タジーム/Tazeem

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2016年2月10日 (水) 12:07時点におけるブラー (トーク | 投稿記録)による版
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タジーム/Tazeemは、ゼンディカー/Zendikarの大陸の1つ。

目次

概要

不安定で、藪と苔に覆われた方解石の平原に囲われたタジームは、reef-rockの森、深い内海、大陸を割る白く泡立った大河の危険な組み合わせである。幾つかの古代の遺跡はその姿を晒して、タジームの居住者達に利用されている。それ以外は隠されて手付かずのままで、勇猛な冒険者によって発見されるのを神秘に覆われたアーティファクトや魔力と共に待っている。

戦乱のゼンディカー・ブロックでは主な舞台となった。

地理

空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin

巨大な面晶体/Hedronの群が、大陸の大部分の空を塞いでいる。粗石は日光を覆い隠し、自然なパターンで雨が降るのを防いでいる。光が石の隙間を通って地面に絶えず変容する模様を写し、物体は拡散した光によって複数の影をしばしば持つ。巨石はタジームの際を越えていくのを防ぐ不可視の力によって結び付けられ、恒常的な動きで永久に天空を廻り転がり続けている。

タジームはマーフォークの祖先の故郷と考えられており、彼らはこれらの粗石はかつて風の領域の統治者たる天使の聖人エム/Emの壮麗な宮殿であったと信じている。宮殿が破壊的な激動によって破壊されたとき、宮殿を守っていた魔法は完全に打ち消されたわけでなく、砕けた遺物は天空に残ったと。

ハリマー内海/Halimar, the Inland Sea

ハリマーは自然海ではない。三方は岩崖で囲まれ、残る一方は古代の海門/Sea Gateによって閉じられている。誰も海門がいつ建設されたかについて知らないが、鮮やかな色の魚、牙の生えたアザラシ、そして巨大なリバイアサンなど多様な種が棲むハリマーは古い海だと信じられている。ハリマーは一部で500フィート(約150m)の深みが存在する。ハリマーが穏やかであるとき、水は紺碧にきらめく。しかし乱動/Roilが水の上を通るとき、白く泡立った波と危険な渦がそこにある。その荒れる海と過多の肉食性の海のクリーチャーの脅威にもかかわらず、海門からウマーラ河峡谷/Umara River Gorgeの入り口への最も安全な道として見込まれている。そして相当な交易と流通がハリマーを通っている。

海門/Sea Gate

ハリマーの一方を遮る堤防は500フィート(約150m)以上あり、さらに白い円塔(現在灯台として使われている)がさらに350フィート(約106m)空にそびえている(イラスト)。堤防と灯台を合わせて海門/Sea Gateと呼ばれており、タジーム最大の宿営地として知られている。都市は鍛冶屋、桶屋、肉屋、その他のための中央館と、周囲の交易所で成り立っている。堤防の上の平坦なスペースはおよそ20エーカー(約81000平方メートル)で、寸分の隙もなく住居と商店が立ち並んでいる。ドレイクや他の空の捕食者の襲撃があるため、建物と建物の間のほんの小さな路地さえ屋根で覆われている。

海門の東側には、タジームの叡智が集結する灯台/The Lighthouseが存在する。灯台は20階建てで、マーフォークの探検家と歴史家の集結地である。壁一面に地図、呪文、考古学的な発見、動植物の分類、乱動についての理論的な議論が詰まった皮の巻物が蒐集されている。

戦乱のゼンディカーではエルドラージ/Eldraziによって占拠されていたが、ギデオン・ジュラ/Gideon Jura率いるゼンディカー軍によって開放され、ウラモグ/Ulamogを迎え撃つ拠点となった。しかし覚醒したコジレック/Kozilekによって海門は破壊されてしまう

空岩/Sky Rock

海門からやや離れたところにある、宙に浮かぶ巨大な面晶体。海門がエルドラージに占拠されている間、ゼンディカー軍の避難所となっていた。

巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood

タジームの内地は、絶えず拡大するreef-rockの森に占められている。この不安定な岩の形態は珊瑚礁に似ている。この岩は生きているわけではないが魔法的な特性を吹き込まれて、絶えず膨張し成長していく。色はパールイエロー、緑、そして青で、多孔性で凸凹している。reef-rockは分岐するプレート、トゲトゲした石柱、逆立った縁、そして深いクレバスと太陽が差し込む井戸が空く層別化した大地を形作る。これらは100フィート(約30m)まで成長することができて、周囲のreefと併合し積層化した平原を数百マイルも広くそして高く広げていく。

