対抗色
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対抗色 (Enemy Color)
簡単に言えば、仲が悪い色。敵対色。 カードの裏面に各色の丸が5角形に並んでいるが、ここで隣り合っていない色が対抗色である。 「聖善」「秩序」の白の対抗色は、「邪悪」の黒と「混沌」の赤。 「思考」「技術」の青の対抗色は、「衝動」の赤と「自然」の緑。 「死滅」「邪悪」の黒の対抗色は、「生命」の緑と「聖善」の白。 「混沌」「衝動」の赤の対抗色は、「秩序」の白と「思考」の青。 「自然」「生命」の緑の対抗色は、「技術」の青と「死滅」の黒。
例外もあるが、クリーチャーがプロテクションを持つ場合、対抗色に対するものが圧倒的に多い。 対抗色だけを狙い撃ちにしたようなカードもいくつか存在する。色対策カード参照。
対抗色同士にはお互いを妨害するカードが多い。 対抗色でデッキを組む場合は、上手く組まないとお互いをサポートするどころか足を引っ張り合う形になるだろう。
また、対抗色のデッキはマナ基盤の面でも苦戦する傾向がある。 2色のマナを出す各種土地も、友好色のものは環境によらず常に存在するが、対抗色のものは利用できないこともある。 そういう時期は真鍮の都/City of Brass等の一部の5色地形で代用しつつ、基本土地で頑張るしかなかった。 また対抗色の2色土地がある時期でも、明確に「劣化」という位置づけになっていたことがあった。例えばテンペストで登場した対抗色のペインランドは、単純に従来のペインランドにタップインを付け足した形のものであった。
しかしアポカリプスで対抗色がテーマになると、この「対抗色は相性が悪い」と言う概念が覆され、友好色と同格の能力を持つ対抗色のペインランド、露骨に強力なマルチカラー、対抗色同士でサポートしあう能力を持つカードなどが一斉に登場した。
- アポカリプス以前にも、トーナメントレベルで活躍した対抗色のデッキもある。 ⇒カウンターバーン
また、コンボデッキならコンボパーツの色によってデッキの色が8割方決まるため、対抗色で組まれることも多い。
オデッセイ以降、対抗色の組み合わせのカードは、白黒の境を歩む者/Edgewalker、黒緑の一なる否命/Iname as Oneぐらいしか登場しなかったので、アポカリプスが異端児だったということで、アポカリプスのスタンダード落ちと共に再び「対抗色は相性が悪い」世界に戻ったかに見えたが…… しばらくして今度はなんと基本セットで、アポカリプスの対抗色ペインランドが再録されるという事態が発生。これを再録するということは、暗に友好色と対抗色は同格と位置づけるということであり、ラヴニカ・ブロックに至ってはそもそも対抗色・友好色と言う概念自体が無いに等しい。
色対策カードこそ残っているものの、もはや相性の悪い組み合わせという概念は過去の遺物という事なのだろうか。
主な対抗色デッキ
白黒→クレリック 青赤→カウンターバーン 黒緑→ビートダウン 赤白→アストログライド 緑青→マッドネス