苗木の移牧/Saproling Migration
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ソーサリー
キッカー(4)(あなたはこの呪文を唱えるに際し、追加で(4)を支払ってもよい。)
緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを2体生成する。この呪文がキッカーされていたなら、代わりに、そのトークンを4体生成する。
2マナで苗木クリーチャー・トークンを2体生成し、キッカーすると4体ものトークンを生成するソーサリー。
意外にも、単純に2マナで2体のトークンを生成する効果のソーサリーは、白や赤にこそあれど緑では初。キッカーすればマナレシオこそ低下するものの、マナフラッドした際に1枚で4体分ものボード・アドバンテージを得ることが出来るため後半でも腐らない。更には出てくるトークンがドミナリアにおいて部族シナジーが得られる苗木であることも追い風。
リミテッドでは単純に盤面を支える低マナ域として有用であり、キッカーすれば回避能力のないファッティを長時間足止めできる。もちろん苗木関連のシナジーがあれば更に評価は上がるだろう。生け贄を要求する雑食のサリッド/Thallid Omnivoreや血の儀式司、ウィスパー/Whisper, Blood Liturgistとも相性がよく、黒緑デッキを組むなら積極的にピックしたい。
構築においても貴重な2マナのトークン生成カードであり、水準を十分に満たす性能。ラヴニカのギルド参入後のスタンダードでは、トークンを主力とするセレズニア・トークンの2マナ域を埋める定番カードとして採用されている。
モダンではクリーチャー比率を増やさず積めるエルドラージ変身のサブプランとして候補に上がり、公式コラムとしてもこれについて取り上げられている[1]。
開発秘話
原案ではキッカーを持たず、カード名は「Best Buds」であった。生成される苗木2体が「最良の植物の芽(Best Buds)」であり「最高の相棒(Best Buds)」であると両方の意味にとれることから、開発陣には受けが良かった。しかし、一貫したファンタジー概念を伝えることに失敗しているとして、この魅力的な名称は惜しまれながらも変更されることになった。[2][3]
脚注
- ↑ 青緑変身(モダン) 岩SHOWの「デイリー・デッキ」(Daily MTG 2018.5.15)
- ↑ The M-Files: Dominaria Edition – Red, Gold, and Artifacts(Play Design 2018年5月11日 Dan Musser著)
- ↑ 和訳版のMファイル『ドミナリア』編・赤緑・多色・アーティファクトではこの経緯が完全に説明不足である。