにXを含むハイドラでは珍しく基本のパワー/タフネスが2/2もあること。X=0で唱えても2/2飛行で十分戦力になるし、食物が用意できればカードを引くことができる。そしてXが切り上げである点を見逃してはいけない。X=1でも3/3に食物1個のおまけ付きで十分なリターンである。もちろん大量のマナをつぎ込めば巨大生物に一生分の食物がついてくる。
無限マナを出すコンボに用いる場合、無限トークンと無限ライフを両立でき、ドロー数を制御できるという点については混成体よりも優秀。
対してデメリットは、まず唱えた時点でのアドバンテージはないため打ち消しに弱く、またカードを引くまでラグがあるため除去も苦手。ライフを得るためには別途マナを用意せねばならない…などマイルドに調整されている。トランプルがないのはビースト要素が足りないせいか。
伝説である点もやや扱いづらく、序盤にX=0で出してしまうと2枚目を出すタイミングが難しい。
総合して、ハイドロイド混成体に匹敵するアドバンテージの塊ともいえるクリーチャー。ややマイルドになったきらいもあるが基礎値の高さはあなどれず、序盤から終盤まできっちり働けるクリーチャーに仕上がっている。
その他
- 名前の由来はマザー・グース(Mother Goose)と思われる。イギリスで古くから口誦によって伝承されてきた童謡や歌謡の総称。
- ガチョウの母親がなぜハイドラ?と思うかもしれないが、イラストを見れば納得である。
- おとぎ話のフレイバー・テキストには『ガチョウの母』の名を冠す物語がいくつか存在する。"The Goose Mother and Other Tales"という原文通り、互いに関係性のない雑多な物語の集まりのようだ。