サボタージュ能力
提供:MTG Wiki
サボタージュ能力(Saboteur AbilityあるいはSaboteur)はクリーチャーが持つ能力の通称で、以下の2種類に分類される。
- クリーチャーが対戦相手にダメージ(特に戦闘ダメージ)を与えた時に誘発する能力Thieving Magpie / 泥棒カササギ (2)(青)(青)
クリーチャー — 鳥(Bird)飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
1/3
泥棒カササギが対戦相手1人にダメージを与えるたび、カードを1枚引く。
- クリーチャーがブロックされなかったとき、戦闘ダメージを与えない代わりに何かをしてもよいという能力Ophidian / 知恵の蛇 (2)(青)
クリーチャー — 蛇(Snake)知恵の蛇が攻撃してブロックされないたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。そうした場合、このターン知恵の蛇は戦闘ダメージを割り振らない。
1/3
広義には上記2種両方を含むが、前者の意で用いられる場合が多い。本来は後者の能力のみを指していた通称だった(→#初期型)。広義の意味では、マジック最初のサボタージュ能力持ちは惑乱の死霊/Hypnotic Specterとなる。
この能力を持つカードは膨大な数に上り、効果もドローや手札破壊、ライブラリー破壊、パーマネント除去、回復、リアニメイト、墓地対策などと多岐にわたる。
能力の特性上、ブロックされてもダメージが貫通するトランプルや、1度の攻撃で2回誘発できる二段攻撃、各種回避能力は特に相性が良い。
後者は戦闘ダメージを与えないという弱点がある反面、前者と違い即効性があり軽減に強いという利点がある。
サボタージュ能力であるキーワード能力として高名、嚥下、有毒がある。またサボタージュ能力そのものではないが、関連する能力として忍術と暗号と上忍術がある。
「サボタージュ(sabotage)」とは「破壊活動」とか「妨害工作」といった意味の言葉(破壊活動参照)。「Saboteur」で「サボタージュをするもの、破壊工作員」となり、「Saboteur Ability」は「破壊工作員能力」と直訳できる。また、マジックでは、「Saboteur」だけでもサボタージュ能力を意味するが、この能力を持つクリーチャー自体を指して「サボター(Saboteur)」と呼ぶこともある。
- 忍者は神河謀叛当初は全てサボタージュ能力持ちとしてデザインされたクリーチャー・タイプであった("You Should Have Blocked")。その後、サボタージュ能力を持たない忍者も登場した。
- 例えば「ほとんどのスペクターは黒の飛行クリーチャーで、手札破壊のサボタージュ能力を有する」といったふうに用いられる(Specters: Mind-Draining Undead)。
- 非公式の呼称だがR&D内でも用いられているようだ。
初期型
初期のサボタージュ能力は、クリーチャーがブロックされなかったとき、戦闘ダメージを与えない(または生け贄に捧げる)代わりに何か利点をもたらす、という能力のみを指していた。
この初期型の初出はレジェンドのFloral Spuzzemで、ウェザーライトまで継続的に登場していたものの(フォールン・エンパイアでは特に複数のカードが制作される)、その後はほとんど見ることはなくなった。
初期型の代表格知恵の蛇/Ophidianはウェザーライト時代のものだが、カードを引くサボタージュ能力を持つ最初のクリーチャーである。その後、これから派生したカードが続々と登場し、それらの能力もサボタージュ能力と呼ばれるようになり、サボタージュ能力という言葉は現在の用法へと推移して行った。(→Card of the Day - Wednesday, September 8, 2004参照)
- Floral Spuzzem以前のアラビアンナイトのカード、Merchant Shipのメカニズムはこの初期型に近い。