閃光/Flash
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インスタント
あなたは、あなたの手札にあるクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。そうした場合、あなたがそのマナ・コストを最大(2)まで減らして支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
クリーチャーを場に出す呪文。結果的には、カード1枚余分に消費し、コストの不特定マナ1点が(青)になるかわりに、手札のクリーチャー1体をインスタント・タイミングで場に出す。
カード・アドバンテージを失っており結果的に色拘束も増えるが、コンバット・トリックを狙える。カジュアルプレイではおもしろいかもしれないが、わざわざそのためだけにデッキに投入するほどのものではない。
しかし、場に残すかどうかはともかく、インスタント・タイミングで2マナで場にクリーチャーを出すことができるのはコンボに利用できる。特にcipやPIG能力を持ったクリーチャーとのコンボは優秀。これを利用したルフ鳥の卵/Rukh Eggとのコンボがしばしば当時のType1(現在のヴィンテージ)で見受けられた。
アカデミーの学長/Academy Rectorやパンデモノートなどとのコンボがあまりに強力だったためか、ウルザズ・デスティニー発売直後にエラッタが出されて「マナを払わないと場に出ずに直接墓地に置かれる」というテキストになり、その黄金期も一時終焉を迎えていた。しかし、時間を経て2007年4月のOracle変更で元に戻ったため、現在では再びコンボに使えるようになっている。このエラッタが出るや、レガシーにおいてハルクフラッシュという高速コンボデッキが登場。直後に開催されたグランプリコロンバス07を席巻した。これを受けて2007年6月20日よりレガシーで禁止カード、2007年9月26日よりクラシックで制限カードとなる。文字通り閃光の様な一瞬の活躍に終わってしまったのは皮肉であるが、弱体化したままよりは良かったといえるかもしれない。なお、ヴィンテージでは制限されておらず、活躍を続けている。
- 変更が元に戻された最大の要因は、「手札から場に出す」カード(例えば、エルフの笛吹き/Elvish Piper)が同時期にすべて「場に出してもよい」に変更されたことにある。この変更を閃光に適用すると問題があるため、それを回避するためにテキストを元に戻したのだった(参考,英語)。
- パワー・レベル・エラッタに関する方針や、テキストを元に戻すことによるゲームへの影響を過小評価していたことも一因。
- 効果自体は自ターンにマナを使いたくないパーミッションと相性がいいのだが、フィニッシャーを出す際の隙を減らすためだけにしか使えず、しかもカード・アドバンテージを失うようなカードは採用しづらい。
- コンボの側面を除いてほぼ同様の機能を持つのが白の斥候の警告/Scout's Warning。クリーチャーではなく、ソーサリーをインスタント・タイミングで使用できるようにしたのが急かし/Quicken。ただし、これらはマナ・コストの軽減ではなくカードが引ける(キャントリップ)。
- 時のらせんにおいて「インスタント・タイミングでプレイできる」能力を指すキーワード能力としてこの名前が採用された。→瞬速(Time (Spiral) Is On My Side参照)
参考
- ハルクフラッシュ
- 0ターンキル
- Time (Spiral) Is On My Side(Wizards社;英語)
- カード個別評価:ミラージュ - レア
- カード個別評価:第6版 - レア