地割れ潜み/Chasm Skulker
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クリーチャー — イカ(Squid) ホラー(Horror)
あなたがカードを1枚引くたび、地割れ潜みの上に+1/+1カウンターを1個置く。
地割れ潜みが死亡したとき、島渡りを持つ青の1/1のイカ(Squid)・クリーチャー・トークンをX体生成する。Xは、地割れ潜みの上に置かれている+1/+1カウンターの総数である。(それらは防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
カードを引くたびに巨大化するクリーチャー。死亡誘発能力によって、+1/+1カウンターの数だけのイカ・クリーチャー・トークンをばらまく。
初期マナレシオこそ小さいが、1枚でも引けば3マナ2/2と並のサイズになった上でトークンが保証され、それ以降もどんどん強力になっていく。ただし普通のドローによるサイズ・アップだけでは除去耐性に決定力がないことや回避能力を持たないことなどが相まって、爆発力に欠ける印象がある。ルーターでもよいので、ドロー・カードを併用するなどの工夫があったほうがこのクリーチャーの能力を活かしやすいだろう。
単体では能力を持たないも同然なので状況によってはトークンに変換してしまった方がよい場面もある。追放除去などへの対策という意味でも、生け贄に捧げる手段があると心強い。爆発力という点では投げ飛ばし/Fling、生命の遺産/Life's Legacyのようなパワーを参照するタイプのものが良いだろう。後者はソーサリーだし得られるものがドローなので矛盾しているように見えるが、2体以上並んでいる場合など適切なタイミングを見計らって唱えると2マナとは思えない凄まじい効果を発揮してくれるだろう。追加コストなのでほぼ確実に生贄に捧げることが出来ている(=死亡時の能力誘発)のも嬉しい。
オーラという欠点はあるもののタッサの試練/Ordeal of Thassaとは、なかなか相性がいい。+1/+1カウンターによる強化とドローによる強化の両面で貢献してくれる。
- レアリティの差とはいえ、知識鱗のコアトル/Lorescale Coatlと比べてかなり強化された印象。
- タイプ行にイカと印刷されたカードはこれが初。イカの項も参照。
開発秘話
外部のゲーム・デザイナーを招いて作成された、「外部デザイナー・カード」の1枚。担当したのは、Borderlandsのクリエイティブ・ディレクターを務めたGearbox SoftwareのMike Neumann(参考/翻訳)。
Mikeがイメージしたビジュアルは、イカから出来た、クトゥルフの悪夢である巨大なる邪悪であった。メカニズムは、マナを支払うことで+1/+1カウンターを置き、死亡したら1/1の群れになるというものだった。
Mikeが提案したメカニズムは、マジックにおいては緑に相応しいカードだった。しかしMikeは青にすることを強く望んだため、青らしいサイズの大きくなり方を探した結果、現在の形になった。クリーチャー・タイプも、要求通りイカ・ホラーになっている。