歩く火力
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歩く火力(Burn on Legs)は、ボール・ライトニング/Ball Lightning、またはその亜種の俗称。クリーチャーでありながらも、あたかも火力のように1回限りのダメージを与えることに由来する。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
トランプル(攻撃しているこのクリーチャーは余剰の戦闘ダメージを、それが攻撃しているプレイヤーかプレインズウォーカーに与えることができる。)
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
終了ステップの開始時に、ボール・ライトニングを生け贄に捧げる。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 海蛇(Serpent)
トランプル、速攻
稲妻の大蛇はその上にX個の+1/+0カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
終了ステップの開始時に、稲妻の大蛇を生け贄に捧げる。
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解説
速攻とトランプルを持ち、コストの割に高いパワーを持つクリーチャーなのだが、終了ステップの開始時に生け贄に捧げる能力を持っているので1度だけしか攻撃に参加することができない。名の通り、クリーチャーと言うよりはむしろ本体火力の一種として捉えられている。
基本的にその殆どが赤。「目先の大きな効果を重視する」という姿勢を体現した能力である。緑にも少量存在する。
パワーを上げるが使い捨てにするなど、通常のクリーチャーを歩く火力化するようなコンセプトのカードも存在する(Berserk、怒りの涙/Tears of Rageなど)。また、歩く火力風の一時的なトークンを戦場に出すカードもあり、同時に複数作れるものもあるが、この手段で作られるトークンにはトランプルを持たないものも多い(残忍な稲妻/Feral Lightning、屋根職人の反乱/Thatcher Revoltなど)。
とにかくダメージ効率がよいため、通常の火力でブロッカーを焼いた後に歩く火力でライフを削るという戦法もしばしば取られる。
- イチョリッド/Ichoridは速攻と自動死亡能力を持つため、これに含む場合がある。だが、少なくとも他の歩く火力達とは一線を画する存在であろう。
- 他の「歩く○○」と同様に、モグの狂信者/Mogg Fanaticやギトゥの火喰い人/Ghitu Fire-Eaterなどの「火力内蔵クリーチャー」を表現することもある。
- エラッタが出る前の要撃/Waylayは、ホワイト・ライトニングと呼ばれたことがある。
- 歩く火力で攻撃することを俗に「転がす」「ぶつける」などと言う。
利点と欠点
インスタントやソーサリーの火力と比べると、主なメリット/デメリットは以下のようになる。
利点
- マナ・コストに比べてダメージ量が大きい。
- 対象を取らないため、対象変更や象牙の仮面/Ivory Maskなどを無視できる。
- パワー強化や投げる手段などを利用可能。
- 再利用が容易。
欠点
- インスタント・タイミングの除去や戦闘関係の効果などによる妨害無効化が容易。特にタフネスが低く火力や先制攻撃に弱いものが多い。
- 対象を取れないため、対戦相手がクリーチャーをコントロールしていると懲罰者カードよろしく作用してしまい、狙った効果を発揮しない。
- フルバーンデッキにおいて「対戦相手のクリーチャー対策手段を無駄カード化できる」という強みを薄めてしまう。
該当カード
歩く火力であるカード
- ボール・ライトニング/Ball Lightningの項目の亜種を参照。
速攻を持つ一時的なトークンを生成するカード
- 火猫の襲撃/Firecat Blitz
- 稲妻のコイル/Lightning Coils
- 残忍な稲妻/Feral Lightning
- ラクドスのギルド魔道士/Rakdos Guildmage
- 火花吐き/Sparkspitter
- 巨人釣り/Giantbaiting
- 下僕の反射鏡/Minion Reflector
- ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition
- 精霊の嘆願/Elemental Appeal
- 屋根職人の反乱/Thatcher Revolt