徴用/Commandeer
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インスタント
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある青のカード2枚を追放することを選んでもよい。
クリーチャーでない呪文1つを対象とし、そのコントロールを得る。あなたはそれの新たな対象を選んでもよい。(その呪文がアーティファクトかエンチャントかプレインズウォーカーである場合、それはあなたのコントロール下で戦場に出る。)
青のダブルピッチスペルは呪文の奪取。誤った指図/Misdirectionのコストが重くなった代わりに、呪文自体のコントロールも得るようになった。
とりあえず誤った指図と同様に対象の変更をできるし、対象を取らない呪文にも有効なので、「あなたは…」のように書かれていることの多いドロー呪文やライフ回復呪文、または対戦相手限定の手札破壊などにも対処できる。さらに、クリーチャーでないパーマネント呪文ならば、自分のコントロール下で戦場に出すこともできる。汎用性が高く、通常のカウンター呪文よりも強力な場合も多い。
欠点は、マナもしくは手札への負担が大きいこととクリーチャー呪文には対処できないこと。汎用性が高いとはいえ、軽い呪文に対して使うのは無駄が大きく、特にビートダウンデッキに対しては有効に働きづらく、軽いカウンター呪文で十分な場合も多い。メタゲームにもよるが、デッキに採用するにしても2枚程度が限界だろう。
暴勇状態の悪魔火/Demonfire、2ターン目苦花/Bitterblossomにも対抗できる数少ないカードである。また、コントロールデッキ同士のゲームでは、連絡/Tidingsのような大量ドローやカウンター合戦など、有効に働く場面は多い。そのためスタンダードの青の濃いコントロールデッキでは、採用されることも少なくなかった。
その他フォーマットでは、モダンで長らく青単トロンや続唱デッキの任意スロットとして使われており、特に2019年上半期にMagic Online上で青単トロンの好成績レシピに採用されたことで認知が広まり、シングル価格も急騰した。2023年に指輪物語:中つ国の伝承が発売されると、一つの指輪/The One Ringがモダンとレガシーで数多く採用されるようになり、メタカードとなるこれもそれらフォーマットで使用される例が増加した。
- 徴用によって対象の呪文のコントロールを得た場合、対象の呪文のルール文章に書かれている「あなた」は呪文のコントローラー、つまり徴用のコントローラーである。同様に、「対戦相手」は、徴用のコントローラーの対戦相手である。
- 相手の呪文を奪ってクリーチャーやアーティファクトを戦場に出すかのようなカードには奪取/Desertionがある。
- 統率者2015では、クリーチャー呪文も対象にできるがピッチスペルではなくなった霊気奪い/Aethersnatchが登場した。
関連カード
サイクル
コールドスナップのダブルピッチスペルサイクル。マナ総量は7マナだが、その色のカードを2枚手札から追放することによって、マナ・コストを支払うことなく唱えることができる。