不和の暴君/Tyrant of Discord
提供:MTG Wiki
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
不和の暴君が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分がコントロールするパーマネントを1つ無作為に選び、それを生け贄に捧げる。これにより土地でないパーマネントが生け贄に捧げられたなら、この手順を繰り返す。
7/7混沌の赤らしい、「無作為に」パーマネントを生け贄に捧げさせるCIP能力を持ったクリーチャー。
ルール文章がややこしいが、要は土地が選ばれるまで何度も無作為に選んで生け贄に捧げることを繰り返す、ということ。土地が選ばれた時点で終わりなので、土地よりもその他のタイプのパーマネントのほうが多く並ぶデッキに対して有効と言える。極端な話、土地が1枚もない状況ならば、一発でパーマネントを一掃することができる。
性質上、ウィニーやトークンを主力に据えた、数を並べるデッキに威力を発揮するが、その場合7マナという重さが足を引っ張る。発想を変えて、土地破壊デッキに入れて対戦相手の土地を減らせば効率が上がるが、近年のスタンダードやブロック構築で実戦レベルの土地破壊デッキを作るのは非常に難しい。
少なくとも土地1つは生け贄に捧げさせることができるため、「土地破壊のついた7/7クリーチャーで、運がよければ他のパーマネントも除去できる」という見方もできるだろう。それがこの重さに見合うかは疑問だが、少なくともデメリットにはならないし、赤では除去できない/しづらいエンチャントや大型クリーチャーや呪禁持ちなども(運次第で)排除できるのは悪くない。
構築では重く安定性に欠け、戦場に出た後はバニラ同然で使いづらい。マナ・コストを踏み倒したり、CIP能力を使い回したりするギミックを搭載したコンボデッキ向きのカードと言えそうである。リミテッドではファッティというだけで十分有用だし、これ一発で戦場の状況がひっくり返る運ゲーを引き起こすこともありえるため悪くない。
- 強力なCIP能力持ちの例に漏れず、明滅と相性がいい。特に狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigatorやネファリアの密輸人/Nephalia Smugglerなどの繰り返し使えるものとは相性抜群で、対戦相手のパーマネントを根こそぎにすることも不可能ではない。
- かなりクセが強く使いづらいカードではあるが、一番のクセどころは「無作為に選ぶ」の処理がややこしく面倒くさいことかもしれない。前述したような繰り返し使うギミックと組み合わせるとさらに手間が増える。
- アンタップ状態のパーマネントを自分から見て順向き、アンタップ状態のパーマネントを逆向きにまとめシャッフル、上から土地が出るまで追放し、土地が出たら残りのカードを並べ直すのが一番分かりやすいか。ただしこの場合スリーブ入りなら相当わかりにくいが、スリーブレスなら容易にタップ、アンタップがわかりやすく、ある程度イカサマ出来るのが難点。第三者にシャッフルして貰うなどイカサマが出来ないようにしたい。
- 上記手法を用いる場合、+1/+1カウンターの数などを忘れないよう、必ずメモを取っておくこと。
- 20面体さいころがあるなら、同じように順向き逆向きでシャッフルした後、さいころを振って、5が出たなら上から5枚目を追放→以後繰り返すである程度ランダム要素を増す事が可能、ただしパーマネント数が20枚を超えるとこれもアウト。
- Webカウンターやカウンターアプリなら20以上の数をランダムで出せるので、使える環境であればこれがベストか。
- アンタップ状態のパーマネントを自分から見て順向き、アンタップ状態のパーマネントを逆向きにまとめシャッフル、上から土地が出るまで追放し、土地が出たら残りのカードを並べ直すのが一番分かりやすいか。ただしこの場合スリーブ入りなら相当わかりにくいが、スリーブレスなら容易にタップ、アンタップがわかりやすく、ある程度イカサマ出来るのが難点。第三者にシャッフルして貰うなどイカサマが出来ないようにしたい。