ガスタル/Gastal
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Gastal(ガスタル)は小説Planeswalkerに登場した次元/Plane。
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解説
見捨てられた次元。昼と夜の巡りがあり、少なくとも1つの太陽が昇る。
ウルザ/Urzaとザンチャ/Xantchaは、この次元で数名のプレインズウォーカー/Planeswalkerと会合を設けたが、突然の爆発によってManatarqua(マナタルクァ)が死亡し、他の参加者は散り散りに、ザンチャが危うく命を落としかけた。情報を総合すると、これは1800AR以後で2100ARよりも前の出来事である。
エピソード
セラの領土/Serra's Realmを離れて数十年後、ファイレクシア/Phyrexiaの起源を調査するウルザは、ある森の世界でエクィロー/Equilorにならば答えがあると思い立つ。しかし、30ほどの次元を巡ったところ依然手掛かりが得られなかったことから、他のプレインズウォーカーからの情報収集を決意する。これは同類を信用せず、避け続けてきたウルザにとっては異例の決断である。なぜなら、次元の束縛から解き放たれた者は己を見失い、他者を餌食にするようになるか正気を失ってしまうかする、これが彼の持論だったからだ(ザンチャの見立てではウルザは後者)。
こうして、ガスタルの黄昏時、不毛の平野に1軒ぽつねんと建つ風変わりな幻のごとき小パビリオン(pavilion)にプレインズウォーカーたちが集結した。そこには、ウルザを直接的または間接的に知るプレインズウォーカー、男性3人と女性2人の姿があった。その他に、ザンチャと同じようにプレインズウォーカーと旅する女性が2人いて、その1人は盲目のドワーフで名をVarrastu(ヴァラツ)といった。
プレインズウォーカーはプレインズウォーカー同士で語り、ザンチャらは3人で一晩話し明かした。夜が明けると、ザンチャはヴァラツにファイレクシアについて耳にしたことがあるかと切り出した。ヴァラツとマナタルクァの2人は肉と機械の身体を持つ者たち、即ちファイレクシア人と剣を交えてきたという。やっと手掛かりを得たザンチャがウルザに知らせようとした、まさにそのとき、ガスタルの空は第2の太陽が出現したかのように黄緑色に輝き、パビリオンが爆炎に呑まれる。ウルザはザンチャに駆け寄るとガスタルからプレインズウォークで退避、他のプレインズウォーカーらも逃げていった。
ガスタルとは別の次元、ウルザは瀕死のザンチャの治療に専念するも、そこの暦で2年近くの間、ザンチャは意識不明となっていた。ザンチャが回復し目覚めた際には、ウルザは大いに喜び、プレインズウォーカーの仲間よりもザンチャが必要だと告げる。
また、ウルザの説明によると、パビリオンこそがマナタルクァの変身した姿であり、彼女はガスタルで死亡している。マナタルクァのような若く未熟な者は他のプレインズウォーカーからは格好の餌食とみなされるためパビリオンに化けて身を隠していたと推測し、攻撃を仕掛けたのは別のプレインズウォーカーであったのだろう、ということだった。
ともかく、ザンチャが目覚めた翌日から2人はエクィローの探索に本格的に取り掛かるのだが、エクィロー発見にはそれから一千年以上の時を要することになる。
- Brady Dommermuthの記事ではやや異なる記述がなされている[1]。ウルザはマナタルクァがファイレクシアの情報を握っていると期待するが、代わりに彼女から攻撃を受けザンチャが瀕死となり、返礼としてウルザはマナタルクァを葬った、とのこと。
- サンダー・ジャンクション/Thunder Junctionで登場したアクル/Akulの出身地でもある[2]。
登場
登場作品・登場記事
- Planeswalker(小説)
参考
- ↑ The Known Multiverse(2008年3月19日 Savor the Flavor Brady Dommermuth著)
- ↑ Twitter(2024年4月17日 Roy Graham)