涙の川/River of Tears
提供:MTG Wiki
未来予知の2色土地サイクルの青黒。土地をプレイしたターンは黒マナ、そうでなければ青マナが出る。特にデメリットもないので、4枚積みしやすいなど総合的に見て使いやすい土地だと言える。アンタップインなのも嬉しい。
一見融通が利かないようだが、自分のターンには土地のプレイのタイミングを調節することで2色を使い分けられる。黒マナが欲しいのに手札に土地がないなど、必要な時に出したい方を出せないこともあるものの、見た目よりはずっと使いやすい土地である。
対戦相手のターンには基本的に青マナしか出ないことと、涙の川を出したターンは(自身がプレイされているため)黒マナが出ることには注意。青はカウンターやドローなどのインスタントを得意としており、黒は逆に手札破壊などのソーサリーを得意としているので、その点は色の役割と噛み合っており、重大な欠点にはなっていないとはいえ、黒のインスタントや青のウィニークリーチャーなどを序盤から使うのは難しくなるなど、弱点であることは無視できない。
青マナのほうが出しやすいので、青がメインで黒はタッチ程度に抑えたデッキのほうが使いやすい。具体的には、タッチ黒のパーミッションでの使用が理想的だろう。
カウンターと手札破壊に加え、青の瞬速持ちクリーチャーと苦花/Bitterblossomを擁する青黒フェアリーにはよく合っているカード。他にも時のらせんブロック構築からエクステンデッドまで、様々な青黒デッキで使われた。
- 条件は「土地をプレイしている場合」であり、「土地を戦場に出している場合」ではない。フェッチランドなどを用いて相手ターンに土地を出したとしても、黒マナを出すことはできない。
- 反射池/Reflecting Poolと併用する場合には注意が必要。反射池は置換効果を考慮に入れるため、その時点で涙の川が出せる色のマナしか出せない。
- サイクル中唯一、2つの色が同等として扱われていない。
- 八十岡翔太氏は、Next Level Doranのマナ基盤の一翼を担ったこのカードを「フェッチで持ってこられないUnderground Sea」と評している[1]。
- イラストは暗闇に浮かび上がる大河。雲と山脈の間から射す日の光が印象的である。
関連カード
サイクル
未来予知のタイムシフトの友好色土地サイクル。サイクルであるが、能力がいずれも異なる。
- 雨雲の迷路/Nimbus Maze
- 涙の川/River of Tears
- 偶像の石塚/Graven Cairns
- 燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows
- 地平線の梢/Horizon Canopy
ストーリー
涙の川/River of Tearsはアーコス/Arkhosの地勢を描いたもの(イラスト)。フレイバー・テキストによると、西の民の嘆きの涙がうねる川となって世界の頬にそそいだとされる。
- 未来予知のタイムシフトはマジックそのものの未来を表すという性格がある。このカードはメカニズムの新しさもさることながら、プレインチェイスでの忘却湖/Lethe Lakeの登場という未来も表していたと考えられる。