サイドボード
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サイドボード/Sideboardは、トーナメントで用いることができる予備カードの集合。トーナメントにおいて、マッチの2ゲーム目以降はサイドボードとメインデッキにあるカードを入れ替え、メインデッキの構成を変えることができる。カードをサイドボードからメインデッキに入れることをサイドイン、逆をサイドアウトという。(構築では入れ替え制なので同時に起こるが、「欲しいカードを入れる」、「いらないカードを抜く」のどちらの意味が強いかで使い分けられる。)
ジャッジメントで登場した「願い」カードなど、特にゲームの外部を参照している効果を除き、ゲームの対戦中にサイドボードを使用することはできない。
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各環境でのルール
構築およびエターナルでは、サイドボードを使用するのであれば(サイドボードを使用しないことを選んでもよい)、それは15枚ちょうどにする必要があり、かつ、メインデッキとサイドボードのカードは1対1で交換しなければならない。つまり、ゲームとゲームの間のサイドボードの使用においては、メインデッキの枚数は変化しない。
リミテッドでは、メインデッキで使用しなかったカードすべてがサイドボードとなる。メインデッキの最小枚数(40枚)に違反しない限り、メインデッキとサイドボードのカードを自由に交換してよい。また、このときに基本土地カードの追加を要求することができる。交換は1対1である必要はないので、サイドボード後にメインデッキが40枚から60枚に増えていたとしても適正である。
多人数戦では、構築かリミテッドかに関係なくサイドボードは一切使用できない。
その他トーナメント上のルール
- マッチが終了したら、サイドボードとメインデッキは初期状態に戻さなければならない。ただし、プレリリース・トーナメントあるいは発売記念イベントにおいては、デッキとサイドボードのカードをラウンド間に自由に入れ換え、本来の構成に戻さなくてもよい。これは、トーナメント主催者あるいはジャッジがその方式を取ることを選んだ場合のみの例外である。
- サイドボードのカードの内容は原則として非公開情報である。対戦相手のサイドボードに関して知ることができるのはその枚数のみであり、その内容を見ることはできない。自分のサイドボードはゲーム中にいつでもその内容を見て確認することができるが、その時に他のカードと混ぜてはいけない。
- このルールは2007年9月20日のフロア・ルール変更後のものである。それ以前は、自分のサイドボードであっても勝手に内容を見ることはできない。
- 精神隷属器/Mindslaverやソリン・マルコフ/Sorin Markovの-7能力を使い、相手のコントロールを奪取し、願いを唱えた場合は、例外的に相手のサイドボードの中身を見ることが可能。詳細は他のプレイヤーをコントロールするを参照。
- ゲームの間にサイドボードのカードを入れ替える際、サイドボードを交換する枚数や内容を対戦相手に知らせる必要はない。
- 内容がよく知られたメジャーなデッキの場合、サイドボードの交換する枚数でその内容が推測されてしまう場合がある。そのため「一度サイドボードのカードを全てデッキに混ぜ、その後15枚抜く」という交換の手法が考案されたこともある。また、推測されるのを逆手にとってブラフを仕掛けることもあった。とはいえ通常はそこまでする必要はまずない。
- 2010年1月に大会規定が更新され、ゲーム開始前に対戦相手にサイドボードを提示することが義務となった。
- ゲーム開始前に、対戦相手やジャッジがサイドボード枚数の確認を要求してきた場合、その枚数を数えることを認めなければならない。
- 大会規定更新以前にも日本では、ゲーム開始前にサイドボードを15枚並べ相互確認をすることが多かったが、慣習でありルールではなかった。
- ゲーム中に(ルールに従って)サイドボードの枚数が変化しても問題ないが、そのゲームが終了したらサイドボードを適切な枚数(15枚)にちゃんと戻さなければならない。
- これは「願い」をミラーリ/Mirariなどでコピーした場合や研究/Researchを使用した場合などに起きる。「サイドボードは常に15枚」というルールの例外である。
使用法
サイドボードの使い方には、大きく分けて「アグレッシブ・サイドボーディング」と「ディフェンシブ・サイドボーディング」の2つがあり、この2つが混在している場合もある。これら以外の特殊な使い方として、「願い」でのシルバーバレット用に各カードを1枚ずつ入れておく(通称ウィッシュボード)という手法もある。