ガラク/Garruk

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2014年9月6日 (土) 10:40時点におけるさまようひつじ (トーク | 投稿記録)による版
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ガラク/Garrukゼンディカーイニストラード・ブロック基本セット2015のキャラクター。カードとしてはローウィン野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerが初出。

目次

解説

次元/Planeを渡り、より強大かつ凶悪な獲物を追い求める狩人。人間男性のプレインズウォーカー/Planeswalkerコンピューターゲームデュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013」によると年齢は36歳、身長249cm、体重216kg。イラスト

彼が多元宇宙/Multiverseのどの次元に生まれ、どの次元に住んでいるのかは知られていない。野生の狩人である彼にとっては、獲物を追い続けることこそが人生のすべてであり、故郷も住処も必要ではないのかもしれない。

「野性語り/Wildspeaker」という名の由来もまた語られていないが、彼自身が己の名を告げる際はこの呼び名を好んで使っている。ローウィンに収録されたプレインズウォーカー・カードはすべて正式名称(フルネーム)で統一されている(参考、最下段)ことを踏まえると、もしかすると「ガラク・ワイルドスピーカー」が彼の本名なのかもしれない。

  • 公式サイトのコラム『Liliana's Mission』では「Muscle-headed nature-mage」と紹介し「脳筋の自然魔道士」と訳された。

召喚術

ガラクは召喚術の達人であり、その呪文は野生のたちを召喚し、強化する。今まで倒した獲物たちと合体/Connectすることによって彼の力は高まり、まさに千の怪物と化す。

ゼンディカー/Zendikarでの狩猟

ガラクはかつてゼンディカー/Zendikarに赴いて、変わり樹/The Turntimberのワームを狩猟した経験がある。[1]そのため、異次元間組織が総力を挙げて解読しようと情報を集めてもどこの地図であるかも判らなかった巻物を、一目見ただけでゼンディカーの地図である事を見抜いた。

経歴

The Wild Son(1)

ガラクは知られていない次元で、特務魔道士/Task Mageであった父のラクラン(Raklan)と共に農場で暮らしていた。彼が10歳の時に父から初めての魔法を教わった。その後、その地の支配者フェルダス卿(Lord Faldus)の執行官(Sheriff)の一隊が訪れ、卿の軍隊にガラクを徴兵しようとした。父はガラクに離れていても会話が出来るアーティファクトを手渡し、彼を森の奥へ逃げるように言う。

逃走中に超大なベイロス/Enormous Balothと遭遇して転んでしまい追手の兵士に見つかってしまうが、彼らがベイロスに襲われている間にガラクは逃げ延びた。アーティファクトを通じて父の最期の言葉を聞いたガラクは、その教えに従って、彼の魔法によってその場にいたベイロス親子を従える。

「自然はお前の友だ。森とそれが与えてくれるものを信じるのだ。だが、ガラク、最も大切なことを心せよ……人は誰しも嘘をつくことが出来る。偽りを予期するのだ。息子よ、お前を愛している。」

父の死から7年が経ち、森の中で逞しい青年に成長したガラクはベイロスたちを率いてかつて彼の家であった農場へと向かう。父を殺した執行官への復讐のために。しかし、執行官は彼の父がまだ生きていると告げる。彼は父の教えを思い出し、不審に思いながらも地下牢へついていく。そこには胸に剣が刺さったままの父の亡骸があった。執行官はガラクを地下牢内へ突き飛ばし、召喚したクリーチャーたちは助けに来られまいと嘲笑う。しかし、ガラクはそこに尊大なワーム/Arrogant Wurmを召喚し、復讐を果たして去っていった。その戦利品として、父の形見であるアーティファクトと執行官の兜を手にして。

ハンターとヴェール/The Hunter and the Veil

シャンダラー/Shandalar次元で、ガラクはウルソス/Ursothという凶暴なクリーチャーを狩り、自らの力の一部として「合体」する。

その後ガラクが召喚したクリーチャーの一匹が偶然居合わせたリリアナ・ヴェス/Liliana Vessによって殺されてしまい、憤慨した彼は彼女を古代の霊廟にて急襲する。しかし、鎖のヴェール/The Chain Veilと呼ばれる古代の強力な魔法遺物を手に入れた彼女によって一蹴され、呪いを享けることとなる。

ヴェールの呪い/The Veil's Curse

呪いによって自身のみならず、召喚したクリーチャーですら腐敗してしまうようになったガラク。リリアナの居場所の情報を知るであろう人物に会うために、二度とは戻らぬと誓った場所であるラヴニカ/Ravnicaへとプレインズウォークする。

