強迫/Duress
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ウルザズ・サーガに登場した手札破壊カードの代表格。1マナでクリーチャーおよび土地以外のカード1枚を選んで捨てさせることができる。
様々な環境において手札破壊の定番として活躍した。黒マナ1つのみで唱えられるため、対戦相手が何かし始める前に1ターン目からいきなり使用できるのが強み。エンチャントやアーティファクトといった、黒にとってパーマネントとなっては対処できないカードをピンポイントで墓地送りにできるのは心強い。また非パーマネントでもカウンターや除去や火力などを落とせるので、フィニッシャーを戦場に出す際やコンボの始動時などの安全確認や、暗黒の儀式/Dark Ritualからのスタートダッシュのサポートなどにも力を発揮する。基本セット2010での再録時にはさらにプレインズウォーカーへの対策にもなるためますます重要度が上がった。
また「対戦相手の手札を見られる」という点も重要。手札の内容から、相手が使っているデッキを見抜けるうえ、その先の数ターンぶんの展開も推測できるだろう。この「情報アドバンテージ」は、特に何人もの初対面の対戦相手と勝負することになるトーナメントでは小さくない利点となる。
エターナル環境には、1マナの手札破壊には他に陰謀団式療法/Cabal Therapyや思考囲い/Thoughtseize、コジレックの審問/Inquisition of Kozilekがあるため、デッキの構成とメタによって使い分けられることとなる。当然、併用される事も多い。
- 第7版で再録された当時は、同様に非常に強力な手札破壊の陰謀団式療法と抜群の相性を誇り、これらを4枚ずつ投入したデッキは「8デュレス」などと呼ばれた。その後、ローウィンで思考囲いが登場し、「12デュレス」が可能となっている(この3種類が併用される事は少ないが)。
- 緑単色デッキやゴブリン相手だと、手札がクリーチャーと土地だけということが多く、効果が薄い。
- クリーチャーを選べないのは欠点であるが、黒は除去が強いためあまり気にならない。ただし被覆持ちなど、除去に強いクリーチャーが環境に豊富にいる場合は問題になるだろう。
- 十二足獣/Dodecapodや日を浴びるルートワラ/Basking Rootwallaを捨てさせないで済む点もありがたい。しかし手札を覗いたときに見かけると動くに動けなくなったりすることも。
- 同じ手札破壊カードに脅迫状/Blackmailがあるが、こちらは「強迫」でなく「脅迫」。意味もそこまで離れてはいないが、「脅迫」はおどすこと、「強迫」は無理強いすることである。混同しないように注意したい。
- ディヴァインvsデモニックにSteven Belledinによる新規イラストで収録された。このイラストは、基本セット2010の再録でも使われている。
関連カード
- 村八分/Ostracize (クリーチャー)
- 侵食/Encroach (基本でない土地)
- 砕かれた夢/Shattered Dreams (アーティファクト)
- 精神の槍/Psychic Spear (秘儀かスピリット)
- 思考囲い/Thoughtseize (土地以外、2点のライフを失う)
- コジレックの審問/Inquisition of Kozilek (点数で見たマナ・コストが3以下)
- 蔑み/Despise (クリーチャーかプレインズウォーカー、村八分の上位互換)
- 脳食願望/Appetite for Brains(点数で見たマナ・コストが4以上、追放)