巨大な木と他の植物はこのreef-rockの上で成長していく。ほんの少しでも光と水さえあれば、表面の平原で、石柱の周囲で、太陽が差し込む穴の奥で成長する。植物は根の覆いを広げ、岩を下生えの中に飲み込んでいく。森は下敷きにしている岩の形を写し奇妙な形状と輪郭を形作る。直射日光が不足している森の中では、日光がふいにたどり着いた瞬間に植物は爆発的植生を起こす。エムの祝福と呼ばれる爆発的な成長は美しさと危険を併せ持つ。動物や探検家はこの成長に巻き込まれ、窒息死することもある。

Pit cave

Pit caveは、タジーム中に存在する湿地上の地下洞穴に至る深い垂直の縦穴である。鳥はこれらの洞穴の壁で彼らの巣を作る。そして、一部のエルフ達は壁の中へ深い割れ目を掘り乱動から身を守る避難場所としている。いくつかのPit caveは底に新鮮な水の貯水池を持ち、これらは滑車機構を設置され大地に水を供給する井戸となる。他のpit caveは息の詰まるような霧で満たされ、それらは穴の外へ漏れ出し縦穴の入り口へ近づこうとする冒険者達を毒殺する。最も危険なPita caveは、一見無害に見えるが沸騰した水を噴出す間欠泉である。

ウマーラ河峡谷/Umara River Gorge

ハリマー海から大陸の北端まで、ウマーラ河は深い谷間の中を貫き、多くの滝を通して800フィート(約243m)以上の高さを下っていく。大部分に渡って船を漕ぐには余りにも危険な流れの速い急流である。100もの支流がウマーラから枝分かれし、オラン=リーフの中をうねっていく。これらの小さな川はウマーラ河よりは激しさの少ないものである。

峡谷は風洞の類の働きをし、マーフォークは彼らが谷間を下るために使うことができるグライダーを作った。これらのグライダーはあまり実用的ではないが、一部のマーフォークは船と陸路よりこれらを好んで使う。ウマーラ河峡谷はタジームのどこよりも乱動の影響が少なく、それによって他の場所よりも多くの宿営地や連水陸路が存在する。

マゴーシ滝/Magosi Waterfallと連水陸路/Portage

マゴーシは、高さほぼ300フィート(約91m)のウマーラ河の最大の滝である。この滝を船舶の類を使って生きて越えられた者は誰もいない。滝の上の近くの連水陸路は、様々な種族の旅人の一般的な休憩点になっている。そこには常に商人や他の探検者達が連水陸路にキャンプを張っている。大陸の内地において、ここはpathway stone、必需品、そしてマーフォークの魔法の巻物を取引するために最適の場所である。峡谷を下って旅する誰もが、マゴーシ連水陸路を通過する必要があるが、ここで夜を過ごすことは危険である。人は決まって夜に行方をくらまし、滝の裏に潜む、強大な触手のある生きものの噂が存在している。

珊瑚兜/Coralhelm

エルドラージの襲撃によりハリマー海のマーフォークの都市が壊滅した後に作られた隠れ家。ウマーラ河峡谷の入り口付近に存在し、巨大な巻貝を網で複雑に吊り渡して住居として使っている(イラスト)。指導者はノヤン・ダール/Noyan Dar

文化

Pathway Stone

巨大な面晶体はルーンによって覆われて、それらが空から落下し欠片に砕け散った後もその魔法的特性を維持し続ける。pathway stoneはタジームの何処にいても面晶体原の中心を指し示し、天然磁石と同じ価値がある。面晶体原の行き交い方を心得ている者は、pathway stoneを旅先案内に使うことができる。

これらpathway stoneには強い需要があり、それらは小さなヤシの実のサイズの塊で通常売られている。それらはcutter-traderによって面晶体から苦心して削り取られる。cutter-traderはタジームにおいて最も危険な職業の1つである。落下、面晶体の衝突に巻き込まれる、あるいは他の謎に包まれた現象によって彼らは命を落とす。cutter-traderの多くはタジームの表面を落石を求めて彷徨うマーフォークだが、しかし彼らは時に偉大な大胆不敵さと専門知識を用いてエムの領域を探索し、まだ空を漂う巨石の欠片を回収する。

関連ページ

参考

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