ガラクは、かつてリリアナと愛し合った男であるジェイス・ベレレン/Jace Belerenが支配する無限連合/Infinite Consortiumラヴニカ支部へ強引に押し入る。

呪いによって正気を失っているガラクは、それを見て取ったジェイスの言葉にも耳を貸さずに力づくで脅迫するものの、途中で我に帰って謝罪する。ジェイスに癒し手のイマーラ/Emmaraの元へ行くことを薦められ、その後にリリアナのところへ案内すると提案される。しかしガラクは肉体の病ではないと断り、リリアナの居る次元の名前を教えるように要求する。タヴェリア/Taveliaと告げられたガラクは、ジェイスが研究していた巻物はゼンディカーへの地図であることと、その危険への警告を残して去っていく。

The Wild Son(2)

恐らくはタヴェリアと推測される次元。その世界の将軍を手土産に、目隠しをしたゴルゴンとリリアナの居場所について交渉するも、彼女は知らないと答えた。彼女に名前を聞かれたガラクは「ジェイス・ベレレン」と答える。危うくゴルゴンの「コレクション」にされそうになったガラクだが、その視線を避けることができた。

ガラクはその場を去るが、ゴルゴンたちの前に置いていった将軍の首から提げた父の形見のアーティファクトを通じて彼女と下僕たちの会話を盗み聞きする。リリアナが彼女を滅ぼそうとしていることや、コソフェッド/Kothophedに関する情報を得たガラクは、リリアナを追うためにプレインズウォークする。

イニストラード・ブロック

己を呪った屍術師を追ってイニストラード/Innistradを訪れたガラクは、ついにケッシグ/Kessigにてリリアナを捕捉する。戦いは当初、リリアナが鎖のヴェールを使うことを躊躇していた為にガラクが優勢となるものの、呪いによって彼の力は対抗色であるの魔法に乗っ取られて衰弱していた。追い詰められたリリアナはその隙にグールを呼び寄せ、弱ったガラクをその中に置き去りにして逃げ去った。

獣/Beast

グールをなんとか始末したものの、ガラクは精神的にも肉体的にも限界だった。正気を失って彷徨い、後は死を待つばかりかと思われたガラクだったが、ガツタフ/Gatstafの地で思わぬ出来事が起こる。獄庫/Helvaultから解放されたアヴァシン/Avacynによる狼男をウルフィー/Wolfirへと生まれ変わらせる呪い黙らせ/Cursemuteの強力な魔法の波が押し寄せ、彼の呪いをも一瞬ではあるが鎮めて正気を取り戻させたのだった。

ガラクはこの次元に呪いを解くことの出来る存在があり、リリアナに関わらずに解決できる方法があるかもしれないと考えた。同時に、今ならばまだリリアナの痕跡を追えるとも考えた。分かれ道に立たされた彼は――魔法の波が押し寄せた方角へと背を向け、歩き出した。

熟練の戦術家、オドリック/Odric, Master Tactician

リリアナを追跡する道中、トルバク/Torbachの町の外れにてアヴァシン教会/The Church of Avacynの聖戦士オドリック/Odric狼男と勘違いされて捕らえられる。呪いで衰弱しきったガラクは危うく殺されそうになるもオドリックの副官グレーテ/Greteのとりなしによって、スレイベン/Thrabenのアヴァシンの元へと護送されることとなる。

ゴルゴンとギルドパクト/The Gorgon and the Guildpact

ラヴニカへの回帰ブロックの後日談にしてデュエルデッキジェイスvsヴラスカの物語「The Gorgon and the Guildpact/ゴルゴンとギルドパクト」において、ヴラスカ/Vraskaはジェイスに対して彼の親友であったカリスト/Kallistや研究仲間のカヴィン/Kavinと並べてガラクについて言及し、ジェイスのために非業の死を遂げた彼らと同じくその運命の破滅を暗示した。ジェイスはすぐさま行動を開始した。

狩人は憐れむなかれ/The Hunter Cannot Pity、マジック2015―デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ

呪いは進行し、ついにガラクは完全に正気を失った。狩りの衝動に突き動かされるまま、多元宇宙の各所で「プレインズウォーカー狩り」を繰り返す怪物と化す。鎖のヴェールは破壊のためではなく、破壊者を創り出すためのアーティファクトだったのだ。アヴァシン/Avacynはガラクを捕獲すべく、プレインズウォーカーとして覚醒した審問官のヴロノス/Vronosを派遣するもガラクは彼をあっさりと斃した。次元そのものを標的とする最悪の狩人が誕生するのは時間の問題だった。ガラクを止めるべく、ジェイス・ベレレンと彼に協力する新米プレインズウォーカーは次元を超えた戦いに挑む。

