ラースの灼熱洞/Furnace of Rath
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エンチャント
いずれかの発生源がパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりにそれはそのパーマネントかプレイヤーにその2倍のダメージを与える。
効果は単純。どんなダメージでも2倍になる加速装置のようなエンチャント。これを出して火力を連発できると、あっという間にゲームに勝利できる。ただし、対戦相手のデッキが赤入りだと、出すのに少し勇気がいるわけだが。
「ダメージを受けてから返す」と言う性質上、置換効果を2度適用する事が出来る
モグの偏執狂/Mogg Maniacは非常に相性がよい。例えば、ラースの灼熱洞とモグの偏執狂/Mogg Maniacが場にある状態で火炎破/Fireblastを(モグの偏執狂に)打ち込むと、対戦相手に16ダメージが入る。稲妻の斧/Lightning Axeならば20点で一撃である。
ミラージュ・ブロックがスタンダードだった頃は、場を圧倒していてもフルバーンが四枚目の山/Mountainを置いた瞬間これが飛んできて大逆転ということが良くあった。
- 今ならぬいぐるみ人形/Stuffy Dollでも同じことができる。重いが。
また、このカードのせいでトランプルのルールが変更された。
当初のルールでは、トランプルを持つクリーチャーが与える戦闘ダメージは、一旦全てブロック・クリーチャーに割り振られた後、「溢れた」ダメージが改めてプレイヤーに割り振られると言う仕組みであった。
ダメージの割り振りが2度発生しているため、この置換効果も2度適用されてしまうのである。
例えば、ボール・ライトニング/Ball Lightningを2/2クリーチャーでブロックすると、まず「2/2クリーチャーに(パワー6の2倍の)12ダメージ」が与えられ、この余剰の10ダメージが再度プレイヤーに割り振りされた結果、プレイヤーに(余剰の2倍の)20点のダメージが与えられた。
- しかし、ブロックしなかった場合には「倍付け」が1度しか起こらないので、かえってダメージが減るというおかしなことになっていた。上記の例では、6×2点で12点しかダメージが与えられない。
- 現在のルールでは戦闘ダメージは「クリーチャーとプレイヤーに同時に1タイミングで割り振り」になっているので、上記例ではプレイヤーに4点割り振ってそれが2倍で8点ダメージとなるだけである。
- この場合の「発生源」はダメージの発生源を意味する。特に指定が無いので、あらゆるダメージが2倍になる。
- 「同一のイベントにつき同じ置換効果を2度以上適用する事は出来ない」のルールにより、このカード単体で無限ループを起こす事は無い。
- ただし、これ自体が複数場にあれば、それぞれの効果が適用され、ダメージが4倍、8倍・・・といった感じに増加する。(別のオブジェクトがそれぞれ持つ置換効果であるため、「同じ」置換効果ではない)
- 「ライフを失う」ことは、「ダメージ」とは別物なので、この置換効果の影響を受けない。
- ペインランドとの相性は最悪。文字通り痛みが半端ではない。
- 第9版を選ぼうにおいて、理由なき暴力/Gratuitous Violenceを破り再録された。
- 第10版では、普通に再録。