フェイジング
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フェイジング/Phasing | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | ミラージュ・ブロック |
CR | CR:702.26 |
フェイジング/Phasingはミラージュ・ブロックで登場したキーワード能力。これはアンタップ・ステップのルールを変更する常在型能力である。
Breezekeeper / 微風の守り手 (3)(青)
クリーチャー — ジン(Djinn)
クリーチャー — ジン(Djinn)
飛行
フェイジング(これはあなたの各アンタップ・ステップの間であなたがアンタップする前にフェイズ・インまたはフェイズ・アウトする。それがフェイズ・アウトしている間、それはそれが存在しないかのように扱う。)
定義
それぞれのプレイヤーのアンタップ・ステップの、パーマネントをアンタップする前に、以下の2つが同時に行われる。
- そのプレイヤーがコントロールするパーマネントのうち、フェイジングを持つものすべてがフェイズ・アウトする。
- フェイズ・アウトしているオブジェクトのうち、フェイズ・アウト直前にそのプレイヤーがコントロールしていたものすべてがフェイズ・インする(フェイジングを持っていなくてもフェイズ・インする)。
解説
簡単に言うと、毎ターン消えたり現れたりする能力である。結果的にそのパーマネントは2ターンに1回しか機能しないため、フェイジング自体はデメリットとして扱われており、この能力を持っているカードは額面的に1,2マナ程度割安になっていることが多い。
ルール
- フェイズ・インするとき、場に出るときの置換効果や場に出たことによる誘発型能力は無視する。フェイズ・アウトしたときも同様に、場を離れたことによる誘発型能力は無視する。ただし、その能力が特にフェイジングについて言及している場合は例外である。
- 2005年10月の総合ルール変更前は、場を離れたときの誘発型能力だけは通常通り処理されていた。
- フェイズ・インするパーマネントは、フェイズ・アウトした時の位相やコントローラーなどの状態を「覚えている」。フェイズ・アウト前のタイムスタンプも維持する。これは、領域を移動したオブジェクトは新しいオブジェクトとして扱われるルールの例外である。
- フェイズ・アウトしたパーマネントについていたオーラや装備品は、そのパーマネントと同時にフェイズ・アウトする。フェイズ・インに関しても、同様である。
- フェイズ・アウトしたパーマネントがトークンであった場合、そのトークンについていたオーラや装備品は永遠にフェイズ・インできない。なぜなら、フェイズ・アウトした時点でトークンが消滅しているからである。
- フェイズ・インするパーマネントはいわゆる召喚酔いルールの影響を受けない。たとえ、そのパーマネントが場に出たターンにフェイズ・アウトし、そのターン中にフェイズ・インしていてもである。
- フェイズ・インしたパーマネントがエコーを持っている場合、次のアップキープにコストを支払わなくてはならない。なぜなら、フェイズ・アウト中は継続してコントロールしているわけでないうえ、フェイズ・インはエコーの支払いを免除しないからである(→コントローラー)。
- アンタップ・ステップが飛ばされた場合、その時起きるはずだったフェイズ・アウトとフェイズ・インも起きない。
その他
- 上記のように、召喚酔い、誘発、タイムスタンプなどの基本的ルールに対する例外処理が非常に多い。その面倒さからルール関係者からは基本的に嫌われており、今後この能力を使った新しいカードが出る可能性は低いだろう。
- ミラージュ・ブロックが初出であるが、それ以前に作られていた類似能力を持つ数枚のカードが一時エラッタによってフェイジングに関係するテキストを得たことがあった。アラビアンナイトのOublietteやアンティキティーのTawnos's Coffinなどが該当例。現在の最新オラクルでは、これらのカードのいずれもがフェイジングに関係しないテキストに改められている。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 5 ターンの構造