激しく長い戦いの末、新米プレインズウォーカーは世界薙ぎ/Worldslayerと化したガラクを打ち負かす。さらにはオブ・ニクシリス/Ob Nixilisの肉体から摘出された面晶体/Hedronによりヴェールの呪いを押し留めた。ガラクはヴェールの呪いから完全に開放されたわけではなかったが、多元宇宙はガラクとヴェールの脅威から開放されたのだった。

怪物/Monster

ガラクは決して戻らないであろうと考えていたシャンダラーの地を再び訪れ、狩りを再開していた。ガラクを掌握する呪いは完全に解けてはいないものの、それは確実に衰えていた。彼は自由を取り戻していた。もはや無差別にプレインズウォーカーを狩ることはなかったが、狩らなければならない獲物を追っていた。

獲物を待つガラクの前にジェイス・ベレレンが姿を現す。彼はガラクがプレインズウォーカー狩りを行わないことを確実なものとしなければならなかった。ジェイスは治療のため一緒にラヴニカへと来るように説得をするが、ガラクはそれを断った。ガラクを傷つけまいと説得を続けるジェイスだったが、戦闘は避けられなかった。ガラクはジェイスの幻影をことごとく破壊し、さらには不可視のジェイスを易々と補足し首を締め上げる。殺人狂のまま放っておくことはできないと再三説得を行うジェイスに対し、ガラクは言う。「俺の心を読め、ベレレン」――ガラクの精神は澄み渡っていた。ジェイスは納得し、そして負けを認め、ガラクの追跡はこれで終わりにすると答えた。気が変わったらいつでもラヴニカを訪れるようにと言葉を残し、ジェイスはラヴニカへと去っていった。

ジェイスと別れ休息を取るガラクの前に、もう一人別のプレインズウォーカーが現れる。ヴロノスの協力者である彼もまた、ガラクを捕獲するのが目的だった。一緒にイニストラードへと来るようにと脅されたが、ガラクの返答はジェイスへのそれと同じだった。ガラクは獲物ですらないプレインズウォーカーを殺す必要はもうなかったが、力の無い者が怪物を脅かした時点でその死は決まっていた。ガラクは斧を振り下ろし、次の目的地へと向かった。

登場

登場カード

デュエルデッキ

カード名に登場

基本セット2011
ガラクの群れ率い/Garruk's Packleaderガラクの仲間/Garruk's Companion
基本セット2012
ガラクの大軍/Garruk's Horde、ガラクの仲間/Garruk's Companion
基本セット2012 発売記念パーティプロモ
ガラクの大軍/Garruk's Horde
基本セット2013
ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader
基本セット2014
ガラクの大軍/Garruk's Horde
基本セット2015
ガラクの目覚め/In Garruk's Wake、ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader

フレイバー・テキストに登場

基本セット2010
霧の豹/Mist Leopard
ガラクvsリリアナ
調和/Harmonize
基本セット2011
ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader、帰化/Naturalize
基本セット2012
大蜘蛛/Giant Spider狩人の眼識/Hunter's Insight移し変え/Redirect
イニストラード
茨潰し/Bramblecrush
闇の隆盛
押し潰す蔦/Crushing Vines
アヴァシンの帰還
獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity野生の抵抗/Wild Defiance
基本セット2013
ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader、帰化/Naturalize、捕食者の暴力/Predatory Rampage原初の狩猟獣/Primal Huntbeast、移し変え/Redirect、森林群れの狼/Timberpack Wolf
基本セット2014
茨群れの頭目/Briarpack Alpha、帰化/Naturalize、レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile
統率者2013
捕食の呪い/Curse of Predation
基本セット2015
ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader、帰化/Naturalize、レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile

イラストに登場

ガラクvsリリアナ
調和/Harmonize
基本セット2012
ガラクの大軍/Garruk's Horde
アヴァシンの帰還
残虐の勝利/Triumph of Cruelty、獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity、野生の抵抗/Wild Defiance
基本セット2013
ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader
基本セット2015
ガラクの目覚め/In Garruk's Wake、ガラクの群れ率い/Garruk's Packleader

登場作品・登場記事

脚注

  1. ヴェールの呪い/The Veil's Curse 第一部

参考

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