冬の宝珠/Winter Orb
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強力なマナ拘束アーティファクト。マナロックの凶悪さはハルマゲドン/Armageddonでもよく知られたところ。特にこのカードは無色であるため、白以外のデッキで重宝された。
これ単体だと土地1枚がアンタップされてしまうが、その1枚を封じる手があれば完全なロックとなる。これによりプリズンなどさまざまなロックデッキのキーカードとして活躍した。氷の干渉器/Icy Manipulatorや対立/Oppositionなどと言ったタッパーは、ロック手段になるのと同時に、対戦相手の終了ステップに冬の宝珠を「オフ」にするためにも利用でき、非常に相性がよい。
また、1枚はアンタップできること、土地以外のマナ・アーティファクトやマナ・クリーチャーは影響を受けないことから、1マナあれば十分回るような超軽量ビートダウンデッキや土地以外のマナ基盤を利用するデッキならば相対的に影響は小さい。これを最大限に活用した好例がセニョールストンピィで、クウィリーオン・レインジャー/Quirion RangerでFyndhorn Elvesなどをアンタップしつつ土地を出し直す動きで大きなマナ・アドバンテージを生みだした。
オラクルの変遷
最初期のルール文章には「タップ状態である限り」という制限がなかったが、そもそもアーティファクトの固有ルールとして、「常在型能力を持つアーティファクトはタップ状態だとその能力を失う」と定められていた。そのルールが変更された後もこのカードは長らくエラッタによってアンタップ状態でないと能力が働かないテキストになっていた。そのため、これを相手のターンの終了ステップにタップして自分は能力の影響を免れる、というプレイングが可能だった。
2011年5月のオラクル変更によって、最後に印刷された第5版のテキストに合わせる形で、タップ状態でも能力が有効となったので、上記のプレイングは不可能になった。
2016年6月のエターナルマスターズ発売時に、「冬の宝珠がアンタップ状態であるかぎり」の記載が復活したため、再び上記のプレイングが可能となった。
関連カード
- 静態の宝珠/Static Orb - アーティファクト。パーマネント・タイプを問わず1ターンに2枚だけアンタップ。
- 水位の上昇/Rising Waters - 青のエンチャント。土地をアップキープに1枚だけアンタップ。
- 塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker - 白のクリーチャー。土地をアップキープに1枚だけアンタップ。
- 忌みの像/Imi Statue - アーティファクト。土地ではなくアーティファクトのアンタップを制限。
- 煙幕/Smoke - 赤のエンチャント。土地ではなくクリーチャーのアンタップを制限。