Fastbond
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エンチャント
あなたはあなたのターンの間に、土地を望む枚数だけプレイしてもよい。
あなたが土地をプレイするたび、それがこのターンにあなたがプレイした最初の土地でない場合、Fastbondはあなたに1点のダメージを与える。
土地は1ターンに1枚までというルールを露骨に破るカード。2枚目以降については1点のダメージが与えられるが、1ターンに何回でも土地をプレイできるようになる。
黎明期にはマナ・アドバンテージが過小評価されライフ・アドバンテージが過大評価される傾向にあったため、あまり注目されなかった。その危険性が認識されたのは、嵐の大釜/Storm Cauldronとのコンボデッキ・ストームドレインが登場して以降のこと。この無限マナコンボが世界選手権96において猛威を振るったことから、1996年10月1日よりタイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、タイプ1.5で禁止カードに指定される。
後のカードでは噴出/Gushやバウンスランドのような土地を手札に戻すカードとのシナジーも強力で、GATなどで使用された。あるいは世界のるつぼ/Crucible of Worlds+フェッチランド、壌土からの生命/Life from the Loam+サイクリングランド+フェッチランド等と組み合わせれば、先攻1ターン目にライブラリーの土地を出し尽くすことも夢ではない。このように問題だらけのカードであり、2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定され、統率者戦でもフォーマット開始時から禁止カードに指定されている。
土地のプレイ回数を増やすカードは後世にも登場しているが、1ターン1枚追加のみに制限された踏査/Explorationや、重いデメリットが付いたマナ結合/Manabondなど、いずれもFastbondの反省を踏まえた調整が行われている。
- 2番目の能力の誘発条件は「あなたがそのターンの最初の土地以外の土地をプレイするたび(Whenever you play a land other than the first land of the turn)」であったが、「the first land」の「the」が何を示すのか不明解であった(例えば、双頭巨人戦の際にチームメイトとの問題が生じる)。その問題を解決するため、2009年4月24日のオラクル更新で現在のルール文章に改められ、自分の土地のプレイのみを数えることが明確化された。
- どのような方法で土地をプレイしても、ダメージを受けることに注意。誘発条件はFastbond自身の効果で土地をプレイしたかは関知しない。
- プレイする以外の手段で土地が直接戦場に出た場合は、能力は誘発しない。
- Vintage Mastersに新規イラストで収録された(参考)。